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Yamareco

記録ID: 578185
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山滑走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳(厳冬期単独ワンディ)

2015年01月21日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
24.7km
登り
2,144m
下り
2,137m
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
右俣林道の雪は多く、木々が垂れ下がり難儀
予約できる山小屋
槍平小屋
飛騨沢2600mでようやく夜が明ける
2015年01月21日 07:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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飛騨沢2600mでようやく夜が明ける
笠山頂に朝日が
2015年01月21日 07:03撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 7:03
笠山頂に朝日が
飛騨乗越へ
2015年01月21日 07:06撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 7:06
飛騨乗越へ
新穂から飛騨沢2800mまで激ラッセルでした
2015年01月21日 07:48撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 7:48
新穂から飛騨沢2800mまで激ラッセルでした
飛騨沢直下は氷結アイゼン歩行
2015年01月21日 09:06撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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飛騨沢直下は氷結アイゼン歩行
飛騨乗越から大喰方面
2015年01月21日 09:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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飛騨乗越から大喰方面
飛騨乗越から槍
2015年01月21日 09:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 9:09
飛騨乗越から槍
槍アタック、氷結してカチカチ山でした
2015年01月21日 09:40撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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槍アタック、氷結してカチカチ山でした
槍山頂
2015年01月21日 09:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 9:49
槍山頂
山頂から常念方面
2015年01月21日 09:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 9:49
山頂から常念方面
笠方面
2015年01月21日 09:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 9:49
笠方面
北鎌方面
2015年01月21日 09:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 9:49
北鎌方面
穂高方面
2015年01月21日 09:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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穂高方面
前穂アップ
2015年01月21日 09:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 9:51
前穂アップ
乗鞍方面
2015年01月21日 09:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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乗鞍方面
槍平、冬期小屋埋まってます
2015年01月21日 10:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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槍平、冬期小屋埋まってます
冬期小屋
2015年01月21日 11:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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冬期小屋
槍平ー滝谷間
2015年01月21日 11:23撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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槍平ー滝谷間
右俣河原も激ラッセルでした
2015年01月21日 11:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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1/21 11:28
右俣河原も激ラッセルでした
撮影機器:

装備

個人装備
スーパーファット Pontoon 169cm

感想

厳冬期槍ワンディを最初に成功させたのは15年ほど前この時は細板で随分苦労した。近年道具が進化してスーパーファットを用いればそれほど苦も無くワンディ出来る様になった。ここ数年仲間とワンディしていたが今年は単独で挑戦しようと思っていた。数日前から気象状況を入念に確認して水曜は最適日だと思った。アイゼンの歯を全て磨いで昨日仕事が終わった夜新穂高に向かう。

出発は深夜0時なので1時間ほど仮眠出来そうだ。少し横になって23時に準備開始。今日も本気モードで気合い入れまくりで行く。

0.00 1110m 新穂高発 前日のワカン三人組のトレースがあるがスキーでは凸凹で使いづらい、膝ラッセルで頑張っているようだ。果たしてどこまで行っているのだろう。右俣林道は雪が多くて至る所で木が垂れ下がり邪魔だ。

ワカンパーティ大変だっただろう。穂高平少し過ぎで力尽きて引き返していた。厳冬期の槍は甘くは無い。この先トレースは皆無、ガンガンラッセルして行く。と言ってもPontoonなら靴程度でサクサク歩ける。

1.30 1540m 白出沢 1時間半快調なペースだ。昨年三人で来た時とほぼ同タイム。気合いが入るとやはり早い。白出しから少し夏道を進み河原に下りる。

1.52 1544m 河原 暗闇の中帰りの滑りを考えてアップダウンの無い完璧なトレースを作る。どの谷にもこの時期まだデブリは無い。

2.59 1750m 滝谷 ここまで三時間、今日は気温が低く雪も安定しており雪崩はまず起きない、滝谷過ぎから谷は埋まり谷のど真ん中を効率的に歩く。

4.01 1990m 槍平小屋 ここまで4時間いいラッセルペースだ。雪は多く冬期小屋が埋っていて分からないくらいだった。入り口を除雪して中に入り休憩,ここで完全防寒態勢。

4.21 1990m 槍平小屋発 かなり冷え込んでいるので少しペースを上げるがラッセルが辛くなって来た。もう眠くて歩きながら半分眠る。

槍平を出て飛騨沢まで標高差1000m、ラッセルはさらにきつくなるが行くしかない。2600mで笠に朝日が射しようやく闇夜から開放される。2800mから氷化してクトーを使用2900mからたまらずアイゼンに履き替える。氷は固くてアイゼンを磨いで良かった。

9.01 3010m 飛騨乗り越し ここは風が強い、帰りの滑走コースを観察しながら肩へ

9.22 3100m 槍ガ岳山荘着  写真と時計だけを持ってラストアタック、槍は氷でカチカチ気は抜けない,慎重に登る。最後凍った梯子を伝い山頂に出た。

9.50 3180m 槍ガ岳山頂 やりました。出発から10時間、誰もいるはずが無く貸し切りです。写真を撮ったらすぐ下りよう。

9.53 3180m 槍ガ岳山頂発 帰りも慎重に下りる。

10.25 3080m 槍ガ岳山荘発 ここで板に履き替える。飛騨乗り越しまで氷化斜面を慎重に滑る。転けたらただでは済まない。飛騨沢に入ると快適なパウダーランとなりあっという間に槍平へ

10.56 1990m 槍平着 冬期小屋で休憩して後は滑るだけ。雪崩もやはり皆無であっという間です。

12.19 1540m 白出小屋着

13.05 1110m 新穂高着 13時間の完全燃焼でした。

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コメント

凄いです。
凄いというか恐ろしいというか、無事で帰れてよかったですね。素晴らしい山の眺め有難うございました。まず自分じゃいけないんで。
2015/1/21 21:36
Re: 凄いです。
標高2800m以上は氷の世界でおっしゃる通り恐い世界でした。スキー滑走久しぶりに緊張しました。
2015/1/22 6:11
「凄い!」一言に尽きます
自分も日帰りで夏に登りましたが、その山行「日帰り」のキツさは、知っています。
それをこの時期に達成するとは・・・。
自分もやってみたいですが、人生半分以上いってるオヤジなのでやめときます。
朝日があたってきた頃の写真素晴らしいですね、それと貸切も最高ですね!
思わずコメントしたくなった通りすがりのオヤジです、あまり気にしないでください。
ちなみにジャンルの違う山登りですが、自分「オヤジ」です⇒https://www.youtube.com/watch?v=LRfRrRXNs1A
2015/1/26 20:30
Re: 「凄い!」一言に尽きます
メール有り難うございます。おやじ様
自分も今55のおやじですよ。おやじパワーでまだ若者には負けませんよ。
2015/1/26 21:13
Re[2]: 「凄い!」一言に尽きます
恐れ入りました!
と同時にチャレンジする意欲が湧きました
2015/1/27 20:49
デブリ
この時期デブリ無いんですか?
ゴールデンウィーク、ちび谷のデブリ凄かったので厳冬期のラッセル日帰りは恐怖と羨望が入り雑じり、体力以前に畏敬の念で自分にはとても行けません。
しかし飛騨沢パウダーはこの時期だけの贅沢なのでしょうね。
2015/2/2 12:45
Re: デブリ
厳冬期は気温が低いのでちび谷も滝谷も飛騨沢もほとんどデブリは無いですね。雨が降り出し気温が上がると一気に雪崩が起きて来ます。飛騨沢は気温の低い条件の良い時に一気にワンディするのが最も安全だと思います。
2015/2/2 14:47
かっこよすぎます。
素敵な写真をありがとうございます。
私は5月に1泊でもいっぱいいっぱいでした。
本当にお疲れ様でした。
2015/3/6 12:28
プロフィール画像
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体力レベル
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
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