恐怖の雷吹雪を突破!大雪山愛山渓〜黒岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,526m
- 下り
- 1,224m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:05
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 5:24
天候 | 晴れ、曇り、雨、土砂降り、曇り、晴れ、雷雨、吹雪、晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
雷と吹雪で、ロープーウェイが一端止まりました。急な天候によって止まることもあるので、装備など気をつけたほうが良さそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に道はぬかるんでいます。防水加工でも、靴に浸水する可能性あります。スパッツは必須だと思います。山頂付近は一部アイゼンが必要ですし、雪庇がある箇所はスノーシューが一部必要になるかもしれません。自分が通った時間とルートはアイゼン必要ありませんでした。 |
その他周辺情報 | 愛山渓温泉600円。狭いです。シャワーもありません。ボディーソープとシャンプーはあります。泉質はいい感じでした。飲むことも出来ます。 大雪山食堂のラーメン。12時頃はいったときはすぐに席に着けましたが、ちょっとタイミングがズレると並んでいました。 |
写真
感想
たいへん学ぶことの多い山行でした。
まず天気予報が大はずれ。全ての天候を一日で体験するという、はじめてのことです。
予定していた愛山渓と黒岳石室の往復。行きは比布岳ルートで、帰りは中岳温泉ルートを考えていましたが、登りはじめて一時間後にスコールでそうとう参りました。出鼻から体力を消費したために、当麻乗越まで歩きながら、登るか引き返すか、もしくは姿見の池まで抜けるか、迷いながら沼の平を散策していました。
天候を伺いつつすれ違う人から情報をもらい、中岳温泉ルートから石室までいって、黒岳から下りることをうっすら考えながら歩くことに。中岳温泉で足湯に浸かりながら、石室までいけそうだなと思い、軽装に切り替えて登ったのはいいんですが、中岳分岐の500m手前あたりで、左手を見ると不穏な雲が立ちこめてきました。しかも雷が鳴っている。。。
ここで判断しないとなりません。引き返すか、行くか。行き先は石室か姿見の池です。どちらも距離はそうとうある。どちらかというと石室がやや近い。石室だと吹雪のなかで、姿見だとスコールのなかでしょう。雷はどちらもついてくる。稜線を歩くと雷のリスクは高い。なによりもどれくらい天候が荒れるか時間の長さがわからない。自分の選択は吹雪の中を突っ切ることにしました。とにかくお鉢平展望台を抜けるところまでいければ、なんとかなるという判断となにせ距離が短い。中岳分岐から北鎮分岐までの登りをクリアしたらあとは緩やかな下りなので、20キロの重装備でも体力持つだろうと思いました。そのためのレイアーを着込んで吹雪体制を整え、あとは時間と体力勝負。
中岳分岐点を左にターンしてから、いざ!吹雪に突入!
覚悟はもう既に決まってます。
雷は上でゴロゴロというよりも、隣でゴロゴロという初体験。頭を低くしながら、なるべく低姿勢で黙々登ります。中岳山頂も突破。ちょっと下ってすぐ登り。北鎮岳分岐までがキツかったですけど、登りきってすぐに通過。分岐点や山頂で立ち止まると雷のリスクは高くなります。あとは雪渓を滑るようにおります。知っている道なので、真っ白で視界がほとんどなくても方向感覚で進めるのはまだ不幸中の幸い。お鉢展望台通過後あたりから雷が遠ざかってくるようでした。吹雪も少し収まりはじめてきましたが、まだ必死に黙々と歩みを止めません。1キロぐらい進んで風も雪も収まりはじめ、ようやく凌雲岳がぼんやりみえはじめてから、助かった!!!っと思いました。
石室ついたときは、くたびれていました。中岳分岐やや手前から、1時間少しで到着。約20キロの重荷を背負っての動きとしては、まずまずのスピード。必死でしたからね。瀬戸際の状況はいつもよりもパワーが出るものです。
石室到着後、テントを張る気力も少し失せていましたが、せっかく背負ってきたので迷いましたけど、、、でも結局石室で宿泊することにしました。カレーと麦酒を飲んで、さっさと寝はじめました。新しい冬用の寝袋でぐっすりです。この日に石室で宿泊したのは約15名で、日帰り予定の人もおりました。ロープーウェイが止まり、悪天候のなか下山できなかったということで、石室で宿泊という選択をしたのだとか。いろいろみなさん苦労されたようです。
翌日の朝は晴天。
快晴で素晴らしい白銀の世界が待っていました。昨日の体力消耗がけっこう厳しく、愛山渓までのルートも稜線の雪庇の状況が分からないので、無理をして引き返すよりも、黒岳から下山することにしました。下山までの時間帯、早朝の散歩をお鉢平展望台まで。行き帰り2時間ぐらい。美しい雪景色を堪能しました。もう少し体力と装備が整っていたら愛山渓まで戻れたんですが、ここで無理すると仕事にも響くので、がまんがまん。
黒岳、リフトはパスして5合目まで下ってから、ロープーウェイを使いました。5合目と7合目のルートは小学生の時に歩いて以来ですから、ほとんど覚えていません。水たまりが多くて、歩きにくい箇所もたくさんありました。
今回は、天候による恐ろしさを学ぶ機会になりました。
試練は人を成長させますね。勉強になります。
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