安達太良山〜しゃくなげの塔[弾丸!爆裂!火のように]
- GPS
- 05:10
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 951m
- 下り
- 528m
コースタイム
09:51薬師岳
10:49安達太良山10:52
11:40鉄山11:43
11:59しゃくなげの塔12:19
13:45ゴンドラ山頂駅
天候 | 曇天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山はあだたらエクスプレス(ゴンドラ)利用 大人片道900円 往復1600円 営業時間 8:30〜16:30 下山後温泉は岳温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト有り、用紙・鉛筆有り。 下山後は岳温泉 |
写真
感想
ようやく行くことができた。念願の東北。しかしいつもの通り日帰りが絶対条件。
朝の4時半に埼玉南部の某所を出発し、どうにかこうにか8時半過ぎにはハイクをスタートできた。予定通りの山行。
最初のうちはセミが大合唱する夏の様相の樹林帯を登り、周囲の植物の背が低くなり見通しが部分的に見渡せるゴロ石の道になるとセミの代わりにイワカガミが路傍にあちこち出現する。ようやく開けた視界に周辺の山々も(近景だけだが)鑑賞しながら登りすすめる。
薬師岳山頂あたりで地元中学生の遠足?と鉢合わせ混雑する前に先行し、完全にガレ場の登りになると目の前に山頂が見えてくる。この山頂はいわゆる「乳首」と呼ばれる岩の上ではなく土道の山頂。ここから更に5分程度で岩の上、本当の山頂、本当の空に一番近い場所に到達するわけである。
平日にもかかわらず多くの登山者が狭い山頂にひしめき合い、曇天の景色にもかかわらず近景は雄大だ。上を見上げれば素早く流れる雲の切れ間の中にわずかに青空が顔を出す程度。しかしそれゆえにわずかな青空がかけがえのないものに見えた。
ここから牛の背と言われる稜線を歩き矢筈の森へ進む。安達太良山頂からも見えたが目立つペンキマーク、赤丸に白でふちどられた、目玉のおやじに見えるマークが点々と続く道だ。そして歩く土道が黄土色に替わりやがて赤に変わると地球ではないような不思議な眺めになる。もちろん地球外を歩いたことはないのでイメージで言うと火星のような。
更に左手、稜線の西側を見れば白く大きな谷が見える。とにかく真っ白なその谷は他の景色と大きく逸脱した怖いような神秘的とも取れるような場所だ。沼ノ平と呼ばれるその谷は有毒ガスが発生する恐れがあるため立ち入り禁止とされている爆裂火口。谷が日に照らされるとそれは何かの演出かと疑いたくなるほどの出来すぎた美しさに魅了される。
火星のようだし爆裂火口だしついでに火曜日だし、わくわくする稜線歩きに火が付いたのは当然のことだ。我々は感嘆の声を漏らしつつ写真撮影で一向に先に進めない。。。矢筈の森直下では振り返るとガスに覆われ見えなくなりつつある安達太良山が冷めた目で見ているような気がした。
矢筈の森は結局スルーして鉄山へ向かう。直前の急登を登れば西側から巻き込むようにして山頂に着ける。山頂標識がなく、さらに進む景色のガス化に寒さも加わり、避難小屋を目指すことに。
見晴らしの良い稜線を歩いているので鉄山避難小屋、さらにその先にはしゃくなげの塔と呼ばれる慰霊碑が目視で確認できる。やっと小屋で昼食をと思ったのだが先客のハイカーがいた。しかも小屋に入ってすぐの入り口付近で宴を開いているため中に入るのをはばかられる。避難具屋に避難できないので先客を批難しようかと思うも面倒なのでそのまましゃくなげの塔まで進みそこで昼食とした。
しゃくなげの塔は過去に自衛隊機の墜落事故を悼んで建てられた慰霊碑ということでプロペラがかたどられた悲しくも一見したくなるような石碑。
ガスに見舞われつつもここまで来て、薄ら寒い中の昼食には悲しくなるが、持参した智恵子抄を3人で回し読みしながらそれぞれが心に温めるそれぞれの智恵子に思いを馳せたのは、言うまでもなく私の妄想である。
ガス化が進む視界の悪い稜線を戻り、樹林帯まで戻るとガス地帯を抜けたもののシャクナゲの枝が我々の直立2足歩行を困難なものにさせるほど突き出していて首や腰に疲労を披露するようになった頃、ようやくゴンドラ山頂駅にたどり着く。下山はこれで速やかに終了。
曇天だったが初の東北登山に夢のようなひとときを堪能し、次は磐梯山に来ようと皆で誓う。
それでもなかなか着かないホーム、埼玉南部。夢であってほしいような往復620キロの(移動距離)弾丸登山は「火」の様な景色から「火」の曜日に日帰り敢行をなんとか貫いた。
本日は月に一回の我々ミニミニ登山部での山行でした。
bo-tyu-zaiさんが2ヶ月前くらいから提案していた、東北は安達太良山への遠征でした。
私は、先週に空木岳を撤退、おとといの日曜日には大ファンであるGARNET CROWの解散ライブと上げ下げの激しい一週間を過ごし臨んだ山行。
さて、当初は登りも下りもゴンドラを使うとの意見もあったが、あまりにも短い山行になるので、登りは自力、下りはゴンドラ使用となりました。
結果から言うと、正解!
樹林から蝉達がけたたましく鳴く声が聞こえる中、汗を流し流し登るとあちこちにコイワカガミがかわいらしく咲いています。
また五葉松平あたりでは視界が開け、天狗岩や屏風岩、緑の山々が見渡せる。
空は薄曇り…。
そう、この登山の目的の一つに智恵子のいふところの「本当の空」にそれぞれが何かを感じ得ることでした、たぶん。
どの山に登ってもそうだけど、山と空、それだけで雄大さを感じ、自然の強さを感じる。
そんな中に身を置けること自体が幸せだなぁ~と思う。
では、おしまい。
bo-tyu-zaiさん、garnet0823さん、こんにひは
東北遠征、長距離運転お疲れ様です
日帰りで600kmですか!さぞやお疲れな事お察しします
精神力を保てるのは400km位で徐々に壊れはじめて来ますよね?自分だけですかね・・・
東北遠征は安達太良山でしたか!
沼ノ平は何度見ても大迫力ですね
と、言っても実際に見たことは無いのですが
是自分も見て見たいものです。
ではではお疲れ様でした
こんばんは!
行って来ました、東北遠征。レコの通り運転はbo-tyu-zaiさんでした。(私は中央道、関越道担当)
以前に那須岳にも行ってますが、まさに那須も安達太良山も、ここは異空間?火星?という地表面です。
曇りが幸いしました…。快晴だったら景色が良すぎて、1時間は余計に時間かかったと思われます(笑)
さて、来週は山はお休みするやもしれません。ちょっとあちこち行き過ぎました(笑)
Johnnnyさん、(つω・`)コンバンワ
どうです、すごい弾丸登山でしょ?今問題視されている弾丸登山ですが移動距離が果てしないだけで山行自体は至って無茶はございませんのであしからず。
沼ノ平はgarnet0823氏も感激しておりました。安達太良山山頂からしゃくなげの塔までは稜線歩きで晴れていたらもう興奮のるつぼと化していたでしょう。
僕の精神的崩壊も400km越えた辺りでした(◎o◎)!
日帰り往復624キロ 弾丸登山お疲れ様でした
登山後の運転は、疲れも溜まっているので気を付けて下さいね
今回は智恵子の空を求めて安達太良山でしたか…読書家でもあったんですね
沼ノ平火口原はいかにも火山らしく荒々しい光景がスゴイ迫力ですね
ガスはガスでも火山ガスの方は大丈夫なのかしら??
地球ってすごいなぁ
bo-tyu-zaiさんと月に1〜2回山行を共にしているgarnet0823です。
本や音楽、接点がありながらも合わないこともあるボクらですが、山は偽りなく共通なベクトルを向いているのです。
たぶん、過去レコにも本ネタでさだまさしの「アントキノイノチ」出してますが、戸隠山もいつか行く山です。
なんだかわけわからないコメントになりましたが、今後もbo-tyu-zaiさんのレコに月1はたぶん登場するんでよろしくお願いします。
もちろん単独も登ってます。では。
neko-tamaさん、(。・ω・)ノ゙ コンバンゎ♪
まずはねぎらいのお言葉ありがとうございます(´ω`*)とても遠かったです
読書家とは言い過ぎで、ただの読書好きです、人並み程度の、ね
沼ノ平は確かにすごい景色で取り敢えず自分撮りばっかだったので(照れ)沼ノ平の写真を追加しときました。
火口のガスはあの腐った卵の匂いと例えられる硫化水素ガスで、H2Sというものです。1990年代後半にH2Sによる登山者の死亡事故の報告もあり決して大丈夫とは言えないのですが・・・。調べたところ、目に見えず(当たり前か)比重が重いガスのため窪地にたまりやすいそうで、匂いを強く感じたらとにかく高い所へ避難するようにとのこと、怖いですね。
neko-tamaさんが歩かれている奥武蔵・奥多摩でも自然の凄さが伝わるところはたくさんありますよね。最近の私は広範囲で登山を楽しんでいますが、体がまだ動くうちにできるだけたくさんの「地球って( ゚Д゚) ス、スゲー!」を見に行きたくてあちこち行ってる次第です。
都合が合えばneko-tamaさんも是非ご一緒に(=´▽`)ゞ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する