倉岳山〜中央線ののどかな山
- GPS
- 05:57
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 890m
- 下り
- 925m
コースタイム
−天神山−11:47穴路峠−(12:00昼食12:35)−14:50倉岳山13:05
−13:30立野峠−14:30登山口(唐栗橋付近)−14:50梁川駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にフラットで歩きやすい道です。木も適度に伐採されるなど整備されています。 強いて言えば、高畑山からの急な下りで大きめ石が枯葉の下に隠れているので注意。 鳥沢から小篠のゲートまで、集落を通ります。 道標が整備されているので、見落とさなければ迷子の心配はいりません。 トイレは鳥沢駅構内と梁川駅の外にあります。山の中にはありません。 唐栗橋付近の登山口に登山ポストがありますが、用紙はありませんでした。 鳥沢駅前の国道沿いにヤマザキ系パン屋さん(コンビニ?)あります。7時から営業とあります。 お店でピザを焼いているとかで、美味しそうな匂いがしました。 |
感想
【鳥沢駅からそぞろ歩き】
今回のスタートは中央線鳥沢駅です。
小さいウッディな駅舎の前から甲州街道を右に、東京方向へ戻ります。
昔、宿場町だったという、その通り。
余所者の勝手な言いようですが、俗っぽくもなく、昔風を強調する媚びた風もない街並みは、好感度が高いです。
(誤解のないように、昔風が嫌いなのではありませんよ。)
駅から500メートル以上ぶらり歩むと「鳥沢小東」と表示された信号。
「高畑山」に行く道標が建っているので、ここを右の路地に入り中央線の線路をくぐり、堀之内集落。
青い空をバックに広がる田園風景。
これから登る高畑山や倉岳山がぱぁーっと広がり、ワクワクさせられます。
堀之内・小篠の2つの集落を抜けるのですが、要所要所に道標があるので迷わずに進めます。
道標も地図も見ずに、何気なく突き進む傾向がある人のみ、ご注意ください。(いるんだな、これが。)
途中、虹吹橋という橋を渡ります。眼下には深く美しい渓谷とカヌー。
紅葉もきれいで得した気分です。
対岸に渡った先の小高い場所に小篠という集落はあります。
集落内にある山乃神神社の先のゲートを抜けると、ここから本格的なハイキングルートです。
【高畑山】
なだらかな上り坂を行きます。
枯葉がたっぷり落ちたところへ数日前の雨が加わり、しっとりとしたいい雰囲気です。
右手に貯水池を見ながら沢沿いの道をゆるゆると歩きます。
石仏分岐と呼ばれる場所に到着。仏さまのお顔は風化してよく判別できません。
左の道を直進すると穴路峠に行くことができるそうです。
今日は時間に余裕があるので、即決で右手、高畑山を目指します。
道は少し急になります。が、あくまでも足元はフラットです。
特に大きい岩がないので一定のペースで登ることができます。
道のほとんどは落葉した広葉樹林。中央線の向こうの扇山、雲取山、奥秩父なども見えます。
雪山が遠くに見えますが、あれは甲斐駒とか北岳なのでしょうか。
後半、薄暗いヒノキの林が現れ、中に入ると道は左に折れます。ちょっとの間だけ急坂になります。
10分足らずで明るい尾根道に出て、さらに尾根道を登りきったところは高畑山山頂。
この山頂から雪で真白になった富士山が見えます。
木の枝が視界を遮りますが、邪魔だと思うのは人間の勝手です。
腰をかがめて、姿勢を低くし、枝の間から富士の眺めを楽しむのを良しとしましょう。
【穴路峠を経て倉岳山】
高畑山から急坂を下ります。
縮れたもみじの葉がふぁっさりと積もり、急坂と言えどもいい感じ。
ですが、この下には石ころが結構あるらしく、足の着地に神経を使いました。
小高いピークがあり、ここには「天神山頂」とあります。
狭い山頂ですが北側の見晴らしがよく、なかなかのビュースポットです。
ここで景色を眺めながらのお昼にしたかったのですが、風が少々冷たく、諦めて山を下りました。
下ってみると、あっけないほどすぐ穴路峠に到着。
昔からの峠道だそうです。切通しだけれども明るい、いい雰囲気の峠です。
いつか峠越えなんてやってみたいところです。
惜しむらくは、お昼をのんびり食べる風情の場所ではありません。
斜め前方より陽を浴びながら、広葉樹と赤松の坂を行きます。
坂道を左に折れて、急坂を上りきり、右手をひょいと見る。と、その先に延びる山道の先は、倉岳山山頂でした。
道は平坦。あっけなく終わったという感じです。
山頂は疎らな木々に囲まれています。クラス遠足なんてあれば丁度良さそうな広さ。
本日一番の富士山スポットです。しっかり見えます。
扇山、高尾山。奥多摩、奥秩父もそこそこ見えます。
【月屋根沢のびっくり水】
倉岳山を後にし、立野峠に下ります。
峠から左にヒノキの林に入るのですが、峠の道標によれば下に「水場」があるとか。あわよくば、今日のお土産はお水です。
高鳴る胸を押さえ、山道を下ると沢にぶつかりました。
ニスで塗装された木のベンチが傍らに設置され、太い塩ビニの管2本から飲むのに適度な量の水が流れ出ています。
ここより上には山小屋もトイレもないからと、安心して水を飲み、立ち去ろうとしたときに目に入った看板の注意書き。
「この水は飲用ではありません。」(!!!)
ショック・・・。
お腹壊したらどうしてくれるんだ。おえ。
まあ、上にはトイレがないし、飲んだらアカンと書いてないし。大丈夫でしょう・・・。
なぜ飲用じゃないのか?歩きながら思いましたが、この水は山火事消火用とありました。
水場を整備するに当たって、消火設備とすることによりどこぞから補助金が出たのかもしれません。
そして、消火設備であることをお役人(スポンサー)に強調するため、あのような表示をしたのに違いありません!
ということにしておこう。これなら水質検査も要らないんだろうな。
でも、びっくりしたぞう。
沢沿いの道を下り、片足を沢に突っ込んだりしながら数えるのが面倒なくらい沢を渡り、ひたすら山を下ります。
ようやく樹林を抜け、間もなく車道に出ました。(右に進むと唐栗橋だそうです。)
車道を左に下っていくと梁川大橋に出ます。梁川駅は橋を渡ってすぐそこ。
橋を渡りながら深く美しい渓谷を眺め、今回の締めとしました。
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