ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6737576
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

それでも僕はヤブに登る 津軽半島 浜名岳

2024年04月28日(日) 〜 2024年04月29日(月)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
12:46
距離
17.1km
登り
895m
下り
886m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:41
休憩
0:00
合計
1:41
17:33
101
スタート地点
2日目
山行
6:10
休憩
4:03
合計
10:13
5:06
5:11
16
5:27
5:27
90
6:57
7:13
69
8:22
8:23
34
8:57
9:11
14
9:25
12:52
139
15:11
ゴール地点
天候 はれ
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
長川林道: 車はもちろん入れないが、そこまで藪化も進んでなく、普通に歩くことは出来る。ところどころ崩落や倒木はあるが、歩く分にはあまり気にならない。

登山口〜戸山分岐: 最初は一瞬笹の激ヤブだが、それを越えるとヒバ林となりヤブも少なく歩きやすい。地形図上の戸山分岐へ行こうとするとヤブなので少し左をショートカットする感じで尾根に乗るとヤブを回避できる。

戸山分岐〜山頂: この辺りから本格的な笹薮となり、山頂まで激藪が続く。植生は基本的に笹。小ピーク手前に少し樹木交じりの藪もあった。藪の濃さは濃淡あるが、基本的には背を越える高さのヤブでそれなり強さもあるので、手でかき分けながら進まないといけないレベル。視界が開けるのは稀。また何ヶ所か茶色化した非常に屈強なヤブもある。往復2km程度だけど時間は3時間掛かり、自分の足の限界ギリギリだった。

登山口から山頂まで踏み跡らしきものは一切なし。
その他周辺情報 電波状況: docomo:54% / au:42% / softbank:32%
https://chizroid.info/denpa/ex/map?tid=ow0oZ2b34v
林道が山の陰に入るあたりから圏外となるが、山の稜線に登れば再び繋がる。
今別漁港から浜名岳を撮ってみたけど、市街地からはいまいち全貌が見えないね。
2024年04月28日 16:32撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
4
4/28 16:32
今別漁港から浜名岳を撮ってみたけど、市街地からはいまいち全貌が見えないね。
登山開始前に、まずは山の北側、気になっていた黒崎川沿いの林道を調査した。どーせ進めないということを確認してすぐ引き返すつもりだったんだけど、
2024年04月28日 16:43撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
1
4/28 16:43
登山開始前に、まずは山の北側、気になっていた黒崎川沿いの林道を調査した。どーせ進めないということを確認してすぐ引き返すつもりだったんだけど、
なんか進めてしまう、困った、早く引き返したいのに体が勝手に落石を除去、、、
2024年04月28日 16:49撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
2
4/28 16:49
なんか進めてしまう、困った、早く引き返したいのに体が勝手に落石を除去、、、
この洗堀でバンパーぶつけてようやく引き返す決心がついた。頑張ればもう少し行けそうな気がしたけど。軽トラかオフロードバイクくらいじゃないと無理そう。
2024年04月28日 17:01撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
3
4/28 17:01
この洗堀でバンパーぶつけてようやく引き返す決心がついた。頑張ればもう少し行けそうな気がしたけど。軽トラかオフロードバイクくらいじゃないと無理そう。
青函トンネル入口広場付近より。
2024年04月28日 17:12撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
1
4/28 17:12
青函トンネル入口広場付近より。
というわけで遅くなったけどようやく歩き出します。
2024年04月28日 17:33撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/28 17:33
というわけで遅くなったけどようやく歩き出します。
車で行ける最終地点は炭焼き小屋があり、前回人がいたのでその辺には停めないようにした。
2024年04月28日 17:38撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/28 17:38
車で行ける最終地点は炭焼き小屋があり、前回人がいたのでその辺には停めないようにした。
コンテナの脇を進む。
2024年04月28日 17:38撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/28 17:38
コンテナの脇を進む。
1か月前、雪があったところはすっかり無くなっていた。
2024年04月28日 17:41撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 17:41
1か月前、雪があったところはすっかり無くなっていた。
こんな道があったんだね。前回は全く気付かなかった。
2024年04月28日 17:42撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 17:42
こんな道があったんだね。前回は全く気付かなかった。
2024年04月28日 17:51撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 17:51
環境省さん、何とか再整備お願いできませんか、、、
2024年04月28日 17:52撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 17:52
環境省さん、何とか再整備お願いできませんか、、、
2024年04月28日 17:58撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 17:58
お、チャリ跡が。スノー@YSTさんがまた来たのかと思ったら、どうやら半年前の跡っぽいね。そんな残ってるんだ。
2024年04月28日 17:58撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 17:58
お、チャリ跡が。スノー@YSTさんがまた来たのかと思ったら、どうやら半年前の跡っぽいね。そんな残ってるんだ。
7km 長い
2024年04月28日 18:04撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 18:04
7km 長い
2024年04月28日 18:12撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 18:12
2024年04月28日 18:20撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 18:20
想定していたけど、さすがに暗くなってきた。
2024年04月28日 18:51撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 18:51
想定していたけど、さすがに暗くなってきた。
2024年04月28日 18:54撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 18:54
チャリ部品??
2024年04月28日 18:56撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 18:56
チャリ部品??
2024年04月28日 19:09撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:09
で、ようやく着いたここが、
2024年04月28日 19:14撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:14
で、ようやく着いたここが、
浜名岳入口看板です。今日はここを右に進みます。
2024年04月28日 19:14撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:14
浜名岳入口看板です。今日はここを右に進みます。
2024年04月28日 19:15撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:15
200mほど進むと広いスペースがあった。駐車場跡っぽい。
2024年04月28日 19:22撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:22
200mほど進むと広いスペースがあった。駐車場跡っぽい。
で、本日のお宿をとる。おやすみなさい。
2024年04月28日 19:35撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:35
で、本日のお宿をとる。おやすみなさい。
静かかと思ったら、意外と飛行機の音がする。さすが津軽海峡、いろんなものが飛んでるんだね。
2024年04月28日 19:53撮影 by  SO-41B, Sony
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4/28 19:53
静かかと思ったら、意外と飛行機の音がする。さすが津軽海峡、いろんなものが飛んでるんだね。
というわけで2日目。少し寒かったけどまあ寝れた。荷物デポして行ってきます。
2024年04月29日 04:54撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 4:54
というわけで2日目。少し寒かったけどまあ寝れた。荷物デポして行ってきます。
2024年04月29日 04:58撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 4:58
約10分ほどでピンクテープ箇所に着きました。ここが取り付き点 (いちおう登山口か)。
2024年04月29日 05:06撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/29 5:06
約10分ほどでピンクテープ箇所に着きました。ここが取り付き点 (いちおう登山口か)。
この藪に突っ込みます。段差がきつい。ぬおー。
2024年04月29日 05:07撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:07
この藪に突っ込みます。段差がきつい。ぬおー。
さらに激藪。
2024年04月29日 05:09撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:09
さらに激藪。
帰りに気付いたけど、少し手前の沢あたりから入ればこの藪と段差はパス出来た。
2024年04月29日 05:11撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:11
帰りに気付いたけど、少し手前の沢あたりから入ればこの藪と段差はパス出来た。
ヒバ林になると非常に快適。登山道レベルで歩ける。
2024年04月29日 05:14撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:14
ヒバ林になると非常に快適。登山道レベルで歩ける。
少し尾根形状になっているので、方向も見定めやすい。
2024年04月29日 05:20撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:20
少し尾根形状になっているので、方向も見定めやすい。
2024年04月29日 05:24撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:24
「戸山分岐」に近づいたけど、地形図破線通りに進むと藪なので、左をショートカットする感じで進むとヤブをパスできた。
2024年04月29日 05:25撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 5:25
「戸山分岐」に近づいたけど、地形図破線通りに進むと藪なので、左をショートカットする感じで進むとヤブをパスできた。
しかし快適に歩けたのもこの辺 (標高440付近) まで。ここから笹薮が始まります。
2024年04月29日 05:39撮影 by  SO-41B, Sony
3
4/29 5:39
しかし快適に歩けたのもこの辺 (標高440付近) まで。ここから笹薮が始まります。
いきなり極太やで。
2024年04月29日 05:49撮影 by  SO-41B, Sony
4
4/29 5:49
いきなり極太やで。
最初のピークまではかなりの急登。
2024年04月29日 05:52撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:52
最初のピークまではかなりの急登。
ピークに乗った。
2024年04月29日 05:56撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:56
ピークに乗った。
山頂、遠いなー
2024年04月29日 05:59撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 5:59
山頂、遠いなー
ここからのアップダウンは地形図で見るよりある感じ。
2024年04月29日 06:19撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 6:19
ここからのアップダウンは地形図で見るよりある感じ。
どんなにツラくても
2024年04月29日 06:25撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 6:25
どんなにツラくても
今はここを進むしかない
2024年04月29日 06:25撮影 by  SO-41B, Sony
4
4/29 6:25
今はここを進むしかない
2024年04月29日 06:27撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 6:27
ついに山頂直下、標高差100mの登りの開始!
2024年04月29日 06:29撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 6:29
ついに山頂直下、標高差100mの登りの開始!
茶色く変色した藪は屈強で、もがいてももがいても前に進めない。今回「ブラックキラー藪」と命名した。
2024年04月29日 06:37撮影 by  SO-41B, Sony
3
4/29 6:37
茶色く変色した藪は屈強で、もがいてももがいても前に進めない。今回「ブラックキラー藪」と命名した。
最後も急登!
2024年04月29日 06:48撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 6:48
最後も急登!
再びブラックキラーと闘いながら、、、
2024年04月29日 06:55撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 6:55
再びブラックキラーと闘いながら、、、
着いた。何度もレコで見た鳥居だ。
2024年04月29日 06:57撮影 by  SO-41B, Sony
5
4/29 6:57
着いた。何度もレコで見た鳥居だ。
山頂は思ったより狭い感じがした。
2024年04月29日 06:57撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 6:57
山頂は思ったより狭い感じがした。
主三角点はすぐに見つかったけど、三等三角点を探す余裕は無くハナから諦めた。
2024年04月29日 07:00撮影 by  SO-41B, Sony
5
4/29 7:00
主三角点はすぐに見つかったけど、三等三角点を探す余裕は無くハナから諦めた。
三厩湾、と言うのかな。眺望があるのはこちらだけ。
2024年04月29日 07:02撮影 by  SO-41B, Sony
3
4/29 7:02
三厩湾、と言うのかな。眺望があるのはこちらだけ。
また今回苦しめられたのは、この粉。笹が何かこの季節に出してるのかと思ったけど、もしかしたら黄砂だったかも。
2024年04月29日 07:03撮影 by  SO-41B, Sony
4
4/29 7:03
また今回苦しめられたのは、この粉。笹が何かこの季節に出してるのかと思ったけど、もしかしたら黄砂だったかも。
帰ろう。まだ半分残っている。
2024年04月29日 07:09撮影 by  SO-41B, Sony
3
4/29 7:09
帰ろう。まだ半分残っている。
2024年04月29日 07:12撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 7:12
2024年04月29日 07:24撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/29 7:24
2024年04月29日 07:49撮影 by  SO-41B, Sony
5
4/29 7:49
下りだけど登り返しもあるので決して楽ではないな。
2024年04月29日 08:03撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 8:03
下りだけど登り返しもあるので決して楽ではないな。
ようやくヒバ林。ヤブ区間は往復2km程度だけど、そーとー足に来た。
2024年04月29日 08:18撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 8:18
ようやくヒバ林。ヤブ区間は往復2km程度だけど、そーとー足に来た。
しかし最後の難関、林道直前のブラックキラー藪を突っ切らないと林道に戻れない。しかしここで足が限界突破。あとちょっとだったのに、悔しい!仕方なく薬、塩分補給し、20分ほどその体制のまま横になる。
2024年04月29日 08:47撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 8:47
しかし最後の難関、林道直前のブラックキラー藪を突っ切らないと林道に戻れない。しかしここで足が限界突破。あとちょっとだったのに、悔しい!仕方なく薬、塩分補給し、20分ほどその体制のまま横になる。
再開後、何とか周りを見渡したら沢のほうにブラックキラー藪をパス出来るルートを発見したので、何とかそこから林道に復帰した。
2024年04月29日 09:11撮影 by  SO-41B, Sony
3
4/29 9:11
再開後、何とか周りを見渡したら沢のほうにブラックキラー藪をパス出来るルートを発見したので、何とかそこから林道に復帰した。
ゆっくりゆっくりテント場に戻ってきたが、この足の状況でテント背負って7kmはキツイ。そもそもテントの片づけさえ出来ない。途中何かアクシデントがあっても困るので、テント内でしっかり3時間ほど休憩してから出発することにした。シェルター的な役割でとても助かった。
2024年04月29日 09:29撮影 by  SO-41B, Sony
4
4/29 9:29
ゆっくりゆっくりテント場に戻ってきたが、この足の状況でテント背負って7kmはキツイ。そもそもテントの片づけさえ出来ない。途中何かアクシデントがあっても困るので、テント内でしっかり3時間ほど休憩してから出発することにした。シェルター的な役割でとても助かった。
撤収。帰ります。
2024年04月29日 12:48撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 12:48
撤収。帰ります。
また来るね。(社交辞令)
2024年04月29日 12:52撮影 by  SO-41B, Sony
4
4/29 12:52
また来るね。(社交辞令)
ゆっくり
2024年04月29日 12:58撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 12:58
ゆっくり
ゆっくり歩く
2024年04月29日 13:14撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/29 13:14
ゆっくり歩く
今回初めて携帯浄水器を使ったけど、とても助かった。これからもザックに常備しよう。
2024年04月29日 13:38撮影 by  SO-41B, Sony
3
4/29 13:38
今回初めて携帯浄水器を使ったけど、とても助かった。これからもザックに常備しよう。
2024年04月29日 14:33撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 14:33
2024年04月29日 14:36撮影 by  SO-41B, Sony
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4/29 14:36
無事
2024年04月29日 15:04撮影 by  SO-41B, Sony
1
4/29 15:04
無事
終了。
2024年04月29日 15:10撮影 by  SO-41B, Sony
2
4/29 15:10
終了。
最後に浜名地区の少し高台に登ってみたけど、やはりこちらからはしっかり見えないね。
2024年04月29日 15:38撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
3
4/29 15:38
最後に浜名地区の少し高台に登ってみたけど、やはりこちらからはしっかり見えないね。
2日後、海沿いからバッチリ見えた。もうこれで満足です。思い残すことは無し。
2024年05月01日 07:01撮影 by  NIKON D7500, NIKON CORPORATION
4
5/1 7:01
2日後、海沿いからバッチリ見えた。もうこれで満足です。思い残すことは無し。
撮影機器:

感想

東北百名山の本には2つのバージョンがある。1990年版の旧版と2000年版の新版だ。ヤマレコのリストは新版のほうを基準にしているけど、旧版から新版に改訂されるにあたって、実は山が10座ほど入れ替えられている。その落選してしまった山の中には、十和田山、釜臥山、五ノ宮嶽、稲庭岳、猫魔ヶ岳など非常に魅力的な山も多く、東北百名山を目指すのであれば是非ともこれらも登りたいなーと思っていた。

そしてヤマレコ東北地方のリストには他にも「みちのく120山」というものがある。福島キヤノン山の会が1991年に刊行した書籍をベースにしたリストで、先ほどの旧版の東北百名山にしか載っていない山々もこのみちのく120山に多く登録されているということに気付き、どうせ登るのであればついでにこっちのリストも狙っちゃおうかなーと軽い気持ちで考えていた。ちなみに旧版の東北百名山の1年後にこの本が刊行されているので、この本が東北百名山の影響を受けたのか、それとも同時期に選定したらどうしても似たような山々が選ばれてしまったのかは分からない。

しかし、このみちのく120山も東北百名山と同様にやはり情報が古く、今はすっかり荒廃してしまった山もいくつかあり、それらは青森県の津軽半島、下北半島に集中している (増川岳、浜名岳、袴腰岳、丸屋形岳、桑畑山など)。もしみちのく120山を目指すのであればこれらのヤブ山を登らないといけないけど、幸いにして (?) 自分は東北百名山その他モノ好きで登った山などもあり、あとは津軽半島の増川岳、浜名岳の2座を踏破すればみちのく120山リスト達成も夢ではなくなることに気付き、今年の大きな目標としてこの2座を目指すことにしてみた。

で、まずは浜名岳。ヤマレコでも過去8件、YAMAPではたった1件しかレコが上がってないという激マイナーな山。分県登山ガイドにも2004年版と2010年版には掲載されているけど、初版の1993年版と現行の2017年版には掲載されていない。ちょうど地元のお山参詣が再開された頃に一時的に掲載された感じもする。

山頂へ向かうルートは、大きく3つ。分県ガイドでは東側の長川林道を車で行き、登山口から往復3km、1時間50分のお手軽ルートとして紹介されていた。しかし、時と共に長川林道の崩壊が進み、過去レコを見ると新しいレコほど林道歩きの距離が長くなっていき、現在では往復14kmほどの林道歩きが必要。そのため近年では西側の増川側から残雪を利用して登られるパターンが多く、これだと林道歩きはかなり縮められる。実は自分もそのルートで今年3月にチャレンジしようとしたけど平日だったため工事業者に止められ進むことが出来なかった。3番目のルートは北側。みちのく120山の本文ではこのルートを辿っている。黒崎川沿いの林道を行き、そこから尾根に乗って山頂を目指す。今回も試しにこの林道を途中まで車で行ってみたけど、意外にも先の方まで進むことが出来た。今回は落石のために途中で引き返したけど、オフロードバイク等であればもっと先まで行くことが出来るかもしれない (今回最終確認地点: https://maps.gsi.go.jp/#15/41.163448/140.453706)。ちなみに余談だけど、さらに別のルートとして地形図上は山頂から尾根をずっと通って浜名の集落まで伸びる破線があって、かつて長川林道が出来る前はこのルートを通ってお山参詣が行われていたという話をどっかた見た記憶はあるんだけど、どこで見たか忘れてしまった、、。

で、今回は季節的にヤブ漕ぎ山行になるので、1番目の長川林道コースをチョイスした。基本的に自分の場合、ヤブルートだとしても多少の踏み跡があるかないかで体力消耗は全然違うと思っているので、かつて分県ガイドで紹介されたルートに薄い踏み跡でも残っているのではないかということに一縷の望みを託したわけだけど、残念ながらその望みは完全に打ち砕かれた。まー見事に何も残ってなかった。

またこのルートで一番の自分の課題は、体力。前回3月の残雪歩きの際には、全く登山をせず林道歩き往復だけで内もも完全崩壊し翌日以降の山行はすべてキャンセルという苦い思いをしているので、たとえ無雪期とは言え日帰りでの長距離林道歩き+ヤブ登りは絶対に不可能だと思っていた。そこで思いついたのが、前日に登山口近くまで歩いて一泊し、翌日に登るというパターン。それでも結果的には体力ギリギリだったけど、何とか安全に下山まで行うことが出来た。また想定はしてなかったけど、帰りの林道歩きの前にテントでゆっくり体を休めて体力回復できたのは結果的に大きかったかもしれない。

というわけで、いろいろと苦しかった浜名岳。何とか登頂を果たしました。ありがとうございます。また来るね (社交辞令)。

※「浜名岳入口」看板の謎
登山口の手前約500m、歩いて約10分ほどの距離にある林道分岐に「浜名岳入口」と書かれた看板がある。登山口でもないのになぜここに看板があるのか、もしかしてここを右に曲がるのが本来の登山道なのか、疑問に思っていた。しかしピークハンター4138さんのレコではここを進んで道が無いと言っていたし、分県ガイドのルートも何度見直してもやはりここが入口ではない。ではこの看板の意味は?? 今回自分が辿り着いた結論は、これは「駐車場入口」の看板だということ。分岐を右に入り、200mほど行くと少し広めのスペースが数カ所ある。合計すれば10台以上は車が停められそうだ。また今回ここにテントを張ったがペグが刺さらないほど地面が固かった。逆に登山口周辺にはほとんど駐車スペースが無い。そう考えると色々と納得が出来る。というわけでこの看板はあくまで駐車場入口で登山口ではなく、登山口はあくまでピンクテープがある地形図の入口と考えたほうが良さそうだ。

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コメント

激しい藪漕ぎおつかれ様でした。
しかし、踏破するとはスゴいです。
戸山分岐から先は踏み跡はあるだろうと考えていましたが、波線の道は現存していませんでしたか…
2024/5/6 18:24
スノー@YSTさん、どもです。

踏み跡は袴腰岳でもずいぶんと助けられたので、こっちも期待したんですが、残念ながらゼロでしたねー。藪の濃さとしては中の上くらいでしょうか。死ぬほど激藪ではないけど、決して楽ではない感じ。自分は2kmで限界、これ以上長かったらヤバかったです。今回はスノー@YSTさんはじめ、先人の方々の情報に心底助けられました。改めて御礼申し上げます。

でもチャリのタイヤ痕はあんなくっきり残っててビックリでしたね。歩いてるときはてっきり数日前に登頂されたのだと思ってたんですけど、いつまで経ってもレコ上がってこないし。まさか半年前のだったとは。(笑)
2024/5/6 19:52
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