ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 370434
全員に公開
雪山ハイキング
甲信越

威守松山

2013年11月16日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:18
距離
7.0km
登り
784m
下り
774m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5:55 駐車場 ‐ 6:00 巻機権現社 ‐ 7:00 柄沢林道分岐 ‐ 7:04 寺屋敷分岐 ‐ 8:02 威守松山山頂 ‐ 10:00 1310Mピーク ‐ 11:13 威守松山山頂 ‐ 11:58 寺屋敷分岐 ‐ 12:20 桜坂林道 ‐ 12:40 十二社 ‐ 12:45 駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
清水バス停に駐車
バスが来るところなので、ここに駐車したのはよくなかったと思う。
どこに止めるのがいいだろうか。
コース状況/
危険箇所等
〈登山ポスト〉
登山ポストはない。
新潟県警察にメールで登山届を提出。
http://www.police.pref.niigata.jp/osirase/sangaku/

〈道の状況〉
巻機権現社からすでに雪が数cm積もっており、道がわからなかった。
地形なりに進むと小さな鳥居のわきを通過し、さらに東大ワンゲル部が奉納した鳥居をくぐった。
そこまでくれば尾根の登りがはじまり、登山道がなんとなくわかる。

威守松山までは急坂が多い。
ロープが設置されており、雪に埋もれかかっていた。
落葉で足もとがすべるので、きわめて登りにくい。
積雪は5〜15cmほどだったが、それでも落葉の影響ですべった。

威守松山の山頂直前で、登山道は山頂の北側を巻いている。
そのルートに気がつかなくて直登したら、ヤブをかき分けるようなかっこうになった。
登山道のルートで山頂に出るのが楽だ。

威守松山の山頂からは積雪が増した。
ワカンをつけた状態でひざくらいまで。
尾根伝いに1310Mのピークまで進んでみた。
山頂のすぐ先で、飲用沢(のみようざわ)コースが分岐しているらしい。
しかし、標識や目印は見あたらず、道があったとしても雪におおわれていてわからなかった。

1310Mピークまでの尾根のヤブはたいしたことがなかった。
それでも、ワカンをつけるとどうしても機動力が落ちる。
雪のついていないちょっとした岩が越せなくなる。
枝の上に足を乗せるのも不安定で危なっかしい。
雪道なのでスキーのストック2本をついて歩いたが、邪魔になることの方が多かった。
ピッケルをザックにつけていると、わずかに突きでた石突きが枝にひっかかる。
これがかなりわずらわしいので、途中からピッケルはザックと背中のあいだにさした。

下山は、寺屋敷コースを下りてみた。
分岐の標識から斜面を下る。
斜面の積雪はせいぜい10cm程度だが、道がどこにあるのかわからない。
杉林を抜けたところで、はっきりそれとわかる雪の積もった登山道に合流した。
途中寺屋敷跡とよばれるところにその標柱があるらしいが、分岐からの直線ルート上にないので通らなかったようだ。
棚田に出たらどのように進んでも桜坂林道にぶつかるが、一橋大ワンゲル部の威守松小屋付近にある登山口をめざすのが早そうだ。
ファイル
(更新時刻:2013/11/17 07:46)
巻機権現社に参拝して出発。
巻機権現社に参拝して出発。
東大ワンゲル部が奉納した鳥居をくぐって進む。
3
東大ワンゲル部が奉納した鳥居をくぐって進む。
1つめの鉄塔B26番。
1つめの鉄塔B26番。
これから雪に埋もれるだろう祠、大神宮様。
これから雪に埋もれるだろう祠、大神宮様。
落葉がすべって登りにくい急坂。
落葉がすべって登りにくい急坂。
2つめの鉄塔A25番。
2つめの鉄塔A25番。
柄沢林道コースの分岐。
2
柄沢林道コースの分岐。
寺屋敷コースの分岐。
寺屋敷コースの分岐。
シカかカモシカの足跡。
シカかカモシカの足跡。
雪に踏み跡がないのも気持ちいいが、動物の足跡についていくのも楽しい。
雪に踏み跡がないのも気持ちいいが、動物の足跡についていくのも楽しい。
威守松山の山頂に到着。時間はまだたっぷりある。
4
威守松山の山頂に到着。時間はまだたっぷりある。
この冬はじめてワカンをはいた。緑のテープを巻く位置をまちがえた。歩きはじめるとすぐにゆるんでしまい、前側の短いバンドの長さを調整してから締めなおした。
4
この冬はじめてワカンをはいた。緑のテープを巻く位置をまちがえた。歩きはじめるとすぐにゆるんでしまい、前側の短いバンドの長さを調整してから締めなおした。
山頂から先に進むとすぐにみごとなキタゴヨウマツが目を引く。
山頂から先に進むとすぐにみごとなキタゴヨウマツが目を引く。
黒っぽく見える1310Mのピークまで進んだ。
1
黒っぽく見える1310Mのピークまで進んだ。
こんな小さな岩でも、ワカンをはいていると足がかけられない。
1
こんな小さな岩でも、ワカンをはいていると足がかけられない。
1310Mピークの登り返し。
1310Mピークの登り返し。
人間の足跡かと思ったら・・・
人間の足跡かと思ったら・・・
これはクマの足跡だ。
2
これはクマの足跡だ。
クマの足跡についていくのは楽しくてドキドキしてしまう。カウベルの音が小さい気がして、クマに聞こえるような元気な声を出しながら歩く。
クマの足跡についていくのは楽しくてドキドキしてしまう。カウベルの音が小さい気がして、クマに聞こえるような元気な声を出しながら歩く。
1310Mピークの展望は木立にさえぎられていまひとつ。木の枝のあいだから割引岳。
2
1310Mピークの展望は木立にさえぎられていまひとつ。木の枝のあいだから割引岳。
自分のワカンの跡をたどって威守松山に引き返す。
自分のワカンの跡をたどって威守松山に引き返す。
キタゴヨウのあいだからニセ巻機山。
1
キタゴヨウのあいだからニセ巻機山。
威守松山の山頂から巻機山。左端に黒岩峰、右端には柄沢山。
2
威守松山の山頂から巻機山。左端に黒岩峰、右端には柄沢山。
黒岩峰の尾根と井戸尾根。
5
黒岩峰の尾根と井戸尾根。
雪がついていないのでここでワカンをはずした。落ち葉がすべってしりもちをつきながら下った。
1
雪がついていないのでここでワカンをはずした。落ち葉がすべってしりもちをつきながら下った。
寺屋敷コースは道がどこにあるやらさっぱりわからない。適当にまっすぐ斜面を下った。
2
寺屋敷コースは道がどこにあるやらさっぱりわからない。適当にまっすぐ斜面を下った。
ここはあきらかに登山道というところに合流。
1
ここはあきらかに登山道というところに合流。
棚田に出たら、等高線に沿ってまっすぐ進みたくなるが、威守松小屋をめざして左手に下っていくのがよさそうだ。
棚田に出たら、等高線に沿ってまっすぐ進みたくなるが、威守松小屋をめざして左手に下っていくのがよさそうだ。
桜坂林道に出た。車の向かいに登山口の標識、奥に威守松小屋がある。
3
桜坂林道に出た。車の向かいに登山口の標識、奥に威守松小屋がある。
桜坂林道イガシラの「威守松山登山道入口」標識。威守松山が見える。
1
桜坂林道イガシラの「威守松山登山道入口」標識。威守松山が見える。

装備

個人装備
腕時計
SUUNTO vector
GPS
GARMIN etrex20 予備電池
カメラ
NIKON coolpix AW100
電子国土地形図
コンパス
35Lザック
ザックカバー
シェルター
HERITAGE エマージェンシーソロシェルター 200g
シート
85×170cm 140g
シュラフカバー
ミクロテックス 260g
フリース上下/ウール手袋/オーバーミトン/目出帽/予備靴下
ホッカイロミニ
2
温度計
救急用品
三角巾・テープ・コムレケアなど
ナイフ
40g
熊よけ鈴
100g
食糧/非常食/行動食
1.2L
ヘッドランプ
予備電池 330g
ウール帽子
レインジャケット
オーバーパンツ
スキーストック
2
ピッケル
ワカン
アイゼン
スパッツ
ISUKA gore-tex ライトスパッツ FZ
貴重品

感想

ずっと気になっていた威守松山に登った。
巻機山に登ろうとすると、清水バス停付近や桜坂林道の途中に威守松山登山口の標識が出ている。
『日本百名山』にも、威守松山の山名の由来についての言及がある。

本当は雪が積もる前に登りたかった。
この時季ならまだ尾根の下の道は出ているだろうと高をくくっていた。
飲用沢コースで下山するつもりでいたのも見通しが甘かった。
とはいえ、多少の雪が積もっても、威守松山の尾根にしたがうかぎり、道迷いの心配は少ない。
ところどころ急坂だが、気持ちのよいブナ林の尾根だ。

尾根上には動物の足跡がたくさんあった。
2本蹄のシカまたはカモシカの足跡。
はじめ人の足跡かと思ったクマの足跡。
ほかにも数種類の小動物の足跡。

ブナ林の中にはシカがいた。
一瞬で姿を消したが、尻の毛が白かったのでカモシカではない。
近隣の山からは時々銃声が響いていた。

天気がよくて、巻機山などがよく見えた。
巻機山に登っている人たちがうらやましかった。
しかし、雪山で行動する上での初歩的な問題点がいくつも浮かびあがったので、いきなり巻機山に挑戦しなくて正解だった。

[ワカンなどの整備不良]
ワカンでキックステップぎみに登っていると、どうしても靴が前にずれてしまう。
ほおっておくと、靴の先がワカンの下に入りこむ。
靴をのせるバンドが前にずれないようにするため、ワカンにガムテープを巻いてみた。
ところが、自宅でガムテープを巻くときワカンの前後をかんちがいしていたため、この工夫は役に立たなかった。

ワカンをはいて歩いてみてから、前側のバンドが長すぎることがわかった。
ワカンを着脱するときには練習のために手袋をはずさないことを心がけていたが、バンドの長さの調整は素手でおこなわざるをえなかった。
ワカンは自宅ではいてチェックするべきだった。

桜坂林道を歩いているとき、左足のスパッツの内側の金具に右足のスパッツのゴムひもがひっかかって、転倒してしまった。
左足の金具がいつのまにか開き、ゴムひもがなくなっていた。
そのような場合にすぐ気づいて対処できるように注意ぶかくないと危険だ。

[雪上歩行の基本]
これまで、片方のワカンをもう片方で踏んでしまうことが何度もあった。
今回それがほとんどなかったのはよかった。
しかし、ワカンと靴の間にストックを何度もさしこんでしまった。
枝をつかんだりかき分けたりするのにストックを手首からぶらぶらさせているとそうなる。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2211人

コメント

こんばんは
はじめまして!
本日11/17に威守松山に自分も登ってきました。
レポ書こうかなって迷っていたら
shiremonoさんのレポを拝見させて戴きました。

自分も深田久弥の日本百名山・巻機山のくだりに変テコな名前と書かれてから気になっていました。前衛の山として最高の景色でしたね。

shiremonoさんの足跡を辿って、おかげで助かりました。
2013/11/17 21:28
これはびっくり
はじめての気がしませんけど、はじめまして!

目のつけどころが一致したんですね。
尾根歩きでは動物の足跡をだいぶ踏んづけてしまいました。
ごめんなさい。

hkazamaさんがレポを書くかどうか迷っていたというのは、理由はわかりませんけど、奥ゆかしい感じがします。
とても参考になる記録がおおまかだったり写真がついていなかったりするのに通じるような。
2013/11/17 22:13
あしあと
面白い事にshiremonoの踏み跡を追跡する様に
動物の足跡が重なって沢山ありました。
動物も埋まるのが嫌みたいですね。

鋭いです。前半のコース何処通ったか記憶が曖昧だし
写真は多いけど同じようなものばかりだしって
レポ躊躇してました。
先ほど改めて見るとまあまあか、という事で
ダブりの無いようにレポ挙げさせていただきます
2013/11/18 18:28
これもびっくり
たった1日のあいだに動物たちがさらに踏み跡の上から歩いていたというのは、想像すると楽しいです。
いいことを教えていただきました。

なぜかヤマレコには威守松山の記録が少ないですね。
hkazamaさんのレポを楽しみにしています。
2013/11/18 20:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら