要塞都市「アットゥーラ&コーカバン」(アラビア半島イエメンの山旅/その5)
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 86m
- 下り
- 419m
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2007年05月の天気図 |
アクセス | ランクルをチャーター |
コース状況/ 危険箇所等 |
・アットゥーラでは、近くの3000m峰に登ろうと思ったが「山上の村同士で銃撃戦をやってるから、行ったら撃たれるぞ」と畑仕事をしている村人に言われた。もちろん登山は中止です。 ・コーカバン〜シバームの道は世界的に有名なショートトレッキングコース。よく整備されていた。 ・ワジダハールは王国時代の離宮。見どころとしては一級だが、何の不安もない観光地。 |
その他周辺情報 | 世界最古の街「サナア」(アラビア半島イエメンの山旅/その1) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610264.html 奇岩の山「ジャビル・タガール」(アラビア半島イエメンの山旅/その2) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610295.html ユーラシア大陸最南の3000m峰(アラビア半島イエメンの山旅/その3) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610326.html 世界最美のトレッキング(アラビア半島イエメンの山旅/その4) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-610351.html |
写真
装備
個人装備 |
その1を参照。
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感想
京都のTさんの手記
6:30ホテル発。サナアの町を抜けて峠を越え山岳地や大荒原を突っ走り、その間検問が3箇所。小さな町でモハメドさんが、停車中のおじさんと話していて同乗していた少年が乗り込んできた。エブラヒム君10才ちょっと位?「登山ガイドとして大丈夫かいな?」モハメドさんは「大丈夫だ!」と言った。
車中から畑仕事の中の1人が自動銃を持っていた?様に見えたんやけど〜。(後で現実となる)8:30アットゥーラ村着。道を外れてしばらく畑を登って行くと、遠くで畑仕事の数人が大声で何やら話しかけている。畑に入っているから怒っているのか?少年はちょっと困った様子。「何?どうしたんや!」向こうからは何か言い続けているが、怒っている様子ではなさそうだった。少年は鉄砲を撃つ格好をしてからモハメドに連絡したいと言った。「危機を直感して!」すぐ戻ることにした。村人に手を振るとみんなが応じたのでこの場は大丈夫だと思った。戻ってモハメドは「山上の村との対立抗争でこの先へは行かない方がいい。銃で撃たれるかもしれないと村人が言っている」と。そんなことでは仕方がない。村人に出会わなかったら本当に撃たれていたかも?登山は中止して付近のトレッキングに変更。
まずはと、アットゥーラ城塞のピークへと登ったが、建物の直前で「ここからは個人の家だから入ってはいけない」と拒否され引き返して10:30アットゥーラ村を出た。11:30シバームの町とコーカバン城塞トレッキングへ。シバーム(2,500m)と、さらに350mの岩壁上のコーカバン。上と下に同じ部族が暮らし1,000年以上にも渡りそれぞれ役割を決めて山の上と下で助け合って生きてきたのだ。下のシバームは農業と商業の町、周辺は緑の耕地が広がり、町中を大きな道路が走る。
岩壁上のコーカバンは軍事を担当し常に敵の接近を監視し、シバームが外敵に襲われると人々は山を駆け登り助けを求め、コーカバンの人々は果敢に戦ったそうな。今は車でも登れるので「もう登りはええわ!下りをトレッキングしよう」と。大きなゲートをくぐると、赤茶色の堅固な砦の様な石組の家が並び、石組の大きな貯水地もあり、こんなカラカラ地にどこから水が湧いてくるの?町外れの岩壁に立つと眼下にシバームの町、その周りに緑が広がり、さらに地平線まで荒野が広がっていてコーランの響きと共に素晴らしい光景だった。シバームへの下り道は、ずぅ〜と展望が良く急坂でも良く踏み固められていた。途中、石敷き道の工事をしていた。シバームの町に下りてガイド役のエブラヒム少年ともお別れ。彼は、私達を連れ歩いて疲れた表情をしたが1,000リアルを渡してやると「ほっとした」様子だった。
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