南アルプス 池ノ沢池は秘密にしたい南アルプスの真珠

2023年08月27日(日) 〜 2023年08月29日(火)

• GPS: 23:41
• 距離: 26.9km
• 登り: 3,132m
• 下り: 3,139m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:47
• 休憩: 0:30
• 合計: 4:17

10:43 スタート地点
10:48 10:48 奈良田第一発電所
10:52 10:53 大門沢ゲート
11:25 11:25 森山橋
11:53 11:56 早川水系発電所取水口
12:30 12:56 大古森沢出合
15:00 大門沢小屋

2日目

• 山行: 8:14
• 休憩: 0:35
• 合計: 8:49

5:46 大門沢小屋
11:06 11:29 大門沢下降点
12:31 12:43 広河内岳
14:35 池ノ沢池

3日目

• 山行: 8:58
• 休憩: 1:08
• 合計: 10:06

6:09 池ノ沢池
9:08 9:32 広河内岳
10:02 10:03 大門沢下降点
12:31 13:11 大門沢小屋
15:00 15:02 大古森沢出合
15:34 15:35 早川水系発電所取水口
16:03 16:03 森山橋
16:15 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

奈良田温泉からの往復です。

大門沢に沿って長い登高です。

苔の中から真っ赤なキノコが。。
キノコは食べるよりビジュアル勝負！

ドラム缶の森に残る大木の根

ドラム缶の森を過ぎると　カツラの群生地

ワイヤー地獄

大門沢

タマアジサイ　の大きな蕾

今夜は　大門沢小屋　でキャンプ泊。

大門沢小屋から稜線（大門沢下降点）まで、長い登高が始まります。

タマガワホトトギス

トリカブトの群落を横ぎります。

ミソガワソウ

針葉樹林の急登が続きます。

あまり見かけない、この地味な花は　セリバシオガマ　かな？

痛そう！💦

急登です！💦

ミヤマオトコヨモギ　の群落が続きます

最後のガレ場

やっと　稜線（大門沢下降点）にでました。

ここから南へ。　まずは　広河内岳　に登ります。

ウラシマツツジ　の紅葉も始まっています。

クロマメノキ　が美味しそうに熟しています。

塩見岳　がカッコいい！　いつか登ってみたいな〜

塩見岳から北へ続く稜線。　いつか歩いてみたいな〜

農鳥岳方面

広河内岳　を目指して。

広河内岳（2895m）
本ルートの最高峰。

広河内岳　

広河内岳　

池ノ沢池は、広河内岳から南へ続く縦走路と大井川の間にある。

この谷の中

イワインチン　もまだ咲いていた。

一気にザレ場を下降します。

谷筋に下り立った場所にケルンを2基積んでおきました。

谷の左斜面の岩場を下降します。

藪に分け入ると、根曲がりのシラカバ林。

若干の藪漕ぎあり。

左岸から沢がいくつも流れ込んできます。

やがて池ノ沢の源流に合流。

池ノ沢を降る。

下流は荒れているので、左岸のルートが分かりずらい。

沢を渡渉。

池ノ沢池　に着きました。

池の左岸には苔苔の沢が流れ込んでいます。

苔とキノコ

花穂で湖面は白くなっていますが、水質はとても透明度が強いです。

湖畔にテントを張って、貸し切りで湖を堪能しました。

水はとても冷たくて、10秒と足を浸けることができません、💦
でも、ビールは速攻で冷えますよ。(笑)

このシンメトリーの風景が良いよね〜

シンメトリーの千手観音みたい。(笑)

東山魁夷の世界だね　 　　

緑の木々と真珠

夕方になって、風が湖面の花穂をさらに湖面いっぱいに広げています。
きっと、上空から見れば森の中の真珠に見えるね。

こんな神秘的な空間をひとり占めできる幸せに酔いが加速します。(笑)

感想

Sue-chan

南アルプスの白峰三山から、さらに南下した場所に　“南アルプスの真珠”　と呼ばれる秘境の湖　「池ノ沢池」　があります。
昔は湖の畔がキャンプ指定地となっていたようですが、今では訪れる人も少なく、プチバリエーションと化した悪路です。
最低限の刈り込みやピンクテープなどはあります。が、若干の藪漕ぎや、沢筋の荒れた路はルートファインディングが必要です。

そんな苦労の末にたどり着いた　池ノ沢池　は、東山魁夷の日本画で有名な　“御射鹿池”　を彷彿させるような、透明度の高い鏡のような風景を映し出しています。
また、この時期は何かの花穂が湖面を白く覆っています。この白い湖面が　“南アルプスの真珠“　と言われる由縁でしょうか？

とても神秘的な空間と時間に、長い登高をしてきた甲斐がありました。
秘密にしておきたい静かな場所です。