サクラグチ(北岳)【冬支度を始めた静寂の稜線と晩秋の林道歩き】
- GPS
- 07:42
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 752m
- 下り
- 711m
コースタイム
天候 | 晴 微風ながら冷たい風 【気温】P789:7℃ 東峰:8℃ 宮小屋橋(猪足谷林道):11℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大河原橋を見送った通称:大河原広場と野洲川ダム駐車場に分散駐車。 |
写真
感想
昨年の5月、野洲川ダム駐車場が工事中のため急遽、深山橋から北尾根を
サクラグチへ登ったので、今回は改めて野洲川ダム駐車場から稜線の
P789へ上がり、そしてその山行時に気になった国土地理院の破線尾根から
猪足谷林道の宮小屋橋へ下るコースを歩いてみる。
集合場所の武平峠駐車場には強く冷たい風が吹いていたが、野洲川ダムの
駐車場を出発する頃には幸い収まっていた。
衣服を調整して国道の防護壁と防護柵の間から崖のような凹面を攀じて
微かな踏み跡を追いながら、山腹を廻り込むようにして出た広尾根の
縁に沿うようにして高度を稼いで行くが、なかなかの急登だ。
杉の枯れ枝が堆積する斜面の踏み跡は定かではないが、やがて現れた
鹿除けネットを追って行くとやっと尾根らしい地形に変わってきた。
倒れたり破れたりしながら続くネットに沿って展望も無い、紅葉も
終わった尾根を黙々と登っていくと、やがて右手の鮎河から上がってくる
尾根に合流すると、やっと長い登りから解放される。
左折するように緩やかな主稜線を東へ向かうと
鹿の楽園、御所平方面の展望が広がる休憩適地に出てP789のプレートを
探すが小さなピークは少し先だった。
P789からサクラグチへ向かう明確な稜線に入ると起伏の少ない快適な
尾根歩きが始まる。僅かに残る紅葉、黄葉と落葉した樹々の間を
ぬうように進んで行くが、落ち葉を踏む音だけが聞こえる静寂の尾根は
まるで森の中を散歩しているかのようだった。
「土山町猟区」の看板が立つピークを鞍部へ下ると山腹のように尾根が
広がり直登が苦しい傾斜に変わってきたので、ジグザグ登りで高みを
目指すと西峰のピークに出て、北側の小さな窓から綿向山を望む事が
出来た。
主稜線に乗って初めての急登で立った西峰から標高差50mほどのゆるい
登り返しで到着したサクラグチは、御所平から眺めた姿には似合わない
展望も無く地味なピークだが、三角点や多くの山頂プレートがうぐい川を
囲むU字稜線の主峰を主張していた。
Y字に尾根が分かれる三角点から茂みをくぐり東へ向かうとヌタ場が現れ、
昨年歩いた記憶が蘇ってくる。
平地のような広尾根はルートを失いそうだが藪を迂回するように
ルートが変わっていた。
その後はしばらく続いた起伏の少ない穏やかな尾根が藪の濃い登りに
変わってくる。尾根下に絡む踏み跡を見送り、新しく枝を掃ったような
踏み跡を追うと北東を向いて横谷山へ向かう縦走稜線の分岐に出て、
北側直下から東峰へ上がると今回も御在所岳〜宮指路岳〜御所平へ延びる
県境稜線の山並みが一望できた。
今回の周回もここまでくれば終盤だ、ガレ場の突端からたっぷりと眺めを
楽しみ稜線を北東へ下り、若いブナの林が広がるコバや展望地を過ぎた
小さな高みで賑やかな分岐目印が目に留まる。分岐の近くで見つけた
山の恵みを頂いてから下山ルートに選んだ北向きの破線の尾根へ下ると
所々に目印テープも見られる小さいながらも明確な尾根が続いていた。
急降下、岩尾根、細尾根も現れるが藪もなく比較的歩きやすい尾根で
ゆったりした鞍部を通過するとP704の登りとなる岩稜が現れる。
ホールドもスタンスもしっかりした岩稜が尽きると酷い藪だった。
P704の確認を諦めて戻った鞍部から猪足谷へ向かい下山を開始する。
幹や枝を頼りながら転げ落ちそうな急斜面をほぼ一直線に下り、無事
降りきった谷間で名残の紅を眺めて一息入れた後、小さな尾根を乗越し
猪足谷の右股となる支谷に出るとやがて踏み跡も明瞭になって宮小屋橋が
架る猪足谷林道に合流、たっぷり休憩をとって大河原広場に向かうと
あちらこちらで紅葉を楽しみながらの林道歩きになった。
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