有明山〜馬羅尾沢に開山の道を訪ねて〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,358m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:00
<下り> 有明山北岳→駐車場P 3時間45分(うち休憩15分)行動時間3時間30分
天候 | ☁ときどき☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・ナビで馬羅尾高原キャンプ場をマークしたところ、芦間川の右岸の林道を案内されてしまい、行き止まりとなり、しばし迷った。 ・一番よい行き方は、県道306号を北上し、神戸原の扇状地の北側「川西」の交差点(写真)を南西に直進すれば、芦間川の左岸づたいに「有明山登山口」の標柱を見ながら真っ直ぐ登山口に導かれる。川西交差点の大きな看板が目印。 [復路]登山口駐車場=雨飾山キャンプ場(第2山へ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■駐車スペース〜登山口 ・1/25000地形図にも出ている標高950mの橋(名前なし)を過ぎると左から右に曲がり,その先に林道分岐がある。指導標に従い右折すると最初の駐車スペースが出てくる。今回はここに駐車したが、林道の終点まで都合全部で6カ所の駐車スペースがあり、どこに停めてもよい。 ・4カ所目には「登山者用駐車場」の標示があるが、往復の場合には、林道終点までアクセスした方が帰りが楽。それほど林道は荒れてはいない。 ・林道終点は、4本丸木橋がかかっており、それ以奥は橋がなくクルマでのアクセスは不可。以前は橋がかかっていたとみられ対岸には林道が続く。 ・丸木橋を渡り、すぐに右に迂回するようにして林道に出て上流側へと進む。 ・やがて林道から離れ、登山道しばしで、あがりこサワラの道を左に分けて山腹へとあがる登山道へと入る。一応、ここが登山口となるようだ。 ■登山口〜尾根取付点 ・基本的に沢沿いのコースとなるが、左岸から右岸へ、あるいはその逆に計6回の徒渉がある。以前は、徒渉地点には丸木橋が渡されていたが、今は飛び石づたいに対岸に渡ることになる。したがい、大雨の増水後の入山は控えるべきである。 ・遡行しながら観察したところでは、増水時の水線がとんでもなく高いところにマークされており、その場合には徒渉はほとんど不可能となる。 <詳細> ■第一徒渉点 登山口より上流に進み左手に堰堤を二つほどやり過ごすと、やがて登山道は河原へと降り立つ。大きな盛り上がった中洲に一本棒が立っておりそこにテープ。そこまで導かれると、対岸にさらにテープがあるのでそこで対岸にと進む。 ・対岸を左にそして右に回り込むようにして上流側へと進む。その曲がる場所には、「親子糸滝入口」と登山道の標示がある。 ■第二徒渉点 ・第二渡渉点に近づくとテープは細流に沿う形となり道が途切れるので一瞬、?と思わせられるが、そこから20m〜30mほど上流側に行くと第二徒渉点のテープがある。 ・そこで右岸から左岸へと渡る。対岸にテープもある。 ■第三徒渉点 ・流れも細くなり、短い距離を徒渉する。 ・なお、帰りにこのポイントを通過する場合、左岸側(対岸側)にテープがないが、岩に○印があり、これがマークとなる。 ■第四徒渉点 ・2カ所ほど可愛いハシゴを登ると第四徒渉点。 ・テープあり。 ・その後、左岸沿いを進むと大岩があり、支沢を渡る。 ・引き続き左岸沿いを行く。 ・さらにもうひとつ大き目の支沢を渡る。 ・支沢を渡ったあと、左岸からハシゴで河原に降り立ち第五徒渉点 ■第五徒渉点 ・盛り上がった中洲状をそのまま行くと対岸にテープが見える。 ・ハシゴで右岸へと上がる。 ■二俣 ・右岸を行くと二俣。右股の奥にゴルジュの入口が顔をのぞかせているのでそれと分かる。 ・ここは左俣を行く。左俣/右俣の中間尾根の左山腹にテープがある。これで右股へと迷い込むのを防いでいるようだ。 ・左俣にはいると今度は左側(左俣右岸)にテープが見える。 ■不動滝 ・そのまま左俣の右岸を行き、回り込むと不動の滝。 ・滝つぼの手前で左岸へとわたり、そのまま順層の容易な右壁を登る。 ・途中に水場の樋があり、それをやり過ごし滝上に出てもそのまま左岸を行く ■奥の二俣 ・左岸を行くと、また河原へと導かれるが、そこが奥の二俣の下。 ・そこで右岸へとわたりつつ上部を観察すると左俣へと入っていくことがわかる。 ・左俣の奥に一枚岩のスラブ滝が顔をのぞかせているが、それが見える50mくらい手前の左側の岸が取付き点(3枚ほど連続してテープがぶら下がっているのでそれと分かる) ■取付点 ・増水により尾根の取付点は変化している模様。 ・3枚あるテープも本来は最初のテープが取付き点だった模様だが、少しずつ上流に移動していっていると思われる。 ・いずれにせよ、スラブ滝の下流50mあたりがそのポイント。 ■尾根取付点〜落合 ・ジグザグの笹の覆いかぶさった歩きにくい道。 ・道は明瞭にあるが、ストックで笹を除けながらよい足の置き場を探すのでペースが上がらない。 ・尾根上に登るとそこが落合で表参道があがってきている。指導標あり。 ・表参道の状況は不明。(他のヤマレコではハッキリしないところがあるとの記録があった) ■落合〜頂上 ・ハシゴ・ロープが連続する。登り一辺倒。 ・まさに突然、金属製の鳥居が現れそこが北峰。 ・有明山の頂上部はニワトリの鶏冠のようであり、一部エッジとなっている部分があり、要注意。 |
その他周辺情報 | 温泉健康館 穂高ヘルスハウス (穂高有明7720-3) 0263-83-4990 450円入浴できる。広い浴槽。ただしちかぢか移転の予定があると聞いた。 |
写真
感想
夏休みの前半はカンボジア・アンコールワットに行っていましたが、世界遺産のあとは山だ!と帰国したあとの山を思案していました。
どこいこか?
いろいろ考えたあげく「有明山」を日帰り往復することにしました。
以前、餓鬼岳〜燕岳の稜線から尾根伝いにたどるヤブプランを考えていたので、登るのを控えてきた山です。
いつまで待っていても仕方がないので、今回、思い切って日帰りで行くことにしました。
有明山ーーー表銀座に行くときに見えるカッコイイ山。
標高は2200mを超えますが、なにせ燕岳のワキというポジショニングが、この山を不遇にしているような気がします。
登頂ルートは、有明は駐車場探しも大変と考え、人も少なく変化がある開山ルート・馬羅尾沢にとることとしました。
沢あり尾根歩きありクサリ場ありの変化に富んだ山登りを堪能させてもらいました。道はしっかりあり、ピンクリボンも充実しているので、もっと登られてもよいルートです。
ただし、やはり沢ルートではあり、状況の変化は激しいでしょうし、笹が覆いかぶさっていたり道が細かったり、ハシゴが多くあったりと、合戦尾根などとは一段も二段も違った難しさはあるので、初心者どうしの入山は控えた方がよいと思いました。
ウィークデーということで、頂上で有明からの元・山ガール3人組にお会いした以外終日、単独行動となりましたが、前週、白馬三山の登山で人の多さに辟易としていましたので、静かな山旅を楽しむことができたことはよいことでした。
そうそう、山の中では、野生のサルに何度も会うこともできました。
このルートは、1721年に修験者の宥快が開山した際にたどった開山ルートです。
長らく放置されていたようですが、昭和60年に池田工業高校の山岳部員によって、復元されました。
よいルートなので、歩きやすいルートにぜひ再整備してもらいたいなと思いました。
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