ぼくのなつやすみ2013 クワウンナイ川遡行〜愛別岳登頂、からのラーメンライス

2013年07月17日(水) 〜 2013年07月19日(金)

• GPS: 28:40
• 距離: 59.0km
• 登り: 3,800m
• 下り: 2,847m

コースタイム

7月17日(水)
天人峡駐車場04:30−04:45ポンクワウンナイ沢出合い−カウン沢二股−10:20魚止めの滝10:30−12:00オーバーハングの滝−14:40夏道出合い−15:55ヒサゴ沼避難小屋

7月18日(木)
ヒサゴ沼避難小屋05:05−06:10化雲岳06:15−07:15五色岳07:20−忠別岳−12:10白雲岳避難小屋12:15−14:30黒岳石室

7月19日(金)
黒岳石室06:35−07:45北鎮岳山頂07:50−比布岳山頂−愛別岳分岐−09:20愛別岳山頂09:35−北鎮岳山頂−12:15黒岳石室12:45−13:05黒岳山頂13:10−14:00黒岳七号目リフト

天候

7月17日（水）　晴〜曇
7月18日（木）　晴〜曇（ちょっと雨）
7月19日（金）　晴〜曇

毎日昼近くなるとガスが上がる天気が続く。

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

・クワンナイ沢に入る林道の道向かいに広い駐車場あり。

コース状況／危険箇所等

◆クワウンナイ川
・水量の多い沢なので渡渉時は流れに負けないよう注意。大雨の後は危険度五割増しか。
・ナメは意外と滑る。転けたら魚止めの滝までロングウォータースライダーかと思うとなんとなく慎重になってしまう。
・雪解けが遅いためか、ナメの上部から雪と沢のミックスの様相。足がしゃっこい。
・源頭部をまっすぐ詰め上がるとちゃんと登山道に出る。

◆ヒサゴ沼〜黒岳石室
・ヒサゴ沼〜分岐(2路とも)は雪渓びっちり。ガスってる時は注意。トムラウシ側の道は斜度キツい。避けてもう一路を選択するグループもいた。
・縦走路はどこも明瞭。忠別岳近辺、数年前はハイマツかぶっていた気がするがきれいになっていた。

◆愛別岳
・分岐からの下りはじめがザラザラの急傾斜でなまら怖い。踏み跡程度。山頂手前の登りは前劔的。

写真

7/17 4:27

一日目スタート。
清流橋の脇から林道に入る。

7/17 4:29

すぐに注意書きが。独りですいません。

7/17 4:31

いきなりの藪こぎ。フキがでかい。

7/17 4:45

ポンクワウンナイ沢に出合う。ここから河原歩き。

7/17 5:12

何日前かわからんが、先行者の足跡を見つけて安心。アクアステルス欲しい。

7/17 6:12

高いところに看板が。読めん。

7/17 6:36

ヤッター！もう腹くくっていくしかねぇ。

7/17 7:48

きれいだねぇ。ここへつったのかな？記憶がない。

7/17 10:04

長い長い遡行を経て・・・

7/17 10:20

魚止めの滝です！俺も止められます。帰りたい、でもここまで来たら・・・っ！

7/17 10:25

魚止めの滝。今日はじめてのピンクテープ発見。

7/17 10:26

テント跡。滝の音もうるさかろう。

7/17 10:29

いよいよナメがスタートか！

7/17 10:31

と思ったら、もうひとつ小滝がありました。

7/17 10:35

なめー。

7/17 10:41

なめなめ。

7/17 10:44

なーめー。

7/17 10:50

からの残雪。

7/17 10:51

スノーブリッジをくぐると・・・

7/17 10:51

まだ続くナメ。

7/17 10:52

雪の下から流れが滑り出てくるかんじ。

7/17 10:59

7/17 11:02

7/17 11:04

この辺がフォトジェニック・ポイントか。

7/17 11:04

7/17 11:06

けっこう滑るので気が抜けない。

7/17 11:14

いいねぇ。

7/17 11:49

オーバーハングの滝が。事前情報では今日の核心部。

7/17 11:58

ピンクテープ発見。

7/17 12:01

滝壺がきれい。

7/17 12:03

こんな感じで巻道が。

7/17 12:04

ヤッター！わざわざ巻道に出さなくても。逃げ場なしってやつだ。帰りたい。

7/17 12:05

残置ロープあり。ザック重すぎるので左の岩棚（写真外）に乗っかって斜上する感じでクリア。

7/17 12:10

上がった所にテンバ跡。

7/17 12:14

こっから雪が多くなる。

7/17 12:39

なんのピンクテープだったか？

7/17 12:42

源頭感出してきます。

7/17 13:04

びっちり。

7/17 13:07

7/17 13:13

7/17 13:16

誰だ！捨ててった奴は！おかげで苔が生えちまったじゃねぇか。ほんとにもう。

7/17 13:32

あー。寒い。左足小指がビリビリする。

7/17 14:14

クワウンナイ川最初の一滴。もう少し上まで流の音がするんだけど、巨岩の下で水が見えない。

7/17 14:42

あ、生き残った。（この時の感想）

7/17 14:44

生存記念のセルフタイマー。なんでケツみせてるんだ。誘ってんのか。

7/17 14:58

天沼。てんぬま？あまぬま？

7/17 15:25

7/17 15:34

ヒサゴ沼へ降りる道は雪びっちり。

7/17 15:42

ヒサゴ沼

7/18 5:04

二日目スタート。
小屋は12名くらいで空いていた。まだ寝ていたい。

7/18 5:06

この時は「調子よくいったら今日のうちに愛別岳も登って…ククク」とか考えていた。あほすぎる。

7/18 5:51

あの世だ。これは、あの世だ。

7/18 6:04

天国じゃ。

7/18 6:05

お？

7/18 6:09

でたー！小屋に泊まっていた人はほとんど旭岳→トムラウシ縦走だったな。逆コースは少ない。

7/18 6:13

化雲岳だし。表大雪がよく見えるし。遠いし。

7/18 6:14

左旭岳。右白雲岳。眼下の谷が素晴らしい。

7/18 6:18

7/18 6:33

ヒサゴの小屋で行きあった皆さんは今頃巨岩帯で苦労されてるのかしらん。

7/18 6:35

ホソバウルップソウ。

7/18 6:56

朝露に濡れる道。沢タイツだからへっちゃらだもん。だもんて。

7/18 7:16

地味な五色岳の山頂。

7/18 7:22

遠い。ひたすらに

7/18 7:47

チシマツガザクラ。名前がずっと思いだせなかったので撮った。

7/18 9:36

先行するウルトラライトハイク的な単独の方。白雲遠いよ。荷物棄てたい。

7/18 10:19

高根が原から高原沼を見下ろす。まだスキーできそう。

7/18 10:46

高原沼。

7/18 12:15

白雲の水場。漏斗が付いているのが心憎い配慮。

7/18 12:24

あっという間に高根ヶ原に雲が押し寄せる。いかす。

7/18 13:36

キバナシオガマ。

7/18 13:42

今日も昼から雲がどんどん湧く。

7/18 14:20

赤石川はなんとまだ雪渓渡渉可能。雨が落ちてきたので最後の力で早歩き。石室を目指す。

7/19 6:36

三日目スタート。
今日もど快晴。

7/19 7:02

7/19 7:12

クモマユキノシタ。大ぶりな花にばかり目が行きがちだけれど、こういう小さな花も愛したい。わたくしという人間もこうありたいもの。ボインの誘惑に負けるなってことか。

7/19 8:36

比布〜安足間の稜線。右端にちっさく愛別分岐の看板。

7/19 8:37

おいおい、これ降りるの？二分ぐらい心を静めてからエントリー。ずるずるでちょう怖い。

7/19 8:51

もっくもく。

7/19 9:00

生き別れの兄さんが愛別岳の山頂から降りてきたのかと思った。ちがった。

7/19 9:34

イワヒゲ。なぜか「タマムシノズシ」という言葉がずっと頭をめぐっていた。

7/19 9:49

愛別山頂。降りてきたら晴れよった。

7/19 10:00

そうでもなかった。

7/19 11:33

さー、石室に帰るべ。北鎮の肩の雪渓はまだ大きい。

7/19 12:07

のどかな風景にも癒されないぜ！俺を癒せるのは唯一ラーメンライスのみ！

7/19 13:12

黒岳山頂から。あそこにラーメンライスが待っているのね。もうラーメンライスしか考えられない。

7/19 13:15

ウズラバハクサンチドリ。いつもの俺なら癒されているところだが今の俺は（以下略）

7/19 14:28

からだに、しみこんでいく。こころが、やさしく、なっていく。

撮影機器：

Optio WG-2 ペンタックス

装備

個人装備

テント

メスナー独り用

ストック

2本

ロープ

1本

8mm×20m

カラビナ

3

スリング

3

沢靴

沢靴下

沢タイツ

上着

1揃い

適当

沢グローブ

1足

防寒着

上下

着替え

肌着、靴下など

行動食

適宜

食事

適宜

アルファ米中心

非常食

適宜

寝袋

スリーシーズン

シュラフカバー

登山靴

1足

コッヘル

1組

ガスヘッド

ガスカートリッジ

2ヶ

プリムスパワーガス250

ラジオ

1

地図、コンパス

軽アイゼン

水袋

3ℓと2ℓ

感想

taxi

・休暇を取得して、本当は穂高方面にに行く予定だったのだが、同行者の都合がつかなくなったので中止。予定がぽっかり空いてしまいさてどこに行こうかと思いいたったのが、美渓と名高いクワウンナイ川溯上。テントから登山靴からパッキングしたら水抜いてぴったり20kg。

・冬の間羊蹄山に20回以上登る大ベテランが「クワウンナイ？一日でヒサゴまで上がったことあるよ」なんていうもんだから、じゃあできるんじゃねぇかとはっちゃきこいて歩いたら辛かった。余裕持っていった方が楽しめる。これまちがいない。

・噂のナメはだいたい雪もなくなり素晴らしかった。でも意外と滑るのでけっこうドキドキしながら登った。ナメ上部から雪渓が多くなってくる。源頭部はまだまだ雪が多い。

・ヒサゴ避難小屋は思いのほか空いていた。大きな団体がいなかったので、のびのびと爆睡。ほとんど白雲小屋⇒ヒサゴ⇒トムラウシ登頂からの下山、パターンの人だった。

・ヒサゴの小屋に落ち着いて、さてこのあとどうしよう。クワウンナイ終わってなんとなく燃え尽き症候群気味、このまま天人峡へ夏道下山してしまおうかとも思ったがせっかくの夏休み、ふと7年前に敗退しその後ピークを目指す機会のなかった大雪の孤高の鋭鋒、愛別岳を思いだし目指すことにする。

・ヒサゴ⇒黒岳石室も長かった。歩いても歩いても白雲避難小屋に着かないあの無力感。

・黒岳石室で管理人さんと呑み、翌朝もういいや、下山、げざんと思っていたらまたこれが天気良くて、ちょっと二日酔い気味ながら出発。荷物を石室に置いていけたので体が軽い事。昨日まで重荷を背負っていたのがバカみたいだ。

・愛別岳分岐まで行くと狙ったかのようにガスり、分岐からの踏み出しは奈落の底まで落ちていくよう。2分ためらって、結局登ってきた。ここで行かなかったらまた7年後だと思ったから。

・荷物を背負い直し、歩きなれた、登山者の多い黒岳の登山道を下る。頭にあるのはロープウェイの食堂が営業しているうちにGEZANすることのみ。

・ラーメンライスおいしゅうございました。taxiはもうすっかり疲れ切ってしまって歩けません。

・さて、天人峡に置いてきた車、どうやって取りに行こう？どーしよー？（カリオストロの城、の銭形のとっつぁんのマネで）