冬が始まった北アルプス槍・穂高を間近で見渡す晩秋の蝶ヶ岳
- GPS
- 26:54
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,748m
- 下り
- 1,729m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 6:09
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高2300mあたりから凍結箇所あり |
その他周辺情報 | しゃくなげの湯、時遊庵 あさかわで蕎麦 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
時計
タオル
ストック
カメラ
アイゼン
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感想
◆小屋について
蝶ヶ岳ヒュッテの宿泊者は23名でした
漏れ聞こえたところでは翌日土曜日は40名予約ということでてんやわんやのようです
小屋締め間際の少人数体制だと大変ですね
夕食は全員17:30の1回転でおさまっていました
よく身体を動かした日には強烈な出汁の香りが沁みます
稜線上の小屋で1枚ガラス+アルミサッシなので夜は底冷えしますが 今回のように夏山の延長的な時期なら断熱インナーシュラフ(Escape Bivvy)がなくてもデフォの布団+毛布だけで暖かく過ごせる範囲でした
小屋入口付近の売店横に4人掛け4テーブル・談話室にロングテーブルがひとつ設置されておりどちらもストーブが配置されています
前述のように小屋内が冷えやすい構造ゆえか、早めの時間帯からストーブをつけていただけてありがたいものでした
この時期だと自然とストーブのそばに人が集まるもので
超ベテランの猛者のめちゃくちゃディープな山と峠とトレランの話を聞けたり
いろんな人が居ていろんな人生の話を聞けるのは楽しかったです
それぞれ山が好きで同じ場所に泊しているめぐり合わせは良いものですね
反面、居室にはストーブが設置されていないため静寂を好む方は長時間を過ごすのに防寒策が必要かもしれません
◆登山道について
ルート自体の勾配はところどころそれなりにありますがよく整備されており安心感のある道です
木製の階段が丁寧に設置されており、むやみにチェーンスパイクで歩いて階段を痛めるのは避けたいので登りはチェーンスパイクなしで歩いていたのですが
ところどころ水平の崩れた凍結した階段で横滑りしそうになりヒヤッとしました
今回のように秋と冬の切れ目ギリギリの時期の危険察知は難しいな、と感じました
登山日には第二ベンチあたりから夏山装備だとやめたほうが良い感じでしたが、状況は日々変わるので直前タイミングのヤマレコを見て予断を持つのも危ういという学びがありました
登山道ですれ違った方の表情や装備・すれ違いざまの数秒の会話から得たものが大きかったです
◆眺望
尾根の北側を登る時間が長いため登山中は常念岳の存在感が大きいです
今回は小屋泊ピストン日程のためあまり急いで登る必要はなかったのですが、昼頃に雲が発達すると槍・穂高が見えなくなるイメージも頭の片隅にはあり 自然とペースが上がったように思います
山頂間際、小屋と共に雪化粧をした槍の穂先が見えたときにはテンション上がりました
数十分後には3000m超に雲がかかり始めたのでとても良いタイミングでの到着でした
夜景について、16時頃に降り始めた雪が日の落ちたあとも止まないので遠景を観るのはもう全然だめかと諦めていました
しかし1時前に目が覚めたときには止んでいたので月明かりの槍・穂高方面を見に行きました
遠くに雲はありますが視界はおおむね良好、それに1時を過ぎた頃に風が弱まってほぼ無風になったので結果的に3時頃まで雲の様子を見ながらほぼ貸し切り状態で月夜を堪能しました
手は防寒テムレスで間に合いましたが小屋の外履きサンダルで途中までねばっていたら足先の感覚がなくなってきたので危険です
途中、テント泊の方が3人ほど出てきていました さすがテント勢、隙のない装備だったように思います
思いがけず晩秋の北アルプスを堪能できた充実の山行でした
以前行ったのは3年前、コロナ期で小屋の宿泊人数が20人に絞られていた。一方でテントサイトは予約無し、早いもの勝ちということで100張くらいあった。この日は晩秋ということもありテントはかなり少なめでした。またこの時期になれば三股の駐車場も余裕があり、土曜日に下山しても全然埋まっていなかった。
夏休みを1日残していて最後の夏山として、火打山あたりを考えていたが、新潟方面はすでに何度かの冬型の天気配置により雨が降っており泥濘が多そうなので、空きがあった蝶ヶ岳ヒュッテ泊に設定。前回は常念岳を回って三股に周回しているが、常念岳から三股のコースは結構きついし、雪の予報も出ていたため周回は外してピストンとした。雪景色の槍穂高を視界いっぱいに見られるだけで十分満足度高し。
前回、燕岳の帰りに行けなかった、有名店「あさかわ」へチャレンジ成功。店は11:30からなのだが、順番待ちの受付が10時前から備わっているという謎システムのため、下山して、あさかわへ直行して順番待ちに記入してから、しゃくなげの湯で汗を流し11:30前にもう一度あさかわへ戻る。なかなか難易度高い...
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