平標山から仙ノ倉山〜チョウも戦闘機も舞う天空の花園
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,277m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
天候 | 晴れのち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平標山登山口駐車場に登山ポスト 全体的によく整備された登山道。危険を感じたところはなかった |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図 三国峠
ガイド地図 谷川岳
コンパス
山岳保険加入者証
ペン、手帳
保険証
飲料 水、スポーツドリンク、お茶
ティッシュ、ウエットティッシュ
手ぬぐい ほうたい、三角巾の代用
タオル
携帯電話、充電器
熊鈴
雨具
防寒着 フリース
ストック
カメラ、双眼鏡
時計、高度計、温度計
非常食 カロリーメイト
ツエルト
ザックカバー
バーナー、ガスカートリッジ
コッヘル
虫よけネット
帽子
サバイバルシート
ブルーシート
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感想
梅雨の晴れ間を期待して3年9カ月ぶりに2回目の平標山へ。
埼玉を出るときはどんよりとした曇り空だったが、関越道月夜野インターから三国峠を越えると青空。7時前に平標山登山口に着く。
身支度、トイレを済ませて登山口へ。松手山コース登山道に入るといきなり樹林帯の急な登り。この時間で手元の温度計は20度を超えている。湿度もあって蒸し暑い。ところどころにロープが張ってあるが、使うことなく高度を上げていくと送電線の鉄塔の下に。樹林が途切れると、苗場スキー場がよく見える。
さらに急な登りが続き、樹林が次第に低くなり、尾根に上がると樹林帯は終わり、松手山の山頂。これから登る登山道、そして平標山が見えてくる。振り返ると特徴的な苗場山の姿が大きい。ここからはクマザサのあいだについた登山道を尾根沿いに登っていく。可憐に咲くコイワカガミ、アカモノ、ナエバキスミレを足元に見て高度を上げる。急斜面は階段。登山道わきにハクサンイチゲの群落が目を楽しませてくれる。
トラバース気味にクマザサの斜面を登っていくと平標山山頂に出た。平日だがさすがに花の季節、20人ほどはいるだろうか、登山者でにぎわっている。南側の群馬方面は曇っていて赤城山がかろうじてわかるぐらいだが、西の苗場山方面、北の魚沼平野、越後三山方面、東の谷川岳主脈はよく見える。
山頂にチョウが2匹舞っている。ギフチョウ?それともキアゲハ?見極めようとするが、動きが速く手持ちのコンデジでは写真も撮れない。ギフチョウなら初見だが、気になるものの仕方がない。
仙ノ倉山に向かって按部へと降りていく。左右はハクサンイチゲの白、ハクサンコザクラのピンクが美しいお花畑だ。来てよかった!按部に降りる途中のベンチで早い昼食をとる。バーナーに点火、コッヘルで湯を沸かしてリフィルタイプのカップめん、コンビニおにぎり、チーズかまぼこで昼食。と、ここではしを忘れたことに気づく。あいにく周囲はお花畑、枝を拝借する樹木はない。青くなるが、皮をむかないチーズかまぼこをコッヘルに突っ込み、めんを口に運んで何とか食べることができた。やれやれ。
腹ごしらえを終えて仙ノ倉山へ向かう。相変わらず周囲はお花畑。チングルマは初見。ピークを2つ越え、右にエビス大黒の頭を見て登り返しの階段を上がっていくと仙ノ倉山山頂に着く。ここも360度の展望だが、人は少なく落ち着いて展望を楽しめる。
平標山まで戻ると、午前中は晴れていた西の苗場山方面から雲が次第に広がってきた。まさか雷雨? すぐに降りそうな気配はないが、早めに避難小屋のある平標山の家まで降りるに越したことはない。長い木の階段を下りていく。それにしてもこの山は階段が多い。
ふいに西側の上空から轟音がする。雷か?目を上げると、山をかすめるように米軍のFA18戦闘攻撃機が右(西)から左(東)へと飛び過ぎていく。パイロットが見えるんじゃないかと思うぐらいの低高度。戦闘機のものらしい爆音はよく聞こえるが、姿を見るのは去年の秋、尾瀬・燧ケ岳に登った時以来だ。
どんどん標高を下げ、足元にイワカガミの多い灌木帯に入るとまもなく平標山の家の前に出る。湧水が蛇口から勢いよくほとばしっていて、「ご自由にお使いください」という表示がうれしい。山の上で冷たい水、暑いときにはなおさらありがたい。のどをうるおし、ベンチでしばし休憩させていただく。有料で飲み物やカップめんも提供しているようだ。併設している避難小屋も見せてもらったが、きれいに掃除されている。谷川岳主脈縦走をするときには、ぜひ使わせてもらいたい
。
ここから岩魚沢林道に向けて、急傾斜の登山道を下りていく。初めは広葉樹林帯、やがて周囲がカラマツの樹林帯に変わると水場があり、まもなく林道に出る。ここが平元新道登山口。石の道祖神がほほえましい。ここから1時間ほど林道、別荘地わきから沢沿いの登山道に入って駐車場に戻ってきた。
梅雨の晴れ間の青空と、標高2千メートルに広がる高山植物のお花畑が印象的な山行だったが暑さには参った。2回目のこのコース、咲いている花の顔触れは全く違う。前回は9月だったから当たり前なのだが。3回目はまた違う季節に来てみたい。
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