赤谷川本谷
taichi kagami
yuta19921024
yoshikito
体力度について
- GPS
- 30:33
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,921m
- 下り
- 1,226m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:03
- 休憩
- 6:06
- 合計
- 10:09
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 5:02
| 天候 | 晴れ、くもり |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 鈴森の湯 里山食堂 |
写真
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感想
いつものパートナー、友人と谷川の銘渓へ沢登りに。
9月の土日、いつものyoshikitoとどこかいいところ行きたいねーと話していて、月曜あたりにそうだ赤谷川本谷とかいいんじゃないかということで提案したところ、
快諾してもらい一通り記録を読み漁る。
遡行グレードはドウドウノセンを巻いて3級上、登攀した場合は4級上。谷川の沢は、4〜5級クラスが少ないので一応谷川最難クラス。
1日目でドウドウノセン抜けた河原まで抜けてしまえれば、2日目はゆるゆる詰めあがるのみなので、1日目の行動ですべてが決まる感じ。
ドウドウノセンを登攀している記録を一通り見ると、ドウドウノセンの区間で4〜5時間かかっているので、12時くらいまでにはそこまで到達したい感じか。
泊まり沢だが、1日目核心タイプなので、できる限り軽量化して臨む。
木曜になって先週一緒に遡行したK君がパートナー難民になったので混ぜてくれないかとの連絡があり、ロープ出しが多いので大丈夫かなぁと思ったが、沢経験少ないけど強いし、少しくらいのアクセントがある方が面白いかなということで、入ってもらって、3人で遡行することとなった。
3人になったということ、登攀距離として30mを超える滝がなさそうとのことで、30mロープ、30mFRで遡行することとする。
行程
1日目
天気は土曜夕方から小雨がありそうだったが、概ね良さそうなので問題なし。
下山が長いので、K君の車をベースプラザに置き、帰りはロープウェイで下山短縮する作戦。
川古温泉5:30前出発、早めに歩いたが2時間くらいかかって、入渓点まで。
久しぶりのスケール感ある感じの谷でテンションがあがる。
スケールは大きいが、あまり堆積物がなく、すっきりとした印象。水もエメラルドグリーンで綺麗
少し歩くとマワット下ノセンに到着。中段までフリーであがり、そこからYutaリードでロープ出し。
悪いところなく快適に登れた。
さらにしばらく歩くとマワットノセンに到着。こちらはフリー抜けしようとするが、中段あたりで意外と悪くて途中でロープ出しして抜ける。
yoshikitoリード。
その後は巨岩帯を進んでいく。水線攻めると悪い滝が多いので微妙だなと思ったら小さく巻いてしまうのが時間かからなくて良い感じ。
そうこう進んでいくと裏越ノセンに到着。
こちらは左岸バンドから2Pで2段目の水流跨いて灌木帯まで抜ける。K君リード。
難しいところはなく、水流跨ぐあたりも問題なし、強いていえばクライムダウンが悪い？くらい
その後はロープしまい、灌木帯を巻いていき、落ち口まで抜けた。
そして、ついにドウドウノセン前衛滝。ここは右側を登るが、概ねガバガバで登りやすい。落ち口だけ少し悪いのでyoshikito先行でロープ出した。
まもなくそのままドウドウノセンに突入。
この時点で11:30くらい、悪くない。
まずは1P目右側のルンゼ状を登り、そのまま横クラック沿いにトラバースして、2段目のテラスまで。Yutaリード。
傾斜はあるが、残置ボルトもあり、難しくない。
続いて、リングボルトが3つ連打してあるところのすぐ左にあるクラックを登る。申し出があったので、K君リードで。
傾斜あるし人工になるとのことで、空荷でとりついてもらい、灌木帯まであがると荷揚げがめんどそうだったので、人工セクション終わったところでお助けロープで荷揚げしてもらう作戦でいこうとしたものの、人工後の草付きフェースがかなり悪くてピッチが切れなかったようで、そのまま灌木帯まで苦しみつつも登っていった。
その後フォロー登攀となるが、なんとかしてk君の荷物をあげないといけない。
残りのザックに無理やり詰め込むのもできなかったので、中間登攀の自分がザックをもう一個分ぶら下げながらフォロー登攀。
重い＆振られるので、ムーブがなかなか起こせず、呻きながらなんとか登った。草付きフェースはなるほどという感じで悪かった。
トラブったが、なんとかなって良かった。K君ナイスリードでした。
その後はもう少し灌木帯を登るとテラス的な場所につき、踏み後が続いていたので一安心。
そこから、F滝落ち口に下りて、対岸のクラックを登る予定だったが、いまいち下降点がわからず、巻きすぎてE滝上くらいまでいってしまう。
もう一回巻き下って探せば見つけられたとは思うけど、結局いまいち下降点がわからなかったのと、対岸のDE滝を登る際に巻くことになる岩峰・リッジがなんとなく見えて、これもう滝登攀っていうか巻いてるだけじゃんって印象を受けて少し萎えて、もうそのまま巻き登攀になるCDEはこのまま左岸で巻いてしまって、B滝に懸垂で下りればいいんじゃないかということで、そのまま巻き進む。できる限り上に上がり過ぎないように伺いつつトラバースしたが、C〜A滝までの直線距離はかなり短かったようで、ちょっとトラバースしたらもうドウドウノセン上に抜けてしまった。まぁ、もういいかということで懸垂してドウドウノセン上の河原に下りる。
事前情報通り、素晴らしい幕営適地があり、その日はそこで泊まることに決定。
その後、口無しの釜を見に行ったりした。
薪がないことが心配されたが、意外と豊富にあり、この日は楽しく談笑しながら燃え上がる焚火を楽しんだ。
やっぱり同年代でいくバリエーションはいいね。
2日目
5時前起床。7時前出発。
ドウドウノセン上は昨日までの大きなスケールの滝が連続した渓相とは打って変わり、とても穏やか。素晴らしく綺麗。
一つだけ右岸を巻き気味に登った滝があったが、そこはワンポイント悪かったのでロープ出した。
その後は悪いところもなく、ひたすら綺麗な渓相を歩いていく。
そして段々と源頭部の雰囲気になっていくが、このあたりの景色がさらに綺麗で素晴らしい。
オジカの稜線へのツメ上りも意外としんどくなく、楽々だった。
稜線にあがったあとはつらつら登山道歩いてロープウェイ駅に下山。
お疲れ様でした。
・総評
まさに銘渓でした。前半部はひたすらに切れ込んだ谷とスケールの大きい滝がドンドン出てきて、登攀も登りごたえがある。
後半部はひたすらに癒しの渓相が続き、谷川の主稜線に詰めあがる。
源頭部の綺麗さはこれまで遡行した沢の中でもトップクラス。
谷川というエリアの沢の素晴らしさを存分に味わえる良い沢でした。
昔は憧れでしかなかった沢を遡行できて満足です。
ただ、ドウドウノセンの内部登攀については少し考えさせられてしまった。
G滝登った後はF滝上に下りず、そのまま巻いてしまうのが自然なラインどりに思えるし、対岸に渡っても、水線に近づけるとはいってもほとんどが巻き登りするようなので、
ゴルジュ突破ともいえないような。。。あんまり登攀ラインとして美しいとも思えないし。。。どうなんだろ。
個人の嗜好によるんだと思うけど、あんまりすっきりしませんでした。
とはいえ、銘渓であることに変わりはなくとても素晴らしかったし、yoshikitoだけでなく一緒にバリエーション入るのが初めてに近いK君も絡めて、楽しく抜け切れたのは良かったです。こんな山行を積み重ねていきたいところですね。
二人ともありがとうございました。
今度はさらにもっとひいひいなるやつ行きましょう。
遂に！ドウドウセンに行くことができました！
遂に！と書いてしまいましたが、自分は恋焦がれた夢のルートへというタイプではない。行きたい沢リストの中からパートナー、天候、メンタル状況等考えながら、その時のベストが叩きだせれば嬉しいタイプだと思う。沢登りを本格的に始めてから早くも5シーズン目、遡行本数も100本を越えている。早い人であれば4,5級グレードのルートに毎週のように入っていそうだが、自分は上級と呼ばれる沢には、越後の御神楽沢（中退）くらいしか行っていないはず。どうしてもパートナー、天候、メンタルの全てが揃わないと、自身のグレード更新に踏み切れない。月曜日に送られてきたLineには、行きたい沢リストに入っている赤谷川本谷があり、ドウドウセンでと回答。今回はパートナーはyutaとkagami君、天候も何とかなりそうだし、夏休み含めて十分に沢に入ることもできメンタルもOK。遂に準備が整った。
遡行詳細はyutaの記載通り。長いアプローチ、大きめの滝、巨岩帯、ドウドウノセン、綺麗な源頭部という構成だ。G滝の2ピッチ目がすごく悪く、全体を通しては沢登りというよりは沢パイン的な印象。一番難しい所はリードしてもらったので、やり切った〜というよりはkagami君よく登ったなという気持ちが強い。それでも、体験したことのないタイプで悪めの登攀だったり、ルーファイに悩んだりと面白いルートだった。谷川の沢だと湯檜曽川、東ゼン、西ゼン、マチホド沢、オジカ沢がまだなので行きたいな。
余談。帰りの車内でアルピニストを見た。ドキュメンタリー映画として、これまでに見た映画の中でかなり上位に入る面白さだった。作品中に、主役のマークが「地元の岩場でのフリーソロは、危険な冒険というよりは（安心してできる）娯楽のようなものかな。」というフレーズがあった。幾分共感できる点はあり、クライミングに対してのリスク管理ができるようになると今回の遡行含めて、ヒヤヒヤするという感覚はなくなりつつある。しかし、難しい沢や人の少ない沢になってくると登攀中に墜落する可能性が限りなく少ないとは言え、間違いなくある。自分がリードするときはもちろん、パートナーがリードする時でもランナウトや緊張する一手は気持ちの良いものではなく、今回もビレイ中に心配な気持ちは多少なりあった。そうは言っても沢登りはとても楽しく、リストは満載。記録の少ない/ない沢への探検も行ってみたいしなあ。あやしい所は固め取りして、沢登りらしくあらゆる技を駆使、自信なければ一旦テンションして降りるくらいが無理なく登る方法だろうなと思う。
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