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記録ID: 610295
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無雪期ピークハント/縦走
アジア

奇岩の山「ジャビル・タガール」(アラビア半島イエメンの山旅/その2)

2007年05月18日(金) [日帰り]
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japanet その他1人
GPS
--:--
距離
17.0km
登り
1,132m
下り
1,132m
天候 快晴、夕方スコール
過去天気図(気象庁) 2007年05月の天気図
アクセス ランクルをチャーター
コース状況/
危険箇所等
・ジャビル・タガールはジブラの南、イエメン中央高原最南の山で標高3,105m。キノコのような奇岩が山頂に点在している。
・山の中腹の村までダートの車道があり、ランクルでたどった。車道の終点の村でアマールという生年をガイドに雇った。19歳で子供がいるとのこと。
・山の上の方まで集落があり、生活歩道が交錯している。山頂の岩稜直下まで段々畑の中の道を行く。
・山頂部は岩になっているが、人工的に改作したと思われる階段があり、さしたる困難もなく到達できた。山頂には古代の要塞跡があり、10代の青年が暮らしていた。
その他周辺情報 世界最古の街「サナア」(アラビア半島イエメンの山旅/その1)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610264.html
ユーラシア大陸最南の3000m峰(アラビア半島イエメンの山旅/その3)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610326.html
世界最美のトレッキング(アラビア半島イエメンの山旅/その4)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610351.html
要塞都市「アットゥーラ&コーカバン」(アラビア半島イエメンの山旅/その5)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610387.html
幹線道路から見たジャビル・タガール(3,105m)
幹線道路から見たジャビル・タガール(3,105m)
ジャビル・タガールの北麓にある古都「ジブラ」
ジャビル・タガールの北麓にある古都「ジブラ」
古都「ジブラ」
「ジブラ」の入口。坂の街なので自動車は入れない。
「ジブラ」の入口。坂の街なので自動車は入れない。
傾斜地の細路が多いので輸送はロバ。
傾斜地の細路が多いので輸送はロバ。
街の中に山羊がいる。京都のTさんと。
街の中に山羊がいる。京都のTさんと。
古都「ジブラ」
古都「ジブラ」
古都「ジブラ」
古都「ジブラ」のモスク
古都「ジブラ」のモスク
「ジブラ」の少女
ランクルで山の中腹まで登った。
ランクルで山の中腹まで登った。
山の中腹の大きな集落。
山の中腹の大きな集落。
ガイド兼運転手のマホメットと村の子供
ガイド兼運転手のマホメットと村の子供
途中の農作業小屋で。村で雇ったアマールと京都のTさん。
途中の農作業小屋で。村で雇ったアマールと京都のTさん。
恐竜の子供。20cm以上ある。沢山いた。すばしっこい。
恐竜の子供。20cm以上ある。沢山いた。すばしっこい。
アマールと京都のTさん。山の上の方にも大きな集落がある。
アマールと京都のTさん。山の上の方にも大きな集落がある。
アマールと京都のTさん。段々畑で休憩。
アマールと京都のTさん。段々畑で休憩。
ジャビル・タガールの山頂が近くなってきた。
ジャビル・タガールの山頂が近くなってきた。
最後の岩場の登り、階段が刻まれていた。
最後の岩場の登り、階段が刻まれていた。
岩場はこんな感じ。
岩場はこんな感じ。
頂稜部。北側を望む。
頂稜部。北側を望む。
頂稜部。南側を望む。
頂稜部。南側を望む。
山頂の岩峰群。こんなの見たことない。
山頂の岩峰群。こんなの見たことない。
山頂。古い要塞があり、青年が暮らしていた。
山頂。古い要塞があり、青年が暮らしていた。
山頂部全景。
山羊の親子。
山頂を振り返る。
山中には集落が沢山ある。
山中には集落が沢山ある。
アマールの村が見えてきた。
アマールの村が見えてきた。
アマールのお父さんと京都のTさん。
アマールのお父さんと京都のTさん。
京都のTさんと村の子供たち
京都のTさんと村の子供たち
撮影機器:

装備

個人装備
その1を参照。

感想

京都のTさんの手記
 7:20ホテル発。8:45タガール村着。ガイドは19歳のアマーズ。村を抜け農道を小高い丘に向かって登る。周囲は全部段々畑。アマーズは最初堅かったたが、薬草花や何か説明してくれたり、展望の良いポイントへ連れて行ってくれたりして、分かったふりして笑顔になって互いに心が通じてきた。道の無い段々畑に踏み込んで登って行ったが、よそ様の土地でアマーズ無しでは歩けないやろ。途中、湧き水の溜まりで野草?野菜?を洗っている黒ブルカの女性がいて「農作業もこんな姿でやるの、これ草?野菜?食べられるの?」と聞いたが無言。「どうしょうも無いな〜中身男でも分からんな」と言ったところで声を出して笑った。初めてイエメン女性の声を聞いた。しわくちゃの老婆がいっぱいポリタンをぶら下げて水を汲みに来た。イエメンではお婆さんになると顔は覆わないようだ。驚いたのは棚田には鋼管・塩ビ管でどこへでも配水してある。こんな高地でも水は豊富で、アラブの最貧国でも農作物は採れ、ヤギに鶏、食うには困らへんのやなぁ〜。稜線に出て見下ろすと麓まで見事に緑の棚田が続いて木に囲まれた村。ここは平和なオアシス。稜線からは日本の山と変わらない雰囲気。低くて小さい木、草、花、鉄砲ユリの群生もあった。
 2つの山頂部が見えてきた頃から石組の建物跡が幾つもあり、昔は城塞村で人が住んでいたのか。1つ2つとちゃんとした石の建物があり1つ目のピークに1人の青年が立っていた「アッサラーム!」。ここで1人で住んでいると。「え〜!こんなとこで何やってんの?」物静かな青年で、アマーズとは友達らしい。2つ目のピークまで一息。青年も一緒に登って来て11:30着。狭い岩場で360度の大パノラマ。大きなお椀型のピークが2つ、秋田・岩手県境の乳頭山によく似た良い山だった。
 クッキーにスライスチーズをはさんで2人にやると、躊躇したが美味そうに食った。11:50青年と別れて下る。アマーズとはすっかり打ち解け、アラビア語と関西弁と手振り身振りで「多分こう言ってるんやろ〜」で会話?ふざけ合った。途中ぽつぽつ雨と遠くで雷〜やばいなぁ!〜運よくトタン小屋があり避難できた。猛烈な雷雨となった。本当にタイミング良く安堵した。
 13:30村に戻る。お父さんが出迎えてくれて食事をご馳走になることに。アマーズ家はヤギの放牧で裕福そう。男7人女5人の兄弟姉妹でアマーズは妻も子供もいるという。「こいつやるな!嫁さんは1人にしとけよ!」とからかうと大照れで笑い通じている?みたい。シャーイ(イエメン紅茶)、トウモロコシを練った主食、平たいパン、酸っぱいヨーグルト、トマトスープ、チキン、ライス。お父さんは口いっぱいにほおばって美味そうに食べている。ちょっとずつ口にしたが食べるのには勇気がいった。それでもパンはモチモチでトマトスープをつけるといけた。
 14:00村を出発時、彼の兄弟達や村の子供達がいっぱい出てきて見送ってくれた。お母さんはチラッと見たが、彼の嫁さんや姉妹は奥のカーテン越しから「そ〜っと」見ているだけだった。家の中では赤や黄色の綺麗な柄のブルカ姿で、黒ブルカは外出時だけらしい。みんな本当に人が良くて可愛らしくて純粋やったなぁ〜。15:30テロ首謀者ビンラディンの故郷アルカイダの町に入る。アル(城塞)カイダはビンラディンが名づけたと。日干しレンガの建物、人の密集、埃、ゴミの散乱、豊かな町とはほど遠い感じだった。

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