【野坂】百里ヶ岳(931m)桜谷山(825m)宗山(589m)
- GPS
- 06:23
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 985m
- 下り
- 982m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
<上根来〜宗山〜桜谷山>
う〜ん、どこから登ろう。さっそく迷い倒す。滋賀県側の小入谷(おにゅうだに)からの根来坂(ねごりざか)越は、歴史に登場する鯖街道のひとつ。一方、百里新道は昔のマンガン鉱採掘の仕事道を利用するルートです。
手持ちのガイド本は、ほぼほぼ関西圏からのアプローチでした。そこで、ここはあえて福井側を選んでみました。遠敷谷(おにゅうだに)沿いに車を進め、上根来(かみねごり)に車を停めます。
昨日までの嵐で、予想どおり、沢の水かさも増しています。リスクを避け、宗山尾根を末端からたどることにしました。沢に沿う林道から尾根の急斜面に取りつき、水路跡から明るい自然林の尾根へと登ります。
作業道と二度、三度と交錯します。かまわず高みを目指します。最後はトラロープに導かれて、宗山の山頂。その先、鞍部に池を見るあたりで二重山稜になります。どちらを取っても大丈夫です。
かやの峠で、上根来からの沢沿い道に出会いました。峠道は木地山峠に向かっていますが、私はそのまま尾根を守って小栗山側に立ちました。そこから雪田を抱えた尾根を桜谷山へと移動します。
すっきり晴れない空もようですが、景色の広がりが心を解き放ってくれます。琵琶湖、そして比良の峰々。ほの見える日本海。遠く鈴鹿の山々まで見えます。百里ヶ岳はすぐそこに見えました。
<桜谷山〜百里ヶ岳〜根来坂越〜上根来>
それにしても、容赦ない季節風。じっとしてると、たちまち凍えます。長居はタブーですね。そそくさと木地山峠に向かいます。かつての木地師の活躍に思いを馳せるには、絶好のロケーション。なのに、豆腐メンタルな私には無慈悲な寒さ。そそくさと腰を上げました。
サンバソウ谷を左に見ながら、百里ヶ岳への登りにかかります。桜谷山がせりあがってきます。ややあって、百里ヶ岳の山頂に立ちました。
おおらかな風景が広がっています。春と冬とのせめぎあい。溶け出した雪は、遠敷川や針畑川(安曇川)の水源となって、日本海や琵琶湖へと注ぐ旅に出ます。
山頂には一等三角点がひとつ。ん?人の声?? 無線愛好家の方が交信中でした。山頂広場からは、比良、奥美濃、越美国境、鈴鹿の峰々。あれが金糞岳で、あれが伊吹山。そしてあれは霊仙山、御池岳。そしてこちらは蛇谷ヶ峰から武奈ヶ岳までの比良の主峰たち。
後続の夫婦がみえました。山頂に別れを告げ、百里新道分岐から根来坂越へ。ここからの針畑街道は歴史の散歩道。ブナが主役の美しい尾根です。絵に描いたような峠道。素敵です。
夢見ごこちで畜産団地跡へ。駐車地まで、もう少しです。
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