ゴサインクンド(初めてのネパールトレッキング)
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:00
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:10
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:10
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 7:00
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:00
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:30
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:40
・休憩時間は記入していないが、途中のロッジで食事をとる際は約1時間30分程度かかっている。登山道途中の休憩は長くても10分程度だが、途中で食事をしているので食べる必要は全く感じなかった。水を飲むくらい、深呼吸をするくらいで十分。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
羽田よりシンガポール航空でシンガポールチャンギ空港経由、ネパールカトマンズ空港へ <帰路> ネパールカトマンズ空港より、シンガポールチャンギ空港経由、羽田へ ・往路帰路ともに遅延なし、ロストバゲージなし ・シンガポール航空は日本シンガポール間は日本語案内、日本語乗務員あり。シンガポールカトマンズ間は英語の案内、英語は若干わかりにくい。 |
写真
装備
個人装備 |
<個人装備>
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着(毛帽子 ニット手袋 ネックウォーマー タイツ) 雨具 日よけ帽子 靴 ザック サコッシュ 財布 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯(モバイルバッテリー) 時計 サングラス ストック エマージェンシーシート チェーンスパイク(持参したが使わず) 高所用の薬(ダイアモックスなど) 清拭用ウェットティッシュ 日焼け止め リップクリーム のど飴(ほこり対策) マスク(ほこり対策) トイレットペーパー(トレッキング上の宿や茶屋などにはペーパーなし) 貼るホカロン(使用せず) |
---|---|
共同装備 |
<ツアー装備>寝袋
湯たんぽ
酸素ボンベ
日本食調味料
|
感想
<全般的>
・ネパールは日本と比べると緯度が低いので樹林帯がかなりの高所まである。全般的にそのため暑い時も樹林帯の中を登ることが可能なので4000m近くまで気候としては登りやすい。3月で山腹、2500m程度のところがネパールのシャクナゲ(ラリーグラス)の見頃なくらいの気候だった。つまり3月は東京周辺の5月くらいの気候だった?
・バスでの移動
カトマンズを出るまでが渋滞、入る時も渋滞。信号はほとんどなく交差点はロータリー形式なので車は隙を見て突っ込むイメージ。絶妙にぶつからない。時折、警官が交差点で交通指示を入れているが、1日に1回程度は停電(短い時間だが)がある国ではこの形式の方が合理的な気がする。
カトマンズを出て盆地状の地帯から一山超えると排気ガスのスモッグから解放される。道は悪くなる、日本の山道の林道レベル、舗装された山道がところどころ落石が落ちていて、ところどころ崖崩れがあるけれど通れるように石がどかしてあるイメージ。ガードレールがあるところは非常に少ないのですれ違いはギリギリで行われる。
・電気(充電のための)
上に行けば行くほど部屋に電気はないし共同の食堂で充電させてもらえる設備はない。モバイルバッテリー(3回分)1個持ちで出かけたが、十分な充電はできなかった。そのため、ヤマレコのログ取りはしていない。新しく購入したコンパクトカメラを十分に使いこなせなかったのでIphoneをカメラとして使用するため。
・WIFI
下の方のホテルはWIFIを使用することができた。登山口のホテルはWIFIを無料で使用できた。Mukharkaは200ルピーでWIFIが使用できた。それ以降はWIFIなし、電話は通じるが(docomo)データ通信は使えなかった。
・水
3990mのラウルビナヤクでも水(PetBottle400ルピーとか)が購入できた。外の水洗い場も水は出ない。天水を使って水として使用している。トイレも同じ。
<登山1日目3月13日:シャブルベシ1470mからムーカルカへ2993m>
血中酸素濃度:シャブルベシ:朝97:深呼吸後98
ムーカルカ:到着86:深呼吸後96
・道はここ以外のところと比べるとやや細め、細いから滑落という意味ではなく、普通の一般登山道というイメージ。そこを住民が普通の街道として利用している感じ。登った日はシャブルベシで結婚式があったらしく、美しい民族衣装に身を包んだ住民が登山道を下ってきて、すれ違いのたびに「ナマステ」というのも楽しい。
・シャブルベシから最初は吊り橋を渡り、登山道に入る。最初がやや急登、ゆっくり登り順応させる。途中、水場には必ずマニ車があり水流で回っている。そのほかにも祠があり、祠を通る時は必ず左側から巻かなければならない。この後、寺院に入る時も必ず左から時計回りでお参りすることを学んだ。また回る時は偶数回はダメで必ず奇数回まわる。
・途中の村、トゥロシャブルで昼食を食べる。ロッジで提供される食事はネパールの定食、ダルバート。昼にゆっくりたっぷり食事を取るので行動食はほぼ不要。水は必要だが昼食を取るロッジで水を購入可能なので多くて1L持てば良い。
・ムー(水が出るところ)カルカ(囲われたところ)という意味らしく、下の方に段々畑が見える牧草地のような感じで、前方にはヒマラヤの山々が見える。雰囲気は「スイスみたい」と写真を送った家族に言われた。
<登山2日目:ムーカルカ2993mからラウルビナヤク3950m>
血中酸素濃度:ムーカルカ:朝86:深呼吸後96
ラウルビナヤク:到着後76(エラーで何度も測れず)深呼吸後80
・ランタンの山々やガネシュの山々の朝焼けを見たのちに登り始める。ポーターさん達は私たちの宿泊荷物を持って先に登る。山が高いのとタルチョがはためいているところがネパールだ。森林限界を超えてはいないが、だんだん灌木らしくなってくる。LantangLerung View Hotelというロッジで昼食をとる。ラウルビナヤクに近くなるとますます樹木の背が低くなり森林限界に達する。富士山山頂の標高を超えて超ゆっくりと登る。
・ラウルビナヤクでは森林限界を超えたので周囲の山々、マナスル、ガネーシュ、ランタンの峰々が圧巻で迫ってくる。毎日天候も安定していたので、朝焼けも夕焼けも夜空の星もよく見えた。
・ラウルビナヤク到着した時の血中酸素濃度はエラーが出るほど低く、なんとか測っても74くらい、深呼吸をして86とかに上がるくらいだった。
<登山3日目:ラウルビナヤク3950mからゴサインクンド4380m往復>
血中酸素濃度:ラウルビナヤク朝86:深呼吸後93
ラウルビナヤク帰還後86:深呼吸後93
この日はずっと尾根道をゴサインクンドまで往復するので日焼け止めは必須。この日が一番標高差が少ない日だが空気が薄いせいかゆっくりでも登りが堪える。見た目は大した登りではないのに登ると息があがる。湖は全部で108あるらしいが、往復なのでそんなに見えるところまではいかず、手前にあるいくつかの湖のみ。ゴサインクンドの湖岸辺まで下りていくと、そこにはシバ神の像があり、巡礼に来た若者達は祈りを捧げていた。男性はパンツ1枚になって沐浴をし、95%くらいは凍っている湖の冷たい水に頭まで潜っていた。その間、女性はシヴァ神にマリーゴールドや赤色の粉や何かをかけては祈っていた。帰りも登りはきついけれど下山なので、こちらの方が気楽に歩けたと思う。日差しは真夏のものなのに、空気は冷涼で、湖の水は冷たかった。ラウルビナヤクの宿に戻る。夜の星空が綺麗だった。
<登山4日目:ラウルビナヤク3950mからシンゴンパ3300mまで下る>
血中酸素濃度:ラウルビナヤク朝86:深呼吸後95
シンゴンパ到着後86:深呼吸後97
下りは登りほど辛くなくて、ラウルビナヤクから途中のチャランパティまであっという間に下れる。だんだん埃っぽくなり、暑くなり、真夏の登山の様相を示す。チャランパティを過ぎると樹林帯の中を下るようになり、ネパールなのか奥秩父なのかわからない雰囲気になる。静かな森歩きだ。
<登山5日目:シンゴンパ3300mからドゥンチェ2020m>
血中酸素濃度:シンゴンパ:朝86:深呼吸後95
最終日は森の中をどんどん下るが最後の階段歩きが心配だったが、コンクリート製の段差の低い階段だったので思ったより歩きやすかった。最後は川沿いを歩き吊り橋を渡ってドゥンチェに到着した。これで5日間のトレッキング終了である。
11月でしたので、荒涼とした感じでした。
2019年11月には40年ぶりにネパールに行くことができ「エベレスト街道」を歩きました。
ランタン谷も私が行った頃に比べたら、もっと奥まで車道が延びて、トレッキングもずいぶん短期間ですみますね。エベレスト街道にいっしょに行った方たちと、今度は「ラリグラス」の咲いている時に行きたいねと話していたのですが、その後コロナ禍となってしまいました。コロナも落ち着いたので機会があったら、今度はランタン谷に行きたいと思います。素敵な写真ありがとうございました。
初めまして、長文にも関わらずお読みいただきコメントまで頂戴しありがとうございます。今回日本から引率していただいた昔から数十年ネパールに通っている山岳ガイドさんによりますと、今回くらいの落石あり、途中崩れているところあり、ガードレールなしの車道でも昔に比べると、それはそれはよく整備された道になっているそうです。それでも他の地域に比べるとまだまだ昔のネパールが残っているのがこのランタンリルン方面から途中を分けてゴサインクンドへ向かう道だそうです。トレッカーがそれほど多くないのかもしれません。日本人にはカトマンズに行くまで会いませんでしたし、ヒンズー教徒の巡礼者と欧米(ドイツ語話者がメイン)からの少数グループにゴサインクンドで何組がスライドした程度でした。巡礼道なので道も整備されているし、ランタン谷と合わせて行かれるのも面白いかもしれません。
長々のコメントお読みいただき、ありがとうございました。ランタン谷と聞き懐かしく見させていただきました。当時ロッジはなく、私たち二人にポーターやキッチンボーイ等何人もの人たちが付いてくれ、宿泊地に着くとテントが設営されており、大名気分で申し訳ないようでした。ポーターもはだしで村の子どもたちは籠を頭から背負い、燃料にするヤクの糞を集めていました。4年前に行った時に現地ガイドに聞くと「今は義務教育になっているので」ということで、そんな姿は見られず道路にもガードレールが付いていたりもしていました。
ちなみに夫は翌々年ランタンリルンに登頂できました。(翌年に生まれた長女5ヵ月の時でした)
その昔は今よりも更に大変だったのですね。私たちも地元のガイドさん、ポーターさんの助け無くしては登れなかったのは確かです。そのあたりももう少し書き足そうと思っていますが、なかなか一気に書ききけれず、とりあえず公開した次第です。備忘録としても追加記入するつもりです。ご主人はランタン登頂できたのですね。若い頃に出来ることと年齢差を重ねて出来ることは違って来るのでチャンスを活かせたのは幸福ですね。
長文お読みいただきありがとうございました。山行自体はトレッキングなので難しいところはありませんでしたが、高所順応は導きがないとなかなか大変だと思いました。是非訪ねてみて下さい。
驚きました。えっ!と思いましたがさすがcollinaさんだとじっくりと弥彦山角田山の電車の中で読ませていただきました。
紀行文のよう、行ったこともないネパールが目の前に広がりました。NHKの番組をみた気分です。月並みなコメントでした。
素晴らしい、の一言です。
長文お読みいただきありがとうございます。本当はサポート体制とか高度順応とかもっと書くべきことはあるのだけど、いつになったら公開できるかわからないので公開してしまいました。本当はもっと素敵だったのですが、自分の写真と文章では伝わらないのが残念です。またお会いした時にお話しできればなと思います。いつもありがとうね。
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