裏丹沢/早戸川水系 焼山沢
- GPS
- 05:10
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 501m
- 下り
- 493m
コースタイム
10:30焼山沢出合10:40
11:253段3m釜滝
11:32二俣→11:45左俣へ
12:20標高780m右岸の小さな石積→ここから左側の幕岩基部へ登る
12:27幕岩基部12:50
13:00焼山沢・音見沢中間尾根
13:25P721m13:42
14:00林道横断の切通し
14:55尾根末端部→7m懸垂下降→15:10林道15:20
15:25伊勢沢林道ゲート
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■駐車スペース 早戸川林道から松茸山方面の林道を右折し、奥野隧道を右にやり過ごして 伊勢沢林道ゲート前に6−7台駐車できる。 (作業車が入るので決してゲート前には駐車しないでください) ■焼山沢左俣〜幕岩 遡行グレード:1級 ポイント: ・出合からきれいなナメが出現。左岸の径路から沢を左に見ながら入渓。 ・出合から森林作業用と思われる踏み跡が、しばらくの間、左岸と右岸を 交互に渡りながら続いている。随所にテープあり。 ・何の変哲もない沢に飽きる頃、ようやく3段3mのそれぞれ釜を持った 滝が出てくる。左岸(右側)から高巻ける。 ・少しで左俣と右俣を分ける二俣。水量比は1:2で右が本流であろう。 右俣は4段に見える4m逆くの字滝がきれいだ。 左俣は直登できる3m滝で、これを登ると大きな岩群が出てくる。 これを越せばすぐに水涸れてしまう。 ・倒木混じりのゴーロ帯をしばらく登り、標高780mくらいの右岸(左側) の植林帯の中に小さな石積みが2つ並んで出てくる。 この左上に幕岩と呼ばれる岩場があるが、葉の茂った時期だと確認し づらいかもしれない。 ・焼山幕岩(仮称)へは、石積から急登を50mほど適当に登っていく。 木を手掛かりに登り詰めると、スラブの下段と切り立っている上段の 2段構成にも見える幕岩基部に着く。 ここから見る限りではボルトの形跡なし。 アプローチ難と岩質上当たり前か。 しかし高さは40m以上ありそうで、奥にもまだ続いていそうだ。 ■焼山沢・音見沢中間尾根 ・幕岩から少しのトラバースで尾根に乗る。踏み跡あり。 ・倉沢と音見沢の二俣に降りる末端部近く以外は、ほぼ東へ真っ直ぐ 伸びる尾根なので、とりわけ迷うことはないし、所々テープもあり 踏み跡もついている。 ・721mピークはススキがよく刈られ丹沢山方面の展望がよい。 ・途中、未舗装林道が横断している切通しは、崖になっている。 ここで懸垂下降するのも面倒なので、南側の崖を3mほど 木の根頼りにクライムダウンした。 ・599mピークを越し、標高550m辺りから次第に藪が出てくる。 バラ科植物のトゲが痛い★ 最後の最後でやはり地形図通り崖に進路を断たれる。 伊勢沢に架かる橋を目指して急な尾根を下降できなくもないが 無理せず懸垂下降を藪に苛まれながら7m行う。 ■携帯通話状況 沢の中はもちろん、中間尾根上も辛うじてアンテナが一本立っていたが 通話不可であった。携帯は期待できないようだ。 ご注意)当ルートはバリエーションであり、沢登り技術、読図技術をマスターし、 装備も万全を配している方向きです。 一般登山のみの方はご遠慮いただき、同様のルートを行こうとする場合は ベテランと同行されるとか、必要な技術を講習等でマスターして下さい。 |
ファイル |
(更新時刻:2009/12/09 07:31)
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写真
感想
早戸川方面は個人的にまだまだ行っていない沢がたくさんある。
それらの多くは水量もあるので行くなら3シーズンとなるが
北側にある水沢川流域はどうやら水量も少なめで
比較的マイナーであるから、行くなら冬場と決めていた。
早戸川林道から松茸山方面の林道へ右折し
終点のゲート前まではスムーズに車で行けた。
ゲート右横には7〜8台停められる駐車スペースがあり
先行車がすでに2台あった。
林道はここで2つに分かれそれぞれにゲートがある。
普段は作業車がそれぞれの林道に入るのでゲート前はあけておかなければ迷惑になる。
誰もいない伊勢沢林道を少し早めに歩くとものの10分で焼山沢のかかる橋。
いきなりきれいなナメで始まり遡行テンションがフツフツ。
左岸に作業径路が伸びているので使わせてもらった。
今日の目的は左俣上流部にある幕岩と呼ばれる岩場を見にいくことだ。
幕岩は全国至る所にその名があるので
ここは仮称「焼山幕岩」と呼ばせてもらうことにする。
沢は地形図からも見て取れるように穏やかな平凡な流れが続き
大きな滝は皆無。
沢登りよりも沢歩きといった方がよい。
それぞれ釜のある3段3m滝を越えると二俣。
水量のある本流は右俣で逆くの字4段4m滝、
水量半分の左俣には3m滝。
目指す左俣へ入れば巨岩の間を縫うようになる。
ここで水涸れを迎えた。
次の780m二俣状は右沢が確認しづらかった。
葉の落ちた冬でこうなのだろうから夏場は更に確認しづらいであろう。
そろそろ左手上部に目指す幕岩があるはず・・・と気にしていたら
樹林の間に間に岩場が見えた!
沢の右手植林帯の中に小さな2つの石積みがあるところだった。
ここから岩場を目指し脆い急登を弱点を縫いながら
高度差にして約50mも登ると
上部は垂壁、下部はスラブの焼山幕岩基部に立つことができた。
高さ、広さとも申し分ない。
アプローチがよくて岩質がよかったらクライミングエリアとして十分であろう。
目的を果たしたので、この基部から左へ脆いトラバースをして
下山路として使うつもりであった焼山沢・音見沢の中間尾根(仮称)に
這い上がる。
熊避け鈴を鳴らしながら明瞭な尾根を下降。
途中地形図にない林道で尾根が切戸のように切断され下降するのに少し惑う。
尾根の末端は崖で、降りるなら少し手前の焼山沢側だと行きに確認していたのだが
結局最後の末端まで行ってしまい苦労した。
末端近くになると急に藪漕ぎとなり、作業径路から外れたことが判る。
藪の中から下に橋が見え、強引に降りられればいけないこともなかったが
しっかりした木があったので7mの懸垂下降で対応した。
次にこの水沢川エリアに来るときは伊勢沢(神ノ川水系のとは違う)だなぁ。
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