桟敷ヶ岳☆狼峠から城丹国境を経て周回
- GPS
- 02:42
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 501m
- 下り
- 509m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
祖父谷川沿いの道を進み、舗装路終点の道路余地に車を停める (車二台までは停められるかも) |
コース状況/ 危険箇所等 |
狼峠〜林道までの区間は藪尾根 |
写真
感想
午前中は家内が市内で用事があるので、午後は近所の山を訪れることにする。京都の奥座敷、雲ヶ畑から祖父谷峠に向かう道は途中から山道になるが、一応は県道である。桟敷ヶ岳に登るのに岩屋志明院や薬師峠から周回するのでなければ、かなり奥まで車で入ることが出来るがの有難い。かといって桟敷ヶ岳のみでは流石にあまりにも短いので、狼峠から周回することにする。
舗装路の終点の道路余地に車を停めて出発する。少し先に進むとすぐに対岸には狼峠に向かう林道が現れるが、祖父谷川にかかる橋はない。川を渡渉すると、対岸にはクリンソウの群落が花を咲かせていた。
狼峠からはしばらくは植林が続き、尾根に明瞭な道が続いているが、植林が終わると途端に道はなくなり、ほぼ完全な藪状態となる。ここは以前にも灰屋川右俣の源流域を周回した際に通ってはいるのだが、到底、人には通貨をお薦めできないところである。
尾根はウリハダカエデなどが密生する東側よりも西側斜面の方が通過しやすいので、樹々の間を縫ってなんとか尾根を北上すると唐突に尾根上の林道に合流する。祖父谷峠への県道から続き、石仏峠や魚谷峠に向かう林道である。
林道を進むと送電線巡視路を示す道標が現れるので、再び尾根に乗るとすぐにも明瞭な道が現れる。この尾根は京都の右京区と北区の区境尾根でもあるが、山城と丹波の城丹国境稜線の続きでもある。新緑の尾根を西に進むと送電線下の伐採地となり、周囲の新緑の山肌の景色が広がる。
小さなアップダウンを繰り返して祖父谷峠に至る。ナベクロ峠への登り返しに入るとすぐにも山芍薬の群落が出迎えてくれる。山炸薬の花の命は短いそうだが、まだ蕾の株も多くあるので、連休の間は見頃だろう。
送電線下のウリハダカエデやアセビの低木の間を抜けるとまもなく送電線鉄塔のあるピークca860mに辿り着く。この送電線は西側に大きく展望が広がり、愛宕山から地蔵岳への稜線との間には新緑の山肌が延々と広がっている。
ここで国境稜線を離れてわずかに南東に下降するとナベクロ峠である。とはいえ、小さなプレートがなければ峠と認識するのも難しいようなところだ。京都の北山の前衛の山々は皆子山、峰床山、雲取山、魚谷山といい山頂部はいずれも小さなピークの集合であり、遠目にはどこが山頂なのかも判りづらい。この桟敷ヶ岳も例外ではなく、この幾つもの小ピークが連なり、複雑な地形を形成している。小さなピークの間から西側の谷を覗き込むと、ここでも山芍薬の群落が花盛りを迎えているようだった。
天気は下り坂であり、いつしか雲が低くなり、風も冷たくなりつつあるようだ。標高がわずかに高いせいだろうか。桟敷ヶ岳の山頂のあたりは新緑はこれからのようだった。先ほどから延々とヘリコプターが頭上を飛び回っている。頭上から聞こえるヘリコプターの音が空気を無機的にしているようだ。
山頂でコーヒーと先日の台湾からのお土産のお菓子で一息つくと、東の尾根を降る。尾根上には一株の山芍薬がこれから花を開こうとしているようだ。尾根の右手の谷、植林の上は山芍薬が多く見られるところだが、ここは開花にはまだ早いようだった。
登山道が谷に降りると、後は祖父谷まで標高差200mほどを一気に急下降である。登山道が谷から離れ、左岸の植林地に入ると植林の下に伐採斜面が見えてくる。伐採斜面に入ると道は多少不明瞭になるが、直進すると防獣ネットの柵の出口に辿り着くことが出来る。しかし、送電線巡視を示す小さな道標の他には登山口を記した道標がある訳でもないので、この登山道は知らなければ入口が分かりにくいだろう。
短い山行ではあったが多くの山芍薬に出会えて家内も満足してくれたようだった。
明日ではもう山芍薬はもう散っているでしょうか?
昨日まで泊まりがけの山行だったので、レスが遅くなり失礼しました。
感想の中でも書いているのですが、蕾の株も多かったので、しばらくは花期は続くものと思います。
ありがとうございます。
別のお山に行きましたので、また来年のお楽しみと致します。
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