熊野古道伊勢路4 栃原から滝原

2015年02月21日(土) [日帰り]

• GPS: 08:06
• 距離: 22.7km
• 登り: 444m
• 下り: 397m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:33
• 休憩: 0:21
• 合計: 7:54

7:57 スタート地点
10:07 10:12 川添駅
14:25 14:30 三瀬坂峠
15:12 15:12 道の駅奥伊勢木つつ木館
15:26 15:37 瀧原宮
15:51 道の駅奥伊勢木つつ木館

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

栃原駅に車を停め、滝原まで歩いたあと、三重交通バスで栃原まで戻りました

その他周辺情報

お昼は三瀬谷の一富士さん（ラーメン）で戴く予定だったが満席の盛況ぶり
隣の大黒屋さんでランチを戴きました。ボリューム満点でおいしかったです

写真

前回のゴール地点

歩く旅の本(熊野古道)福元ひろこさんが宿泊した岡島屋さん

晴天のお茶畑を快調に歩き出す

バカ曲がりを行ってみたが、行くのはバカだけ？

右から『山の神』『皇大神宮』『津島天王』『庚申』

眼鏡橋はここを下っていくのね？

眼鏡橋手前の滝！この直後、撮影者は足を滑らせ川にドボン(笑)

眼鏡橋

500万円のお茶刈り機！お茶の産地ならではですねぇ

殿様井戸のガイドさん(？)に説明を受けるみんな。湧き水がしみ出てる場所らしい。下流側に家来の井戸がある。ガイドのおじさんとはここでお別れ・・

盆栽の梅を手入れするおじさん。『素敵な梅ですね　(^o^)』

旧旅館阿波屋さん。鬼瓦が七福神になってます！こちら側に4人、反対側に3人。

川添郵便局横のかわいいお宅

今日は本当に梅が綺麗です(^-^)

ちょっといっぷく

弁慶が休んだと言われる弁慶岩で休憩。くつろぎ過ぎやろ！

三瀬砦跡。織田信長に攻められた北畠氏が築いた

R42交差点の大台中学

佐原で右折れ

三瀬谷小学校の手前を左折れ

ここでお昼にしよか。と思いきや、満席・・・(>_<)

そして隣の大黒屋さんへ

ボリューム満点の880円ランチ。コーヒーも付きます。
ここでの一休みで、筋肉が固まってしまい、立ち上がるときに全員『あいててて・・・』(笑)

清流宮川に架かるR42の橋（奥が三瀬谷ダム）。R42で行くと今日のゴールの滝原は3km先だが、昔の人は三瀬坂峠を越えて行ったんですねぇ

清流宮川（下流側）。エメラルドグリーン！

宮川の橋を渡って大紀町へ突入！伊勢市、玉城町、多気町、大台町と来て5市町目です。

大紀町の看板はこんな感じです。

山の中の怪しいプール。誰が使っていたのでしょうか？

かぼちゃ谷って・・・

ここから三瀬坂峠。本日のメインイベント！杖を借りていざ出発です。

結構急登だぞ！ここを籠を担いで登っていったんだね。
今日はusboss殿様の籠を家来のtarobonが担いで登りました。

『三瀬坂峠に到着です！』とラウンドガールのKOZ嬢が案内してくれました(^-^)

自然の力って凄いですね。

三瀬坂池

本日のゴール地点に到着！と喜ぶ。が、脇道を通るのが正解だということにまだ気付いていない二人でした(笑)。そういう私も今これを編集しながら気付いたのですが・・・

大木にしがみつくKOZ嬢。神聖な大木に向かって『カビ臭い！』って言うな！

滝原宮に到着

ほとりの川で手を清めます

社殿が4つあります。右が瀧原宮(たきはらのみや)、左が瀧原竝宮(たきはらならびのみや)。伊勢内宮の別宮で、平成26年に遷宮した新社殿です。
詳しくは　http://www.isejingu.or.jp/naiku_4.html

今日の無事に感謝

これからの旅路の無事を祈る

かわいい参拝客に自然と笑顔がこぼれました(^-^)

今日の旅路を振り返りながら木つつき館で一休み。デザートはもちろん『三重県産の井村屋アイス』です。

滝原のバス停でバス待ち中。今日は一日天気に恵まれ、人生初めての23kmという長旅を成し遂げた達成感をジワジワと感じています

最後は松阪行きのバスで栃原へ。お疲れ様でした。
次はいよいよツヅラト峠の入り口までです。

装備

個人装備

半袖アンダーシャツ 長袖シャツ ソフトシェル ズボン CWX風 靴下 グローブ 防寒着（フリース） 雨具 日よけ帽子 ランニングシューズ ザック 非常食 飲料（水 お湯） コーヒー コンパス 笛 ヘッドランプ GPS 筆記用具 ガイド地図（ブック） 御朱印帳 賽銭 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

tarobon

2ヶ月ぶりの熊野古道。前回のゴール地点だった栃原に同級生3人が集合。晴天の中、珍道中が始まった。スタート直後は朝の冷え込みが残っていたものの、9時を過ぎると暖かくなってきて、ペースも徐々に上がる。
最初の珍はバカ曲がり。『新・平成の熊野詣』を片手に進めていたが、バカ曲がりまで来たときに、『ん？ここ、この地図では曲がってよ』とKOZ嬢。『えーっ、これ？行けるの？』私。『あんた先頭行って！』と言われ、渋々藪の中へ。地図っぽく行ってみたが、道が無い。これで何とかルートに復帰しようと試みるが、ルートは崖の下。『引き返すよ。これで10km分の体力消耗やな(笑)』。
次に眼鏡橋手前の静かな川原で『おーっ、滝！』と川の真ん中で写真を撮っていたその時、ツルんと足を滑らせ仰向けに倒れ、左足をドボン浸けてしまった。『カメラ大丈夫！』とKOZ嬢。俺よりカメラを心配するのか！(怒)　靴下の替えを持ってきていて良かった。
茶畑を進むと『あんたらどこから来たん？古道歩き？』とニコニコしながら健康サンダルのおじさんが近づいてきた。『ここの下に殿様井戸っちゅうのがあってな、昔田丸城のお殿様が・・・』と説明を始めた。おじさんに導かれてその井戸（というか湧き水の溜まり）へ。『上が殿様の井戸、下が家来の井戸や』『その先に行き倒れの墓っちゅうのが・・・』無料ガイドのおじさん、ありがとう。いつまでもお達者で！と別れた。その後、綺麗な梅が我々の心を癒してくれた。
三瀬砦跡に到着。『織田信長に攻められた北畠氏が・・・』砦は土塁に囲まれており、その中に入るとタイムスリップしたような感覚に襲われた。歩いて来ないと絶対寄らない場所だと思う。さっきのおじさんとの会話といい、この場所といい、これが歩く旅の醍醐味だよね。
三瀬谷駅の裏にある一富士というラーメン屋さんに到着。今日のお昼はここにしようと決めていたが、12時を過ぎていたからか満席で外にも行列。諦めてとなりの大黒屋さんへ。なかなかいい感じのお店。奥の座敷席にドカリと座り、3人共同じランチを注文。『ここまで来たらあと1/3だし、時間もたっぷりあるから生ビールを戴いちゃう？(^-^)』と二人で生中1杯を分け合い、ボリューム満点の揚げ物5品盛りを戴き、大満足で席を立とうとした瞬間、『あいたたたた・・・、足が・・・』と悲鳴。初めての長距離でストレッチもせず座り込んでいたため、筋肉が硬直してしまったのね(笑)。外に出てストレッチをして、最後の三瀬坂峠に向け再出発。
清流宮川にかかる橋でエメラルドグリーンの綺麗な川に感動。一級河川の中で日本一綺麗な川に何年も連続で選ばれているだけある。
橋を渡って大紀町に入る。伊勢市→玉城町→多気町→大台町と進んで、5市町目。そう考えるとだいぶ来た気がするが、新宮までまだ130kmもある・・・
三瀬坂峠の登口で杖を借り、いよいよ山道へ。やっぱり山はいいよね(^-^)。『昔の人はここを籠を担いで登ったんだね』と私。usboss殿様が『tarobon、ちゃんと担げよ！』と殿様口調で私に命令。『ハハーっ』なんじゃそれ（笑）。峠の上で一服し、降り始めたら、KOZ嬢が『あーっ、杖忘れた！』。ダッシュで峠を逆戻りして戻ってきました。ここまで来てまだ坂道ダッシュできる体力が残っていたのね。実は一番元気かも。峠を降りきったところが新宮まで126kmの地点。ゴールの滝原宮はもうすぐだ。
目の前に『滝原宮』の看板が見えてきた！おおっ来たねぇ。境内まで600mっていう看板に少し凹むが、バスの時刻まであと1時間もあるので、ゆっくり参拝しよ。鳥居の手前にある大木にKOZ嬢がしがみつく。『これ、カビ臭い！』、普通もっと他に感想があるやろ！(笑)。鳥居をくぐるとやっぱり背筋が伸びます。今回初参加のusbossは旅の無事を祈念して、昨日外宮に参拝してきたとのことだった。普段は面白いことばっかり言ってるが、その心意気に感動。川原で手を清め、新社殿へと進む。ここ、滝原宮は伊勢内宮の別宮で、平成26年に遷宮しました。
詳しくは　http://www.isejingu.or.jp/naiku_4.html
4つの社殿を順番に回り、最後に3人で肩を組んで記念撮影。初めて挑む19kmの旅。自分の限界を試したいと言っていたusboss、絶対途中で泣き言言うからねと言っていたKOZ嬢も、最後は笑顔で『まだ10kmは歩ける！』。GPSレコは22kmを越えていました。木つつき館でバスを待ちながら、三重県自慢の『井村屋アイス』で疲れた体に糖分を補給。滝原宮のバス停で、尾鷲市の熊野古道センター前を出発した三重交通バスに乗って今日のスタート地点　栃原まで25分のフラッシュバックを楽しみました。歩いて8時間、バスだと25分。それもまた面白い。次はいよいよツヅラト峠入り口まで22kmのロングコースです。今回の旅で自信を付けた3人は『じゃあ来週行っとく！？』と軽口を叩いて栃原駅をあとにしました。