釈迦ヶ岳・中尾根(捜索)

2013年06月09日(日) [日帰り]

• GPS: 14:31
• 距離: 17.8km
• 登り: 843m
• 下り: 1,232m

天候

曇りだったかな

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

6/9 10:05

久しぶりのヒル登場。結構でかい。
ジョニー君で昇天。モモ

6/9 16:58

ヘリが来るまでの待ち時間に非常時のロープを使った登攀訓練。モモ

6/9 17:04

結構大変なんです。モモ

6/10 6:49

脱出訓練です。r

6/9 17:39

それぞれの思いにふける。
遭対の方々も含めて、色々と考え方を改めないといけない事件でした。モモ

6/10 6:49

いろいろな思いが錯綜していました。r

6/10 6:49

ヘリの音が響き渡ります。
発炎筒、ヘッデンのフラッシュを焚きます。r

6/9 18:05

収容されます。モモ

6/9 18:33

このシュートを落ち葉に乗って200m滑落です。モモ

6/9 18:34

登りの時、ふいにバランスを崩したのか、頼った枝が枯れていたので、そのまま斜面に転落されたのでしょうか。モモ

6/9 18:35

生々しい折れ跡。モモ

6/9 19:01

下山します。モモ
長い1日が終わりました。r

感想

ryuji1700

消息を絶たれてから16日目の今日。
御家族のもとに帰っていただくことが出来ました。
長い1日でした。
今回の経験によって、捜索とは遭難とは登山とは家族とは・・
朧気ながら理解出来たような気がしますが、様々な思いが錯綜し考えが纏まりません。
帰りの車中では涙が溢れてしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。

Toshi_

山に限ったことではありませんが、危険はどんな場所にでも潜んでいます。
ほんの些細なきっかけでその人の運命を変えてしまう。
今日大丈夫だったから次も大丈夫なんて事ありはしません。
危険は何処に潜んでいるのか、常日頃から見分ける目を養うことは怠ってはいけないと思います。

でも一人で考えていても難しいですよね。
独りよがりの思い込み。
周りは全然見えていない。
でも真剣に考えてみる。
そして人の意見を聞いてみる。
そしてまた考える。
こんな事の繰り返し。
何処かで言われたか読んだ言葉です。

ももちゃん🍄

2週間で発見に至りましたが、残念ながら「無事」という単語を冠することはできませんでした。

悪天候でもないのに、何の予告もなく、突然家族の命が山で失われた事件。

本当に「変わり果てた姿」と対面するご遺族の方々の気持ちを考えると、心が痛みます。



何でもない少し急な岩のゴツゴツした登山道で。

もう少しで休憩しようというところで、疲れが出たのでしょうか、バランスを崩し、体勢を正そうと頼った枝は枯れてたために根元で折れてしまい。

そのまま、さらに運悪く、滑りやすい落ち葉の上をどんどん加速し、200mもの滑落。

ほぼ即死だったのでしょう。

携帯電話の呼び出しに応じることもできず。

偶然、スポット的に電波が通じるエリアでの出来事でした。


もし足元の石が崩れたら、持とうとしている枝が根こそぎ抜けたら、着地した足がスリップしてバランスを崩したら、急斜面を滑落する・・・という場面に遭遇したことが必ずあると思います。

この斜面を落ちると危険、という箇所を通過する場合は、それに備えた体勢と心積もりを持って通りましょう。

不意にバランスを崩すと斜面を頭から落ち、首の骨を折って即死してしまいます。
ある程度予想していると、滑落しても足から落ちるなど、滑落しながらでも何とか対応できる姿勢でカバーできたりします。

警察の方々が車を運転されるとき、いかなる交差点の手前でも必ず右足をブレーキペダルの上に持っていきます。
何か飛び出してきてもすぐフルブレーキすることができるので、仮に衝突してしまっても衝撃を和らげることができるからです。

車に乗るときにシートベルトを締めるのは、法律で決まっているから、していないと罰金を払わないといけないから、というのもある意味正解ですが、本当は、万が一の際に生死を分けることになるからです。

夜間に自転車を無灯火で走る、携帯電話を見ながら歩く、自転車に乗る、など危険な行為が世の中にはゴロゴロしています。
そこで脇道から車が飛び出してきたらどうするんですか？

登山道でも同じことです。

「ここは落ちたら危険だな」ということを認識する眼。
そしてそれに備える体勢と心構え。

今後の山行の参考にしていただければ幸いです。

(現場および核心の写真は公開禁止になっておりますのでご了承ください)

コメント

yucon

お疲れさまでした
　みなさま、本当にお疲れさまでした!!

churabana

おつかれさまでした。
ryuji1700さん、Toshi42さん、momochan1967さん
遭対のみなさん、お疲れ様でした。

自分自身、前日に、現場横を通っていながら、気付かなかったことは残念でなりませんが、
思いが通じて、家族の下へ帰っていただくことができました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

ももちゃん🍄

こんばんは
churaさん

土曜日は念願の初対面でしたね
折れた枝のところは、発見後にryujiさんが上まで登られて見つけたものです。
一部、あの折れた枝を見て下降した〜という情報もありますが、実際にはその1つ麓側の谷筋を50mロープ2本で懸垂下降し、そこからウロウロした末で見つかりました。

発見に至る話は一般登山者が変に興味を持つと危険なので、また次回直接お伝えしますね


yuconさん

あと発見が30分遅かったらyuconさんもこうなっていた･･･と思うと、何とも言えない気分です。
変わり果てた姿と対面するご家族の気持ちを思うと･･･

「ザック置いてウロウロするなよ〜！」

とアドバイスしておきましょう