雨乞岳〜杉峠幕営〜イブネ
- GPS
- 13:11
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,727m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:42
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
●帰り= 朝明駐車場 13:30頃 (ふくぞう自家用車) 四日市 満殿の湯 (風呂・食事) 立寄 − 近鉄四日市 15:59 (近鉄アーバンライナー・4070円) 17:56 |
写真
感想
昨年11月11日 鈴鹿の上高地幕営〜御在所岳〜ハライド に行って以来のふくぞうと山キャンプ。鈴鹿はふくぞうに計画をまかせているが、以前から行きたがっていたイブネ。プラス 雨乞岳。雨乞岳は「関西山あるき100選」という本で以前から知っていたものの、大阪在住の車を持っていない者には行くことが難しいと諦めていたため嬉しいところ。すべてのルートを往復せねばならないことはちょっとしたネックに感じていたが、実際行ってみると 素晴らしいコースだったので 2度味わえるピストンでよかったと感じた。
桑名駅でふくぞうと半年ぶりの再会。しかしずっとヤマレコでやりとりしているためか それほど久しぶりの感はなかった。
昨年11月と同様 朝明駐車場からの出発。千草街道分岐から初めての道となる。千草 (ちくさ) 街道は中世期 近江国と伊勢国桑名を結ぶ重要な商業ルートで、さらには軍事的, 政治的にも利用された道だったとのこと。杉峠の西側なので我々は歩かないが、織田信長が火縄銃で狙撃された場所があるそうだ。
シロヤシオ、イワカガミなどが沿道を彩る伊勢谷渓谷の道を登っていく。登り切った根の平峠で軽く腹ごしらえ。ここからタケ谷分岐 (木橋を渡ったところ) までのわずかな間は昨年に通った道だ。タケ谷でいわゆる「鈴鹿の上高地」へ行ったわけだが、誤って今回もしばらくその道を進んでしまった。また上水晶谷出合 (渡渉箇所) から小峠方面との分岐 (上水晶谷出合左岸分岐) までのわずかな間も昨年 御在所岳へ登る際 逆に通った道だ。
この後 ヤマシャクヤクがたくさん咲いている道となる。2週間前 京都 魚谷山で期待していたが出会えなったため ラッキーだった。それにしても ふくぞうが道脇の斜面の遠い先に咲いているのを目ざとく見つけるのには驚いた。最初はやや盛りを過ぎた株だったが、徐々に花盛りのものが見られた。他にフタリシズカ、トリカブトも沿道にたくさん見られたが 花はまだだった。
コクイ谷出合はちょっとした難所。川幅の広い渡渉をし、小さな崖を登る。その後 そのまま愛知川源流の右岸を登りかけたが、ヤマレコ地図GPSアプリは川沿いに下りて左岸に渡る道を示している。川沿いに下りるロープも設置されていたためこの道をとったが、渡渉を繰り返す通行困難なルートだった。右岸にある道に辿り着くと 先ほど引き返した場所に続きそうな道があるではないか。翌日の帰りの際にその道を行ってみたが、台地状の楽な道で引き返した場所に着くことができた。
何度も渡渉し、御池鉱山旧跡に着く。かつて銀・銅が採れ、明治末期には約300人が従事していたとのこと。付近には小学校もあったとのことで、現在では簡単に歩けるとはいいがたい野趣ある登山道が、昔は日常的に使われていた街道であったことに驚くばかり。散乱した陶器やビンの破片が往時の生活をしのばせる。
そこからまもなくキャンプ適地に辿り着く。しかし思っていたよりも杉峠から遠く 雨乞岳とイブネの拠点にするには不便だ。これから先にも同様の場所があるのではないかと先へ進んだが、杉峠に着いてしまった。そのまさしく直下に小さなスペースがある。狭く やや傾いているため他の手段も考えたが、杉峠から西に少し行ったところに水場があることもあり ここをお宿にすることにした。
水を汲んだ後 テントは張らず 軽荷で雨乞岳へ向かう。
雨乞岳は素晴らしかった。ハルリンドウ咲く岩の道を登ると、笹薮の広大な大地となり、鈴鹿の大展望が広がる。高山を思わせもする威容だ。しかしひょっこりと雨乞岳山頂に着いたのには面喰った。雨乞岳だと思って目指していたのは東雨乞岳だった。
笹藪の稜線を辿って着いた東雨乞岳山頂は遮るものひとつない文字通り360度の大展望。ふくぞうのスマホカメラのようにパノラマ機能が付いていないのが残念…。
来た道を引き返すが、退屈しない素晴らしい道。ハルリンドウの花と蕾の可愛らしさも一層その思いを強くする。
杉峠に戻ってテント設営。ふくぞうはおニューのテント2回目の発動。軽量の折り畳み椅子に座って焼肉を焼き、ビールを飲む。なんと優雅な…。こちとら 飯も軽量化の対象であるため質素な食事。それなのにオレのほうがザックは重い。
中部地方のため阪神対ヤクルト戦を聞くことができなかったが、スマホの電波を使えたのはラッキーだった。私のauはネットに繋がったが 不思議なことにふくぞうは繋がらなかった。
夜中に携帯音楽プレイヤーで音楽を聞いていて (久保田早紀) 興に乗り 少し口笛を吹いたが、ふくぞうがそれで目が覚めていたとは思わなかった。スマンスマン…。
4時半頃 起床。見事なご来光を見ることができた。朝食をとり テントをたたんで 軽荷でイブネへ。6時43分発は予定より50分ほど早い。
平坦で美しい森歩き。雨乞岳をはじめとする展望も素晴らしい。
イブネはコケのじゅうたんを敷き詰めたような大地。別天地のようで 近年キャンプ地として人気が高かったのはよくわかる。ただしコケに被害が出ているため 今はキャンプ禁止となっている。さすがにキャンパーはいなかったが、ハイカー数人と会った。
クラシはどこがそのピークなのかよくわからなかったが、やはりシャクナゲ咲く 木が密に生えた小ピークがそれだったようだ。写真を見ると木に私製表示が掛かっていたが その時はわからなかった。
時間に余裕があったため「銚子」まで足を延ばした。その後 杉峠まで来た道を引き返すが 充分に楽しめるいい道だ。
杉峠着。下山にかかる。植林帯の舗装道ではなく、変化のある自然の道なので この道の引き返しも退屈することはなかった。ただし根の平峠からの下りの後半はこんなに長かったっけ?と感じた。
四日市のスーパー銭湯で風呂と食事をし、近鉄四日市駅でふくぞうと別れた。
いや〜、楽しかった、素晴らしかった。鈴鹿には交通費1万円弱かかるのだが、充分その価値があった。ふくぞうも鈴鹿でこれ以上のコースはないのではないかと。
今回の反省は食料がギリギリだったこと。ふくぞうにチョコのお菓子とおにぎりをもらって空腹を我慢せずに済んだ。ふくぞうは充分に食料を持ってきていた。椅子, テーブル, 焼肉, フライパン, ビールも持ってきているのにオレよりザックが軽いのである。ウ〜ン、、、
ふくぞうとは7月終わりから8月初旬、高山でまた一緒に。さてどこ行こうかねぇ。
帰宅翌日、筋肉痛がほとんどなかった。二週間に1度の山キャンプをしている効果だろう。それと体重を増やしたこと、バンテリン塗布も効いているのかもしれない。
それにしてもやっかいなのは、ヤマレコGPS地図アプリの軌道が乱れがちであること。特に写真を撮る時などに大きく跳ねる。これはふくぞうには起きないとのことで、私が安いスマホを使っているからのようだ。ヤマレコに取り込んだ後 修正を加えているものの、ほぼ同じコースを歩いたにもかかわらず ふくぞうより長い距離が出てしまっている。どうにかならないものかなぁ…。
***
1日目朝 = サンドイッチ, アンパン2, 缶珈琲 (電車内)
同 昼 = スティックパン
同 夜 = ピラフ, チキンステーキ, ゆでたまご2
夜食 = 菓子パン
2日目朝 = ぞうすい2, チキンステーキ
同 昼 = 四日市の店
行動食,予備 = チョコ,ブラン
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−クラシ、私製道標 (表示) あるな。気づかんかった。
−ところでほんまやな、白いのテーブルやったな。小さいフライパンみたいなので焼いてたな。おれはメシは軽くて簡単に食べられるのでええわ。ただし、多めに持っていかなあかんなと思てま。
−高山 いろいろ考えまひょ。
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