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Yamareco

記録ID: 593892
全員に公開
雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

静寂に包まれた「霧ヶ峰」は歴史深い場所だった!

2015年02月28日(土) [日帰り]
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iamclimber その他2人
GPS
--:--
距離
8.9km
登り
374m
下り
386m

コースタイム

日帰り
山行
3:10
休憩
2:10
合計
5:20
9:50
20
10:10
10:30
20
10:50
11:20
30
11:50
12:00
20
12:20
13:10
20
13:30
13:30
40
14:10
14:30
20
14:50
14:50
20
15:10
ゴール地点
天候 快晴
登山口(9時の段階で-9℃)山頂の気温は9℃
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
▼肩山肩駐車場
積雪の影響で3台ほどしか駐車できません。そのため路肩に駐車しました。
≪カーナビで設定するなら以下参照≫
【名称】霧ケ峰SS
【住所】長野県諏訪市四賀7718-9
【電話】0266-52-3338
【案内】諏訪ICから向かいます。ガソリンスタンドから約5分程奥に進みます。
【注意】霧ヶ峰〜車山間は雪崩の為通行止めとなっております(詳細は以下より確認)
【URL】http://www.pref.nagano.lg.jp/suwaken/doro/kisei/suwashirakaba0217.html
コース状況/
危険箇所等
▼道路状況
凍結しており、スタットレスかチェーンは必須です。
帰りの下りで四駆がスリップして事故ってました。注意が必要です。

▼立入禁止区域について
湿原地帯(車山、八島、踊場)は立入禁止。
詳細は車山ビジターセンターのHPにて確認。
【HP】http://www.yamakei-online.com/mt_info/info_detail.php?info_id=1063

▼登山ポスト
特にありません。

▼トイレ
駐車場にトイレがありました。

▼電波
Docomo⇒〇
その他周辺情報 ▼温泉
帰り道にある(駐車場から約50分)にある「水神の湯」を利用しました。
泉質・露天などよかったのですが、近くにあるスキー場からの客が流れこみ、
洗い場が少ないので混んでました。
【住所】長野県諏訪郡富士見町富士見9547
【電話】0266-62-8080
【料金】800円(HPの割引券を印刷すれば100円引き)
【URL】http://yuutoron.com/
さぞや混んでるかと思って来てみたが、数台しか車は止まっていませんでした。
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さぞや混んでるかと思って来てみたが、数台しか車は止まっていませんでした。
車山の名前の由来には、いくつもの説があるようです。
中でも有力なものは、山の頂に溶岩が円く堆積してできた”円頂丘”に由来する説と、茅野地域の古地図に見られる”くるま”という地名に由来する説で、いずれにしても、円い形状が車山の名前の由来の鍵となっているようです。
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車山の名前の由来には、いくつもの説があるようです。
中でも有力なものは、山の頂に溶岩が円く堆積してできた”円頂丘”に由来する説と、茅野地域の古地図に見られる”くるま”という地名に由来する説で、いずれにしても、円い形状が車山の名前の由来の鍵となっているようです。
雪崩の危険性があるとは知りませんでした。
そして雪崩の標識を初めてみた気がします。
雪崩の危険性があるとは知りませんでした。
そして雪崩の標識を初めてみた気がします。
どこから入ってはいけない地帯なのかいまいち分からなかったので、先行者のトレースを頼りに直登します。
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どこから入ってはいけない地帯なのかいまいち分からなかったので、先行者のトレースを頼りに直登します。
山と高原地図を見ると40分ぐらいと書いてあったが、直登してしまうと20分弱。百名山の中では、登頂までの歩行最短時間
No.1といえるのでは!?
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山と高原地図を見ると40分ぐらいと書いてあったが、直登してしまうと20分弱。百名山の中では、登頂までの歩行最短時間
No.1といえるのでは!?
山頂からは360度の展望があり見ごたえがあります。
山頂方位盤があるので、山々の名前がすぐに分かります。
山頂からは360度の展望があり見ごたえがあります。
山頂方位盤があるので、山々の名前がすぐに分かります。
左から八ヶ岳連峰、富士山、
南アルプス。
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左から八ヶ岳連峰、富士山、
南アルプス。
左から中央アルプス、御嶽山、北アルプス
今まで登ってきた山々が見え、
仲間と会話が弾みます。
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左から中央アルプス、御嶽山、北アルプス
今まで登ってきた山々が見え、
仲間と会話が弾みます。
山頂には気象レーダー観測所があり、長野県を中心とする広い範囲の気象を観測しているようです。
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山頂には気象レーダー観測所があり、長野県を中心とする広い範囲の気象を観測しているようです。
えびのしっぽ。
山頂には、車山神社という
小さな神社があります。
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山頂には、車山神社という
小さな神社があります。
山頂のすぐ横に、車山高原スキー場があります。
スキー客も山頂まで散歩に
来る人もいました。
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山頂のすぐ横に、車山高原スキー場があります。
スキー客も山頂まで散歩に
来る人もいました。
滑走するスキー・スノボ客の
視線が気になりながらも、滑走路に入らないようにネット横の脇道を下って車山乗越を目指します。
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滑走するスキー・スノボ客の
視線が気になりながらも、滑走路に入らないようにネット横の脇道を下って車山乗越を目指します。
山なみが描くなだらかな白銀の曲線美に踏み跡はなく、テンションが上がり走ります!
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山なみが描くなだらかな白銀の曲線美に踏み跡はなく、テンションが上がり走ります!
車山乗越から蝶々深山に向かう予定だったが、天候も良く時間にも余裕があったので、南の耳、北の耳、男女倉山へと遠回りで周回することにしました。
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車山乗越から蝶々深山に向かう予定だったが、天候も良く時間にも余裕があったので、南の耳、北の耳、男女倉山へと遠回りで周回することにしました。
ここは蓼科山の絶景ポイント!
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ここは蓼科山の絶景ポイント!
奥に見えるのが左から白根山、浅間山かな!?
奥に見えるのが左から白根山、浅間山かな!?
左側にはエコーバレースキー場のゲレンデが見えます。
登ってる最中に「マイアヒ〜♪」と音楽が流れてきて、ちょっとイラっとしました。
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左側にはエコーバレースキー場のゲレンデが見えます。
登ってる最中に「マイアヒ〜♪」と音楽が流れてきて、ちょっとイラっとしました。
南の耳に到着。リフト乗り場のおっちゃん曰く、中央分水嶺になるらしく、日本海へ流れる水か、太平洋に流れる水かの境になっているようです。
南の耳に到着。リフト乗り場のおっちゃん曰く、中央分水嶺になるらしく、日本海へ流れる水か、太平洋に流れる水かの境になっているようです。
南の耳から北の耳へ向かう下りではそれなりの斜度があり、
ヒップソリを楽しめました。
南の耳から北の耳へ向かう下りではそれなりの斜度があり、
ヒップソリを楽しめました。
北の耳に到着。車山からの道中誰にも会いません…。
北の耳に到着。車山からの道中誰にも会いません…。
男女倉山(おめぐらやま)と読むそうです。またの名をゼブラ山と言います。何故ゼブラかというと、積雪の頃、シマウマのように見えるからだそうです。えぇ、まさにゼブラだYO!
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男女倉山(おめぐらやま)と読むそうです。またの名をゼブラ山と言います。何故ゼブラかというと、積雪の頃、シマウマのように見えるからだそうです。えぇ、まさにゼブラだYO!
八島ヶ原湿原がゼブラの上に浮かぶ
浮島のようです。
八島ヶ原湿原がゼブラの上に浮かぶ
浮島のようです。
湿原の方へ降りると、樹林帯が広がっており静寂に包まれています。
湿原の方へ降りると、樹林帯が広がっており静寂に包まれています。
人のトレースはなくなり…
人のトレースはなくなり…
キツネやウサギなど動物たちの足跡が所々に姿を現します。
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キツネやウサギなど動物たちの足跡が所々に姿を現します。
湿原内に鹿が侵入するのを防ぐための防護柵を越えていきます
湿原内に鹿が侵入するのを防ぐための防護柵を越えていきます
木陰が雪面に浮かび美しい。
木陰が雪面に浮かび美しい。
奥霧小屋の前に、「山小舎の灯」の詩が刻まれた歌碑がありました。北アルプスの穂高連峰や白馬岳への山びとの憧れを誘う曲であり、作詞・作曲した米山正夫さんが「奥霧の小屋」に滞在し、構想を練った場所だそうです。
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奥霧小屋の前に、「山小舎の灯」の詩が刻まれた歌碑がありました。北アルプスの穂高連峰や白馬岳への山びとの憧れを誘う曲であり、作詞・作曲した米山正夫さんが「奥霧の小屋」に滞在し、構想を練った場所だそうです。
鎌ヶ池キャンプ場跡。現在は
閉鎖されているようです。
鎌ヶ池キャンプ場跡。現在は
閉鎖されているようです。
霧ケ峰は国の天然記念物に指定された3つの植物群落とこれらを取り囲むススキ草原や小面積の牧草地およびカラマツを主体とする植林地からなっているようです。
霧ケ峰は国の天然記念物に指定された3つの植物群落とこれらを取り囲むススキ草原や小面積の牧草地およびカラマツを主体とする植林地からなっているようです。
「旧御射山遺跡」の石碑。
日本で最古の円形桟敷式野外競技場と言われている地形が残っており、鎌倉時代各地の武人が集まって武技を競ったと言われているようです。
「旧御射山遺跡」の石碑。
日本で最古の円形桟敷式野外競技場と言われている地形が残っており、鎌倉時代各地の武人が集まって武技を競ったと言われているようです。
ヒュッテみさやまは冬季も営業している場合があるようです。
この日は休業中でした。
ヒュッテみさやまは冬季も営業している場合があるようです。
この日は休業中でした。
あまりの気持ちよさに寝落ち!
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あまりの気持ちよさに寝落ち!
諏訪大社下社奥宮。7年に一度
諏訪神社の神事として行われる御柱祭りは各地の神社(小宮)でも行われるようです。
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諏訪大社下社奥宮。7年に一度
諏訪神社の神事として行われる御柱祭りは各地の神社(小宮)でも行われるようです。
静寂の中、月もひっそりと
顔を覗かせています
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静寂の中、月もひっそりと
顔を覗かせています
沢渡からビーナスの丘までは
緩く長い登りが想定以上に続いており、今日一番のしんどさが最後に待ち受けていました…。
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沢渡からビーナスの丘までは
緩く長い登りが想定以上に続いており、今日一番のしんどさが最後に待ち受けていました…。

感想

1泊2日で雪山登山を楽しむ予定だったが、日曜の天気が悪そうであり、
また土曜も高い山では強風が吹き荒れそうだったので、「霧ヶ峰」へ向かうことにした。
先週も1泊2日を予定していたのに、天候が悪く日帰りとなり、軽く気落ちしながらの
出発となった。

百名山の1つで雪山初心者向けのコースということもあり、さぞや混んでるかと思って
来てみたが、数台しか車は止まっていなかった。

登山口から山頂までの道は、積雪により杭やロープが埋もれており湿原地帯は立入禁止と
事前情報で知ってはいたものの、どこから入ってはいけない地帯なのかいまいち
分からなかったので、先行者のトレースを頼りに直登した。
山と高原地図を見ると40分ぐらいと書いてあったが、直登してしまうと20分弱。
百名山の中では、登頂までの歩行最短時間No.1といえるだろう。

そんなお手軽登山でありながら、南から富士山と南アルプス、続いて西に中央アルプス、
北に北アルプス、東に八ヶ岳連峰が360°の大パノラマが展開しており見ごたえがある。
今まで登ってきた山々が目につき、仲間と目を輝かせながら眺望を楽しんだ。

ここから車山乗越に向う道がどうにも見当たらない。
地形図を見るとゲレンデの滑走コースを横切るルートにも見える。
仲間とごにょごにょしていると、リフト乗り場のおっちゃんが丁寧に教えてくれた。
「後発の登山客者にも分かるようトレースをつけてといて」とのことで、
足場の悪い箇所をスコップでならしてくれた。
滑走するスキー・スノボ客の視線が気になりながらも、滑走路に入らないようにネット横の
脇道を下っていく。山なみが描くなだらかな白銀の曲線美に踏み跡はなく、仲間と三人で独り占め。贅沢な時間だ。ただ斜面にはそれなりに積雪があるため、スノーシューがないと
ツボ足となりしんどいかもしれない。

車山乗越から蝶々深山に向かう予定だったが、天候も良く時間にも余裕があったので、
南の耳、北の耳、男女倉山へと遠回りで周回することにした。
登山客が全く見当たらず、トレースもちょろっとしかなかったが、スキー場や尾根など、
目印となるものが多いので特に不安になるようなこともない。

乗越からは登りと下りが続く。場所によっては積雪も深くスノーシューが活躍する。
また南の耳から北の耳へ向かう下りではヒップソリを楽しむこともできる。
障害物もなかったので、全力で滑ると想像以上にスピードがでてしまい軽くビビった。

男女倉山から湿原の方へ降りると、樹林帯が広がっており静寂に包まれていた。
人のトレースはなくなり、かわりにキツネやウサギなど動物たちの足跡が所々に姿を現す。
前週までとは異なり、雪もしまってきてだいぶ歩きやすくなっており、
厳冬期が終わろうとしているんだなと実感した。

ふと気づくと軽く汗ばんでいる。
到着時には-9度で普段より寒さを感じていたが、時間とともに温度があがり続け、
気づけば9度を記録していた。数時間で20度近くも温度が変わるとは思わず驚いた。
ヒュッテみさやまにて軽く水分補給をするため休憩することにした。
雪の上に寝転がると熱くなった身体をヒンヤリ冷やしてくれ気持ちが良い。
風ひとつない中、小屋の屋根に積もった雪が溶け、ポタポタ落ちる水の音しか聞こず心地が
良い。ふと気づくとあまりの気持ちよさに寝てしまっていたようで、仲間に起こされた。

沢渡からビーナスの丘までは緩く長い登りが想定以上に続いていた。
休憩時に寝て、あとは下山するのみということで気持ちの糸が切れ、一気に身体が重くなってしまったようだ。今日一番のしんどさが最後に待ち受けていた。

今までの山行の中で、一番静寂に包まれた山行となった。
普段から人が少ないのか?それとも今日だけ!?とても贅沢な時間を過ごすことができた。

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