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記録ID: 343208
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

六百山 上高地を足下に見下ろす急峻な山 

2013年09月12日(木) [日帰り]
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kyom4 sanyujin その他1人
GPS
07:04
距離
3.8km
登り
939m
下り
927m

コースタイム

08:15上高地バスターミナル
12:00六百山山頂12:40
15:20上高地バスターミナル
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
長野自動車道「松本IC」降車、
国道158号線で沢渡を目指します
沢渡の駐車料金は一日500円です
駐車場から上高地バスターミナルは往復タクシーを利用
料金は少し高くなりますが(4人乗るとバス料金と同じ)、
バスの時刻を気にせずに到着、支度ができます。
コース状況/
危険箇所等
河童橋手前右側の公衆トイレの男子側にコンクリート製の側壁があり
側壁上を歩くと山中へ踏み跡が続いています
踏み跡を辿ると雪崩止めの大きな石垣堰堤に突き当たり、左へ迂回
道なりに登ると二重の堰堤に突き当たります
登山時は左の急斜面の針葉樹林に入りましたが、踏み跡が心細くなり
谷間に下りるとしっかりとした踏み跡を発見しました

樹林帯を抜けるとガレ場が始まります
始めは斜度も緩く大岩の間を歩くので、落石の心配は無用ですが
次第に石が小さくなり、不安定に積み重なっているガレ場となり
浮石が多く、非常に神経を使いました(特に下山時)

ますます斜度のきつくなるガレ場の途中から右側の樹林帯に入り、
踏み跡を見つけようとしました
所々に踏み跡らしきものが残っていますが
なかなか、テープ等も見つからず、急坂の林を適当に尾根目指て登りました


尾根から山頂までの踏み跡は明瞭で、ほぼ道に迷うことなく往復できました
非常に高度感のある岩場の通過があります
滑落、転倒にはくれぐれもご注意ください
特に短いロープが木の幹から垂れ下がる箇所は本日の核心部でした
その先、這松の藪漕ぎがあり、ヤニを付けられますが僅かで山頂です

下山時も、岩場の通過は要注意です
草付きですが、滑って落ちやすく、枯れた木の枝を掴むと危険です
尾根からガレ場に出る迄の林の中の踏み跡はやはり分かりにくく
またも適当に下りました
中途半端な石の積み重なるガレ場は登山時よりも神経を使いました
落石させると同行者にも危険が及びますし、恐る恐る、慎重に下りました

二重になった堰堤の通過時、踏み跡が見つけられず
下山時は堰堤の下を藪漕ぎしました

ガレ場と尾根の間の踏み跡が不明瞭で、その為時間をロスしています
時間に余裕を持ってお出かけください
上高地バスターミナルの林越しに今日の目的の山影
2013年09月12日 08:17撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 8:17
上高地バスターミナルの林越しに今日の目的の山影
朝の河童橋を渡る人影は僅か、初秋の寂しさを感じます
2013年09月12日 08:20撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 8:20
朝の河童橋を渡る人影は僅か、初秋の寂しさを感じます
大きな堰堤が立ちはだかっていました
2013年09月12日 08:38撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 8:38
大きな堰堤が立ちはだかっていました
急斜面に突き出る岩塊の垂壁が威圧
2013年09月12日 08:40撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 8:40
急斜面に突き出る岩塊の垂壁が威圧
やおら急坂、ずっと急坂(T_T)
2013年09月12日 08:42撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 8:42
やおら急坂、ずっと急坂(T_T)
堰堤前の人工物
何でしょう?
2013年09月12日 08:43撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 8:43
堰堤前の人工物
何でしょう?
越えて来た堰堤
下りで気付いたのですが、二重になっていました。ここから更に急坂の藪っぽい道
2013年09月12日 08:58撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 8:58
越えて来た堰堤
下りで気付いたのですが、二重になっていました。ここから更に急坂の藪っぽい道
これでも立派な踏み跡が続いています。登山道とは言いませんが登る人が結構居るのでしょう。
2013年09月12日 09:01撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 9:01
これでも立派な踏み跡が続いています。登山道とは言いませんが登る人が結構居るのでしょう。
ダケカンバの林を抜けると
2013年09月12日 09:15撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 9:15
ダケカンバの林を抜けると
頭上に峰が…六百山山頂なのでしょうか?首が痛くなる位見上げた真上。
2013年09月12日 09:17撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 9:17
頭上に峰が…六百山山頂なのでしょうか?首が痛くなる位見上げた真上。
アサギマダラに出会えました♪周りに大好物フジバカマが群生、愛らしさに緊張がほどける一瞬です。
2013年09月12日 09:18撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 9:18
アサギマダラに出会えました♪周りに大好物フジバカマが群生、愛らしさに緊張がほどける一瞬です。
急斜面に沿う柱状岩の垂壁、逃げようもない感じ。
2013年09月12日 09:19撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 9:19
急斜面に沿う柱状岩の垂壁、逃げようもない感じ。
雨が降ると即川と化すであろうガレ場。この辺りはまだ大石が多く、足場がしっかりしていて歩きやすかったのですが、上に行くほど歩きにくくなりました。
2013年09月12日 09:21撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 9:21
雨が降ると即川と化すであろうガレ場。この辺りはまだ大石が多く、足場がしっかりしていて歩きやすかったのですが、上に行くほど歩きにくくなりました。
梓川がもう目の下に
2013年09月12日 09:50撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 9:50
梓川がもう目の下に
振り返った岳樺林。この後、ガレ場がどんどんきつくなり、とても写真どころではありませんでした(;_;)
2013年09月12日 10:53撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 10:53
振り返った岳樺林。この後、ガレ場がどんどんきつくなり、とても写真どころではありませんでした(;_;)
サラシナショウマ
ガレ場を避けて入った樹林帯に咲いていました。
2013年09月12日 10:53撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 10:53
サラシナショウマ
ガレ場を避けて入った樹林帯に咲いていました。
林の中にひっそりとサラシナショウマのお花畑
2013年09月12日 10:57撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 10:57
林の中にひっそりとサラシナショウマのお花畑
白樺越しに山頂らしき峰?まだまだ登るのですね…(T_T)
2013年09月12日 11:16撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 11:16
白樺越しに山頂らしき峰?まだまだ登るのですね…(T_T)
険しいです、険し過ぎです。
2013年09月12日 11:16撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 11:16
険しいです、険し過ぎです。
灌木の間に覗き見るガレ場。落ち始めたらまっさかさまに河童橋まで落ちて行きそう
2013年09月12日 11:23撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 11:23
灌木の間に覗き見るガレ場。落ち始めたらまっさかさまに河童橋まで落ちて行きそう
おおっ!河童橋が♪
2013年09月12日 11:40撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 11:40
おおっ!河童橋が♪
流れる雲に遮られながらも岳沢のガレがはっきり
2013年09月12日 11:42撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 11:42
流れる雲に遮られながらも岳沢のガレがはっきり
いやあ、凄い高度感!
2013年09月12日 11:42撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 11:42
いやあ、凄い高度感!
三角点
とても一人では来られなかった山頂、同行の皆様にただただ感謝です。それにしても物好きですね♪上高地の超マイナーな裏山にお付き合い下さるとは(*^^)v
2013年09月12日 12:01撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 12:01
三角点
とても一人では来られなかった山頂、同行の皆様にただただ感謝です。それにしても物好きですね♪上高地の超マイナーな裏山にお付き合い下さるとは(*^^)v
ウェストン碑のある辺りを眼下にしているのでしょうか?
2013年09月12日 12:39撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 12:39
ウェストン碑のある辺りを眼下にしているのでしょうか?
吸い込まれて落ちて行きそうな険しさに足元がぞくぞく!
2013年09月12日 12:39撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 12:39
吸い込まれて落ちて行きそうな険しさに足元がぞくぞく!
ロープのある草付き岩場
2013年09月12日 12:49撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 12:49
ロープのある草付き岩場
振り返ったロープのある岩場。登りも下りも本日最難関でした。どっちかと言うと下りの方がもっと嫌な感じ。
2013年09月12日 12:51撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 12:51
振り返ったロープのある岩場。登りも下りも本日最難関でした。どっちかと言うと下りの方がもっと嫌な感じ。
梓川が白い帯のよう。手前の赤い屋根は憧れの帝国ホテルかもしれません。
2013年09月12日 12:53撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 12:53
梓川が白い帯のよう。手前の赤い屋根は憧れの帝国ホテルかもしれません。
高度感のありすぎる岩場を慎重に下ります。残雪期など凍結もあるでしょうし、更に怖いと思いますが、考えないことにします。
2013年09月12日 12:56撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 12:56
高度感のありすぎる岩場を慎重に下ります。残雪期など凍結もあるでしょうし、更に怖いと思いますが、考えないことにします。
再び河童橋が見えました。
2013年09月12日 13:00撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 13:00
再び河童橋が見えました。
険しい稜線と岳沢
随分時を長く感じながら崩れやすい石を伝って下り、膝ががくがくしてきました。有難く休憩します。
2013年09月12日 14:14撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 14:14
険しい稜線と岳沢
随分時を長く感じながら崩れやすい石を伝って下り、膝ががくがくしてきました。有難く休憩します。
古びた黄ペンキの矢印
ガレ場辺りから上部はテープ類は見つけたらラッキーという感じで、ルートファインディングにかなり手間取りました。
2013年09月12日 14:25撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 14:25
古びた黄ペンキの矢印
ガレ場辺りから上部はテープ類は見つけたらラッキーという感じで、ルートファインディングにかなり手間取りました。
大石の上に積まれたケルン。ここまで下れば、河童橋まで後僅か。
2013年09月12日 14:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 14:44
大石の上に積まれたケルン。ここまで下れば、河童橋まで後僅か。
朝の静寂が想像もつかない賑わいの河童橋周辺。まるで別世界。
2013年09月12日 15:08撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
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9/12 15:08
朝の静寂が想像もつかない賑わいの河童橋周辺。まるで別世界。
清冽な梓川の流れ
凄いガレ場から無事生還でき心が安らぎます。山中、出会った登山者は皆無でした。
2013年09月12日 15:08撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
9/12 15:08
清冽な梓川の流れ
凄いガレ場から無事生還でき心が安らぎます。山中、出会った登山者は皆無でした。
撮影機器:

感想

徳本峠小屋から霞沢岳へ向かう途中の右側に
枝尾根が上高地に向かって突き出し
その先に「六百山」という山頂があると知ったのは、
霞沢岳に登った年だったかどうか(良く覚えていませんが)、
最近「六百山」へ登ってみたいとの思いが強くなっていました。
山行記録を読めば読む程、難しそうで、
自分に果たして往復出来るか不安がありました。
一人では決して行けなかった山に同行いただいた「例のメンバー」の皆様
ハードな山行が続いていますが、本当に有難うございました。

まず一般登山道は存在しないこと、上に行けば行くほどきつくなるガレ場、
この二点が重大な問題でした。
最近ふとしたきっかけで入手した絵地図のおかげで
何とかこの二点をクリアできるかもしれないと今回の実行を決断しました。
しかし、絵地図に全て頼り過ぎるのは無理があり
やはり二万五千分の一地図を合わせて携行すべきでした。
自分の居る位置をおおまかに知る為にしか使えませんけれど…

絵地図を見るとガレ場を避けて尾根に到達できる印象を持ちます。
実際には、小谷の左岸への踏み跡が分からず、ガレ場を登りました。
あと細かな場所の描写が実際とは違っていると感じる点が幾つかあり
却って惑わされた気がしました(ご苦労頂いた作者の方にはすみません)。

この日の予報は午前中比較的良く、
霞沢岳よりももっと間近に美しい穂高連峰が望めると期待しておりました。
ところが、反対で眺望を諦めて下山にかかってから薄日が差し、
天気は回復傾向になったようでした。
このところ、ずっと大展望の山頂に立ちながら、
がっかり肩を落として帰る山行が続いています。

晴れた日、六百山山頂から谷を隔てて間近に眺める穂高連峰は
きっと息をのむような美しい表情を見せてくれ
忘れ得ない穂高の思い出となることでしょう。
行き帰りは困難も付きまといますが、穂高の隠れた大展望台だと思います。

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