記録ID: 38101
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積雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾
危険いっぱいの戸隠山
2009年05月03日(日) [日帰り]
tsuruta5
その他1人
- GPS
- 10:15
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 857m
- 下り
- 883m
コースタイム
奥社駐車場7:20--- 随神門7:40--- 戸隠神社奥社8:00--- 五十間長屋9:10--- 百間長屋9:30--- 西窟9:45--- 天狗ノ露地9:55--- 蟻ノ塔渡10:50--- 剣ノ刃渡10:55--- 八方睨み11:05--- 戸隠山11:40--- 九頭竜山--- 屏風岩14:35--- 一不動避難小屋15:00--- 不動滝15:40--- 戸隠牧場16:30--- 戸隠キャンプ場16:50--- さかさ川歩道--- 奥社駐車場17:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥社脇登山口で入山者カードを記入し出発。予想した通りの急登の連続であるが,これから登る戸隠のやまなみや飯綱山が常に見られ疲れを感じさせない。 途中で下山してきた方(訛りなつかし愛知県からの二人組)によると,蟻ノと渡りが危険で渡れず引き返してきたとのことである。他に二人が上にいるとのこと,とにかく行ってみようと出発。 西窟先の鎖場を直登し,天狗ノ露地へ到着。凸凹の大岩,鎖をたよりに登ると足もすくむが,さらに素晴らしい展望が開ける。(槍ヶ岳と見間違う眼前の山,遠くに雪をたたえた北アルプスの山々,穂高・槍・常念)下りる時には,不安と恐怖で一歩が踏み出せない。 いよいよ蟻ノと渡りへ。先行の二人が下りてくる。リュックを持たず身軽な格好で通過しているところであった。一人は跳び箱をまたぐようにして少しずつ少しずつ手をついて前進していた。聞く所によると危険一杯。リュックを置いていったので装備もなく,とても先には進めなかったとのこと。そこで緊急時に必要なものだけ1つのリュックに詰めて後はこの場に置いていこうと詰め替えしていた所,妻が先に行けるかもしれないので全部持って行こうというので持って行くことにした。 後続の一人到着,ズックでここまで来てしまったとのこと。さあっ!勇気を奮って挑戦。蟻ノと渡りに立って歩いていこうと思ったが,落ちたらおしまいなので慎重に慎重に3点支持で一歩一歩進んだ。剣ノ刃渡りも終え,妻の通過をどきどきしながら見守る。はらはらしつつもたどり着きほっと一息。後続の彼に「行ってきます」と手を振り妻とともに声をかけた。 その後も鎖場を直登して八方覗きに到着。振り返り,後続の彼に「やった,ヤッホー」と声をかけた。そのまた後続者の白ズボンの人も挑戦していたようだが,途中引き返していった。さすが「八方睨」だけあって,見晴らしは最高であった。八ヶ岳も北アルプスも近くの高妻山,黒姫山,飯縄山も間近に見える。 この後の進退を迷ったが,戸隠山をめざし,縦走することにした。北斜面に当たるためか,雪が深く一歩一歩慎重に踵や靴側面で足場を作りながら進んだ。しかし,不安を覚え山側に重心を寄せた途端,斜面を約15M程滑り落ち。必死で体を縮めストックを立てて滑落を停めた。その後,妻もまた,約25Mの滑落,雪に埋もれてた灌木に助けられ停まった。 戸隠山山頂に到着。見晴らしはよい。白馬岳も見えてきた。 その後も登山道がはっきりせず,木につけられるピンクのテープもなく,ずいぶん前に歩いた人のかすかな足跡をたよりに,また,雪渓の端の雪庇に乗らないように進んだ。途中雪渓の壁に行く手を遮られたりしながらも進んだ。周囲の景色のすばらしさと眼下に見える奥社や牧場が確認できたので安心できた。長い道のりであった。 やっとで一不動避難小屋が見えてきた,同時に高妻山方面から下山してくる人が見えた。6名のパーティーであった。さすが,装備もしっかりしておりピッケル持参であった。先行して下山した。 雪の急登を下山していった。途中谷川の中を下りる。このまま行けば滝に出てしまうと不安に思いつつ下山,やはり滝に鎖を使って滝を横目に下降する。その後すぐに急斜面を横切る。一歩間違えれば一気に谷底へ滑り落ちる。鎖が約1M間隔に1.2M位い垂らしてあり,それを頼りに進む。最終盤鎖が雪渓に埋もれている。雪に這い上がる,恐怖が襲う。足場をしっかり確保して思い切って雪渓の上に立つ。その先の脇には,また滝が流れ落ちている。 危険すぎる。入山禁止期間を明示して安全確保の必要性を感じる。 雪の急斜面をその後も下る。雪庇が崩れ,雪崩を起こした後も見られる。何度となく雪解けの増水した沢に靴をぬらしながら渡りながら下降する。 高山植物が美しく咲き乱れている。広々とした牧場にたどり着く。キャンプ場には,自家用車で大型テントに重装備のキャンプ用品を持ち込んだキャンパーでいっぱいであった。テントサイトと植物との間隔があまりにも近く踏み荒らされているのが無残である。 さかさ川歩道をゆったり歩き,激しかったトレッキングのクーリングオフができた。種々の小鳥たち,可憐な水芭蕉等々。ありがとう |
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