小栗山・桜谷山、蒼穹とブナの雪稜に悶絶
- GPS
- 06:01
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 870m
- 下り
- 636m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:01
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・小栗山北尾根はブナ、コナラ等の気持ちのよい尾根。上りの尾根も含めてマーキング類は一切なし。一部アセビが繁茂している。特に小栗山北側のブナと雪原は印象的 ・下山のカヤの峠尾根は所々にマーキングや道標がある。コナラが群生して気持ち良い。尾根末端ではルートを見失う。 |
写真
感想
小栗山、桜谷山を未踏のルートで歩いてみようと考える。小浜市から林道を上根来まで向かう。下山ルートは二案あるので、どちらでもいいように中間の上根来登山口に自転車をデポした。下根来の取付き尾根はいつもの八幡神社の裏手ではなく、もう一つ北の尾根にしようと考えていた。しかし遠敷川を渡渉する必要があるがポイントが見つからない。結局遠回りだが遠敷川に合流する沢の出口で渡渉できそう。何故か鉄パイプが組んであったので難なく渡ることが出来た。
杉の植林地帯の急登を1時間ほど喘ぎ、カレンフェルトが現れると尾根はなだらかになる。標高が550を越えた辺りから落葉の上に薄雪が乗っている。質が悪いパターン、滑るのでチェーンスパイクを躊躇なく装着する。北からの尾根と出合うCa610ピークでは古道らしき堀割れが現れる。20〜30cmの積雪だろうか、締まった雪の上に10cmの柔らかい雪が乗っている。既に空は快晴の様相で、ここからはお楽しみの稜線歩きが始まる。灌木や若木のコナラが多い。
尾根は緩やかに高度が上がり、Ca680ピークでは東側と南側が開けて好展望地。東側には、三十三間山や三重嶽、武奈ヶ嶽の稜線が白くクッキリと眩しい。南側には、小栗・桜谷山の稜線、更には百里ヶ岳が一望できる。痩せ尾根を南下するとブナとミズナラに変わって行く。小栗山の緩やかな北斜面は広大な疎林の雪原だ。見上げると深い蒼穹が広がり、疎林の雪原との相乗効果で実に素晴らしい光景が広がっている。いつまでもここに居たい衝動に駆られる。小栗谷山は三回目、春秋、冬と季節を変えて訪れることが出来た。
時間は11時なのでノートレースの稜線を更に南進。あるのは兎と鹿、猪の足跡ばかり。よく見ると獣たちの足跡は小さなポコを上手に巻いて付けられている。見通せない先まで間違うことなく巻いているので感心してしまう。やがてブナの巨樹の森に突入する。昨秋の凄い紅葉が今でも瞼に焼き付いている。桜谷山は広い台地状の山、根来では天狗の峰と呼ばれているようだ。ここで眺望を楽しみながらのランチタイム。比良の蛇谷から武奈ヶ岳の稜線、隣の秀麗な百里ヶ岳、江若国境の三十三間山、三重嶽、武奈ヶ嶽、更には野坂岳も冠雪して白く見えている。
食事を終えてコーヒーを飲んでいると東の駒ヶ岳方面から2名の男性が上がって来られた。まさか人に逢うとはと双方が驚いてしまう。木地山峠から谷筋を下ると言われる。木地山越の谷筋は長いトラバース道があって、雪が残っていると危ない旨をお伝えする。難なく下山されただろうか。
さて下山は歩いて来た尾根を数分戻り南東の尾根を下降する。木地山越えのルートと交差して尾根伝いのルートを取る。やがて二重尾根となり、間の窪地の雪の下には池が隠れているようだ。P589宗山を東に下り緩やかな広い尾根にはコナラやカエデが密集していた。秋には是非とも再訪してみたいところだ。
この後は尾根道を見失い作業道に釣られて下って行く。やがて道は行き止まりとなって進退窮まる。際どい谷筋をトラバースしていたら少々滑落して擦り傷を負う。なんとか林道に下り立って自転車のデポ地点に辿り着いた。最近ブレーキの利きが悪いのでゆるゆる下ったが急坂では止まらずヒヤッとしてしまった。帰ってから修理しなければ。銀杏峰も候補にあったけれどおそらく混雑すると敬遠した。小栗山北尾根は記憶に残る山旅となった。
コメント
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遅コメで失礼します。私もこの小栗の北尾根が以前より気になっていたこともあり、先日、池河内側から周回して参りました。
naojiroさんが行かれた日は絶好の好天でしたね。桜谷山〜小栗北尾根の間は同様の光景を目にしておりますが、背景の空の綺麗さがまるで異なります。ところでca680ピークの展望が意外といいんですよね。
宗山は訪れたいと思いながらもまだ果たせていないので、今年の秋にでも再訪したいと思います。ここはどこの尾根と組み合わせるか思案のしどころです。
こんな好天に恵まれる日は滅多にないと思うのですが、私も昼過ぎには京都に帰らなければならないのが無念でした。
快晴が予想されるこの日は、敢えて混みあうであろう銀杏峰〜部子山を避けての山行でした。
Ca680ピークでは、新鮮な角度からの野坂山地の好展望が得られ、しばらく見とれてしまいました。蒼穹はyamanekoさんの表現をパクりました 海の碧、空の蒼、いいですね。
宗山から下降した東尾根は、端正な高木コナラの二次林でした。紅葉期の空いたタイミングにぶらっと訪れるのもよいかと思った次第です。
先週は西方から栄螺を縦走しておりましたが結構な雪が残っていました。
周回されたとのことですが、落合橋に下りたのではなく池河内集落に下りたとかでしょうか? 次回のyamanekoさんのレコを楽しみにしています。
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