花はギリギリセーフだった@檜洞丸
- GPS
- 11:03
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,473m
- 下り
- 1,466m
コースタイム
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 11:04
檜洞丸山頂では昼食を取って休み、さらに青ヶ岳山荘でもコーヒーを飲んで休んでいます。
主稜線や犬越路林道でも何度か立ち休みしています。
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
つつじ新道はゴーラ沢出合からが本番になるような勾配のキツい区間が続きますが、ルート自体は良く整備されていて、危険個所はありません。梯子の登りがありますが、10m未満で問題ないでしょう。 主稜線ルートは大笄から小笄への急勾配の下り区間が危険です。鎖場が下りで3ヶ所出てきますが、切り立っていて足掛かりをしっかり見極めないといけません。ちょっとした登りの鎖場がありますが、2m未満ながら、ゴボウでの登りを強いられます。痩せ尾根も多く、一般登山道ながらなかなか緊張感のある区間です。 犬越路隧道西側尾根はP1164の鹿柵の西の角から北に下降しますが、入口にもルート上にもマーキングがあります。また、勾配こそキツいものの、しっかり細かくつづら折れしているので、思いの外歩きやすいです。尾根も一本尾根なので、まず道迷いはしないでしょう。神ノ川林道の支線に出たら、右の少し歩けば犬越路隧道の北側入口脇に出ます。 トンネル北側の神ノ川林道側が未舗装になっていますが、南側の犬越路林道は舗装済みで、土砂崩れポイントはわずかでした。もう通行止めになって久しい林道ですが、せめて犬越路隧道入口脇の駐車場までは通れるようにして欲しいです。 |
写真
感想
今の時季、シロヤシオとトウゴクミツバツツジがたっぷり咲くことで知られた檜洞丸のつつじ新道ですが、多くのハイカーさんらのレポートをFacebookの「丹沢ハイキング」グループ内で拝見して、嫁にその話をしたら是非行ってみたいと言うことになりました。ただ、入口から山頂までの高低差が1000mになる本格的な登山になり、彼女がこれまでしてきた比較的楽な登山とは違いますので、その点がちょっと心配でした。周回ルートを組み立てるにはいくつか考えられますが、つつじ新道を使う場合は山頂から下山に使うのは主稜線ルートを西に向かい、犬越路ルートを下降するのが一番スムーズなコースです。ただし、初心者には危険な鎖場がありますので、その辺りはこちらでしっかりサポートしないといけませんが、彼女自身そうしたところはワクワクして好みなんですけどね(笑。
何はともあれ、今西丹沢VC前の駐車スペースは工事で縮小された反面、昨今の登山人口の増加に加え、丁度つつじの見頃も重なって、早朝5時半でも止めるのに苦労すると言う話を聞きましたので、朝4時に自宅を出て東名高速を使って5時半には到着できるようにしました。思惑通り5時半までには到着しましたが、予想外に混雑していて、既に西丹沢VC前の駐車スペースはいっぱいでどうにもなりませんでした。仕方なく奥まで進んでみたものの、キャンプ場の先のところで通行止めになって途中も止められませんで、犬越路林道に入って駐車禁止のところを避けてしばらく奥に進んでから幅広い路肩にやっと止めることができました。結局、準備をして登山を開始できたのは6時20分頃になってしまいました。
つつじ新道入口からしばらくはあまり勾配のきつくないトラバース区間が多いですが、ゴーラ沢出合に近い区間ではそこそこの登りになります。しかし、ここの本番は沢を渡渉してから始まります。ずっとキツ目の登りが続きますので、ちょくちょく休みながら登って行きます。中間地点に展望台と名が付いたベンチがありますので、そこでしばらく休みましたが、肝腎の展望はほとんど無し。まぁ、それ以外の登り区間も森の中で全く展望は利きませんし、お目当てのつつじもほとんど見えません。ただ、朱色がかったヤマツツジがちょっとだけ咲いていました。
1400mくらいからトウゴクミツバツツジの鮮やかなピンク色の花が楽しめるようになりましたが、シロヤシオは多くが地面に落ちていました。1500mほどまで登るとまだまだしっかり枝に残っていて、目を楽しませてくれます。勾配もかなり緩んでからきれいな緑の中の木道になりますが、その周辺の雰囲気は檜洞丸の核心部ですね。今はつつじの花の色も添えられて、一年で最もきれいな期間になっていますから、人気があるのも当然ですね。
山頂には10時半頃に到着。まだバス組が登ってくる前でしたから、ベンチは空いていました。つつじの花が満開の木の前のベンチで、初めてお米を炊いて焼肉と野菜で昼食を取りました。せっかくだから、昼食後に青ヶ岳山荘に寄ってコーヒーを飲んでから檜洞丸を後にしました。
下山ルートは当初の予定通りまずは主稜線ルートを西に進みますが、嫁が登りの後半でふくらはぎが痙攣し始めていて、さらに主稜線では足裏の母指球の辺りが靴擦れで皮がむけそうだとのことで、犬越路峠から用木沢へのゴロタ石のきつい下りを避けて、小笄の先から北に折れて犬越路隧道のちょっと横に出られる破線ルートを使って、トンネルを抜けて林道をそのまま下ることにしました。
主稜線ルートは最初の東沢ノ丸への登り返しこそキツめでしたが、そこから熊笹ノ峰-大笄へは快適な稜線にまります。しかし、そこから小笄への下りは一転してハードな急勾配になり、鎖場も複数回現れます。嫁はもう結構足が痛いらしく、ゆっくり歩いていましたが、危険個所なのでかえってそれくらいが良かったでしょう。
小笄の先のP1164の鹿柵の切れ目から北に下る杣道に折れますが、ここは前半こそ勾配が急なものの、しっかり細かくつづら折れして下れるような踏み跡になっていて、リボンのマーキングもあって意外と歩きやすかったです。主稜線の岩場から土と杉の落ち葉が深い道になって、丁度良いクッションになってくれますね。
廃林道に出て右に進むとすぐに神ノ川林道本線に出て犬越路隧道になります。長いトンネル内は暗くてひんやりしていますから、人一倍汗っかきの嫁はかなり体が冷えたみたいです。そして犬越路林道を黙々と5kmほど歩き、そのまま駐車スペースに到着したのが5時過ぎ。林道ゲート付近から小雨になり始め、車で着替えている時に土砂降りになって、危ないところでした。嫁は以前1泊2日で富士登山をしたことはあるとは言え、やはり日帰りでの高低差1000mの本格的登山は初めてで、かなり疲れたみたいですが、念願のつつじを堪能して変化に富んだ登山道を存分に楽しめたようです。
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