蛭ヶ岳 悪天候リベンジ
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,205m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵平より少し上〜日陰がアイスバーン。 特に下りはアイゼン必要。 |
写真
感想
【プロローグ】
先日、主脈縦走したものの超悪天候で丹〜姫次の眺望ゼロだったTruと、蛭に2回登頂歴あるものの晴れの展望を見たことがないというTさん。
直前にバタバタと釜立林道からの蛭ピストン山行のプランが固まった。
私は前泊地の鶴巻温泉から圏央道で相模湖ICへ。電車で藤野駅に来る二人をピックアップ。
【往路】
Tさんに先頭を歩いてもらう。林道よりモノレール小屋横から取り付いてからの方が歩行速度が速い、脅威のハイペース。
少し落としてもらうが、結局稜線までに1時間を切る「往路3時間ペース」だった。
稜線の東海自然歩道合流地点で、女性二人は避難小屋トイレ往復。稜線上で待つ。
姫次までの稜線散歩はゆっくりペース。雲一つない景色を楽しむ。
大ブナの木の辺で、Truに先頭を行ってもらう。
緩い右カーブで姫次に着くところで、目の前に大富士がド〜ンと出てくる様を初体験させるため。
案の定魂が揺さぶられたTruは大騒ぎ。
先日の眺望ゼロ山行のときは、「こっちに大きな富士山」と暗い暴風雨の空を指し示しておいたのだが、まさかこんな絶景とは想像できなかったのだという。
原小屋平への下り突入直後、日陰が路面凍結。
今度は「滑り恐怖症」のTさんが大騒ぎ。
冷静に氷表面から出ている岩の頭に足をおいて通過してもらう。
木々の間から雲一つない富士を見ながらの歩行。
地蔵平の先の日陰から、本格的アイスバーンが出現。
頃合いを見てアイゼン装着を促す。
Truが4本歯、Tさんが6本歯、私が12本歯セミワンタッチ。
2回目?の使用でへんてこな自己流セッティングしたTruのアイゼンがすぐ外れた。
ゴムベルトの巻き方、連結金具が外側に来るようにすることなど説明し正しく装着し直しさせる。
道々Truに、歯の本数が少ないアイゼンほど歩くのが難しいと話をして慰める。
日向になるとアイスバーン消失。Tさんは「歩きにくい」とアイゼン外すが、Truと私は付けたまま。
崩落地から檜洞と富士のコラボを楽しむ。
木製階段の連続となると、再び盛り上がった氷の洗礼を受ける。Tさん、アイゼン再装着。
最後のテーブルがある休憩地で休憩。
目の前の登山道はスケートリンクのよう。
ここからラストワンピッチ。
前半のハイペースにも関わらずTさんはバテないで元気。
ウンザリするほど木製階段登って行く。昔と比べ物にならないほど階段が増えた。
以前、「凍結スリップ〜谷へ転落」の危険があった魔のコーナーも階段で覆われている。
やがて左前に山荘の屋根が見えてきた。まもなく蛭山頂に到着。
Truはもちろんのこと、蛭登頂歴が2回あるTさんにとっても初めての眺望。
南ア〜富士〜伊豆・真鶴半島〜相模湾〜関東平野の360度展望を味わう。
【蛭ヶ岳山荘】
2週間ぶりの山小屋。今週も梶原さんなので前回の続きの話で盛り上がる。
カップヌードルで昼食。珈琲も頂く。1時間弱くつろいでから帰還。
「夜景が見たかった」というTruに梶原さんは「またおいで」と声をかける。
小屋前のベンチでアイゼン装着して出発。
【復路】
Wストックで的確に下の階段確保しながら降下。
淡々と歩いて、地蔵平上の日影アイスバーン終えたところでアイゼン外す。
姫次でもまだ雲のない富士が見えていた。
往復同じルートではつまらないだろうと、女性陣に八丁の頭から降りることを提案。
方向音痴のTru一人では絶対に行かせないところだが、今日は頼もしいTさん同伴なので安心して別れる。
私は車をに戻って、下の取り付きまで運転して待機。
まもなく二人も到着。
【エピローグ】
鶴屋のかつ丼頂くには時間が早い。いやしの湯は梶原さんの言ったとおりポンプ故障で休業中。やまなみ温泉で汗を流し、中央道で帰京。
下界はクリスマスイヴで賑わっている。行きつけの店数件は本日休業。やっている店も予約で入れず。
辛うじて準行きつけの鳥料理屋に入ることが出来た。
今日の反省会兼忘年会。
美味しい料理飲み食いし、二人を駅まで送って帰宅。
直前に師匠にお願いして、イブの山行。コースもあれこれ迷って決定した。このところバリが多かったので、ノーマルルートで7時間コースに期待大。このコースは3度目だが大好きな道。蛭が岳はこれまでいつもガスガスだったが、今日は絶景が期待できる。Truと登るのも久しぶり。
温かく晴天の中、終始富士山に見守られて雪交じりの道を楽しく往復。
小屋の梶原さんとも楽しいおしゃべり。
蛭からの絶景も堪能しました。
今年最後の山行、満足感、充実感ともに最高の山で締めくくれて幸せです。
師匠、Truありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。
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