白岩山(西ルートから東ルートへ周回)
- GPS
- 03:59
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 588m
- 下り
- 582m
コースタイム
- 山行
- 2:58
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 3:59
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
この数日間、kinuasaとasakinuはあれこれと忙しかった。asakinuは金曜日、京都での宴で帰りが遅くなり、土曜日はkinuasaがいとこを案内して神戸を探索、というわけで、山行は日曜日となった。月曜からは勤務があるので、日曜日に山に行く場合は、比較的近くて行程が短いところと決めている。本当は、紅葉が終わる前にもう一度鈴鹿に行きたかったのだが・・・。日曜日、朝起きると霧雨が降っている。ますます悩ましい。昨日の段階では、神河の白岩山という山を考えていたが、ここは900m強の高さがあり、今日の天気では山頂付近でガスと雨に見舞われるかもしれない。そこでもっと低い山、ということになり、加西の鎌倉山が浮上した。もっとも、白岩山も加西の鎌倉山も、その存在を知ったのはごく最近なのだ。「ふるさと兵庫100山」が射程に入って来たことに気付いたasakinuが、この100山のうちの未踏の山々を物色した結果である。
家を出る頃には自宅周辺の霧雨は上がっていた。だが、空模様は相変わらずどんよりと曇っている。中国道に乗って西へと向かう。すると、西の空が思いのほか明るい。周辺の山々の山頂部もよく見えている。少し希望が出てきた感じである。そうこうしているうちに「加西出口2km」の地点に来ている。さらに西の空は明るく見える。よし、白岩山に行ってみよう、とあいなった。福崎で播但道に入る。この地域の山としては、笠形山と千ヶ峰、峰山高原の暁晴山と岡の上三山に登っているが、いずれも下道利用だったので、播但道は実は初めてである。制限速度60km・hというのはちょっとなあ、と思っていると、反対車線をパトカーが通り過ぎた。
神崎北ICで播但道を降り、ちょいと走って「猪篠」(いざさ)の信号を右折、集落の中を高度をあげる。八幡様の大きな鳥居の横には駐車場があり、トイレが設けられている。その横に、この地域の案内看板が立っている。我々よそ者も歓迎してもらっている、と感じられて、とてもうれしい気分になった。八幡神社から少し登ると、白岩山の東ルート、西ルートの分岐点を示す道標が立つY字路地点に達する。ここは道幅が広くなっていて、駐車可能である。
空模様は相変わらずだが、気にしてもしょうがないので行動開始とする。特に理由があったわけではないが、西ルートへと向かう。いくつかの小さな道標に導かれてっ集落を抜け、ここから山道か、と思って右手にカーブして上ると、林道跡なのか、小広い整地されたところにでる。思わずそっちに引っ張られるが、登山道はすぐ左の植林帯を登っていくのだ。獣柵の扉が目に入るので、そちらに入る。この扉、上下に二つの閂でとめられているのだが、そのどちらもが、穴のずれが大きくて着脱に苦労させられる。しかも、この扉の前に立つ大きな木に、スズメバチが二頭、うろついているじゃないか。幸い、彼らのアタックを受けずに扉を通過した。その後はずーっと、杉植林帯の中の小沢に沿って進む。最初は左岸、途中で右岸に移って登っていく。杉の落ち枝でわかりにくいところもある。支尾根の直下では斜めにトラバースしてその上に乗るのだが、踏み跡はあやふやである。尾根に乗ったところにも標識はないので、本来のルートは尾根のもうちょい下に登りついているのかもしれない。
支尾根をしばらく辿ると道らしくなって主稜線近くなればペンキの矢印、そして道標も現れる。ここからは左手に伐採地が広がっているため、ようやく展望が開ける。西側に高い尾根が起伏なく連なっている。段ヶ峰であろうか。冬に登った時には樹氷が見事だったなあ。植林は杉から檜に代わっている。さらに登っていくと開けた場所に出て、ススキの生える中をグイッと登ると、西コース、東コースの分岐標識の地点に出る。この上、わずかにのぼれば、大岩があちこちに座す白岩山の山頂で、下に村落を見下ろし、三方に眺望が開ける。立派な説明看板が立っている。ここで昼食とする。
下山は、山頂から東ルートに直接尾根伝いに行けるようにヤマレコ の「らくルート」では示されているが、踏み跡ははっきりしない。尾根を無理やり降りかけたものの、大岩がいくつもあって傾斜もありやや不安を感じたため、先の西ルート城の分岐まで戻り、そこからトラバースして東ルートに入った。件の岩の稜線と交差する地点には、尾根に沿って獣よけのネットがあって、登山道はそこを越えて山腹を巻いてついていた。東ルートを登りに使っていたら、獣よけネットに沿って山頂まで真っ直ぐに上がろうとするかもしれない。実際、らくルートをそのまま使うと、それが予定線として示される。だが、この尾根はリスクがある。らくルートが現実と乖離していることがしばしばあるので、要注意だ。また、東ルートはさらにこの先、植林帯の降りで1箇所外して戻ったところがある。さらに要注意なのは、急傾斜を下って仕事道跡に出たところだ。らくルートでは真っ直ぐ谷に降りるように表示されるが、ここに道はない。その場所は沢によってえぐられた急傾斜地で非常に危険である。ここは、作業道(破線道)に沿って左に進み、水流を渡って右に曲がり加減に進んだところから、作業道を離れて谷に降りる。2度の渡渉の後、左岸を下って林道に降り立った。周回するなら谷筋から登る東ルートで山頂を目指し、西ルートで降るのがいいかもしれない。
林道に出ると同時に雨が降り出した。そんなこともあろうかと、今日は傘持参。してやったり、という気分だ。ちょっとした里山ではあるが、それなりに経験を問われる、ある意味で面白い山行となった。
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