表尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
指導標万全、登山道整備万全、要所に営業中の山小屋と至れり尽くせりのコース。ただしキツい。特に真夏は行くものではないという話は本当だった。遮るもののない眺望をもたらす日差しを遮るもののない尾根道は、本当に暑い。なお、登山口付近では山ビル危険地帯を通るので、春夏はヒル対策をしておいた方が良いとのこと。 こんな季節ではあったが、ヤビツ峠行きバスはかなり混雑していた。 |
写真
感想
【独り言】
覚悟はしていたが、猛烈な暑さで登りのスピードが出ない。「体力がこんなに落ちたか」と驚いたが、ガスって涼風が来るとぐんと楽に足が進むので「オーバーヒート」だったらしい。ただ、翌日の筋肉痛は相当なもので、ジムに通っても山登りの筋力は衰えるようだ。なお、持参した3.5Lの水ではギリギリで、降りたとたん自販機で500mlペット2本、渋沢駅でもう1本を飲んでようやく渇きから解放された。
ヤビツ峠行きのバスが噂にたがわず満員だったのに驚き、峠のトイレが水洗でトイレットペーパー付だったのに驚いた。驚きついでに思わず女性トイレ(誰もいなかった)に入ってしまった(後から来たのも男だった)のに気づいた時は狼狽した。
蛭の大発生情報に接し、前日にスパッツとズボンなどをヒルファイターに漬けて万全の態勢で臨んだ。さらに札掛の富士見山荘の親父がボランティアで塩水のスプレーを作り、登山者の足にかけていたので、自分もやってもらった。
背をあぶる猛暑の中、蛭危険地帯の低山帯をほとんど休まず踏破する。脱水状態で二ノ塔、背中のタオルを絞って三ノ塔へ。周囲にいい加減なコース解説をする地図も持たない“知ったかぶり爺さん”がいて、ウザいので引き離そうと思ったが、最後は抜かれてしまった。
いったんザレを下って烏尾山。二ノ塔の前で抜かれた元気のいい若者3人組と再会する。比較的新しそうな小屋は営業していた。「行者ヶ岳の標高はどう見ても1200mあるとは思えないなあ」と首を傾げつつ進めば、次の小屋は新大日手前の書策(かいさく)小屋だが、屋根が抜けて廃墟になっている。
後で塔ノ岳の尊仏山荘に尋ねると、90歳過ぎの爺さんの物とのこと。新大日茶屋は現役そうだったが、固く閉ざされていた。これも尊仏山荘によると、年2、3日しか営業しないのだという。この新大日からは比較的楽な尾根歩きで、木の又大日の小屋は新しくて営業中。塔ノ岳山頂にもかつて日の出山荘というのがあったが、建物は半ば廃墟と化していた。少なくとも30年は営業していないという。
尊仏山荘で缶ビールを買い、持参の飯を食った。結構人がいるように思ったが、それでも「暑いからか、かなり少ない」と主人。さて、たっぷり休んで下りに入ると、大倉尾根の始まりは階段また階段でかなり疲れた。所要時間は前半の「貯金」の多くを吐き出し、ほぼコースタイムで歩いた結果となった。当方のように水を飲みつくした人間が狙いか、この尾根道沿いにはいくつも茶屋があり、花立、駒止、観音茶屋が営業中だった。
最後の観音茶屋に至るころには、よほど何か買おうかと思ったくらい水事情が逼迫していたが、我慢。車道に出て最初の自販機で得体の知れないサイダーを買って一息ついた。ふもとの道はまた一段と暑い。平地に出た大倉バス停は軽食店のあるちょっとしたターミナルで、きれいなトイレと水道があり、靴の汚れを落としてついでに着替えてさっぱりした。
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