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Yamareco

記録ID: 734073
全員に公開
ハイキング
朝日・出羽三山

錦繍の以東岳

2015年10月03日(土) 〜 2015年10月04日(日)
 - 拍手
katoken その他4人
GPS
32:00
距離
21.1km
登り
1,454m
下り
1,444m

コースタイム

3日(土)
鶴岡市役所7:00−泡抱ダム着8:35−出発8:55−冷水沢10:00〜10−七ツ滝橋10:35−大鳥池12:05−夕食準備14:30−就寝(消灯)19:00
4日(日)
起床5:00−出発6:30−東沢7:00−1100m(稜線)7:22−1580m8:44−以東岳9:17〜34−1675m10:05−オツボ峰10:25−三角峰下水場10:49−タキタロウ山荘12:00〜13:00−七ツ滝橋13:53−冷水沢14:20−泡抱ダム着15:15
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
危険個所なし
その他周辺情報 旧朝日村かたくり温泉ぼんぼ(430円)
泡滝ダム前駐車場
2015年10月03日 08:49撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
1
10/3 8:49
泡滝ダム前駐車場
マユミ(真弓)。材は白く、緻密で狂いが少ない。弓をつくったと言われ、枝はよくしなる。花言葉 真心・あなたの魅力を心に刻む・艶めき
2015年10月03日 09:56撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 9:56
マユミ(真弓)。材は白く、緻密で狂いが少ない。弓をつくったと言われ、枝はよくしなる。花言葉 真心・あなたの魅力を心に刻む・艶めき
コクワ(別名サルナシ猿梨)熊や猿が大好き。ツルは直径約5cm、長さは50mにも伸びることがある。非常に丈夫で腐りにくいことから「祖谷のかずら橋」(吊り橋)の材料にも使用されている。また、水を吸い上げる能力が高く、蔓の中にも大量の樹液を含み、樹勢の強い時期に太い蔓を切ると大量の樹液が出てくる。山中で飲用水が不足した場合に用いられることもある。
2015年10月03日 09:59撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 9:59
コクワ(別名サルナシ猿梨)熊や猿が大好き。ツルは直径約5cm、長さは50mにも伸びることがある。非常に丈夫で腐りにくいことから「祖谷のかずら橋」(吊り橋)の材料にも使用されている。また、水を吸い上げる能力が高く、蔓の中にも大量の樹液を含み、樹勢の強い時期に太い蔓を切ると大量の樹液が出てくる。山中で飲用水が不足した場合に用いられることもある。
冷水沢のつり橋
2015年10月03日 10:03撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 10:03
冷水沢のつり橋
サワフタギ(沢蓋木)沢におおいかぶさるように生い茂ることから。別名はルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)。まさに瑠璃色の名前にふさわしい実の色。その後に付く「牛殺し」の名は、牛の鼻輪を作るくらい木が硬く、頭をたたくと死んでしまうということから。
2015年10月03日 10:23撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 10:23
サワフタギ(沢蓋木)沢におおいかぶさるように生い茂ることから。別名はルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)。まさに瑠璃色の名前にふさわしい実の色。その後に付く「牛殺し」の名は、牛の鼻輪を作るくらい木が硬く、頭をたたくと死んでしまうということから。
モダシ(ナラタケ)庄内地方では納豆汁が有名。
2015年10月03日 11:04撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 11:04
モダシ(ナラタケ)庄内地方では納豆汁が有名。
猛毒のドクツルダケか?
2015年10月03日 13:52撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 13:52
猛毒のドクツルダケか?
今晩の夕食
2015年10月03日 15:02撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
3
10/3 15:02
今晩の夕食
熟したコクワ
2015年10月03日 15:03撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 15:03
熟したコクワ
収穫したモダシを芋煮に。
2015年10月03日 15:03撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/3 15:03
収穫したモダシを芋煮に。
これも夕食
2015年10月03日 16:14撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/3 16:14
これも夕食
サラダ
2015年10月03日 16:14撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 16:14
サラダ
大根おろしにイクラ入り。
2015年10月03日 16:15撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 16:15
大根おろしにイクラ入り。
2015年10月03日 16:16撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 16:16
合同した楽しい山歩き教室のパーティも芋煮
2015年10月03日 16:16撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/3 16:16
合同した楽しい山歩き教室のパーティも芋煮
わがパーテイ
2015年10月03日 16:16撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/3 16:16
わがパーテイ
小屋の主人(前朝日村村長さん)から撮ってもらう。
2015年10月04日 06:20撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 6:20
小屋の主人(前朝日村村長さん)から撮ってもらう。
今朝の大鳥池
2015年10月04日 06:33撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 6:33
今朝の大鳥池
東沢の滝(名?)
2015年10月04日 07:30撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 7:30
東沢の滝(名?)
直登コース
2015年10月04日 07:31撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 7:31
直登コース
熊皮敷いたような大鳥池
2015年10月04日 08:32撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 8:32
熊皮敷いたような大鳥池
三角峰方向
2015年10月04日 08:32撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
1
10/4 8:32
三角峰方向
ヌマガヤの草紅葉
2015年10月04日 08:38撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 8:38
ヌマガヤの草紅葉
解体した以東小屋。来年建設予定とのこと。
2015年10月04日 09:13撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 9:13
解体した以東小屋。来年建設予定とのこと。
解体の整理
2015年10月04日 09:14撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 9:14
解体の整理
以東岳から
2015年10月04日 09:21撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 9:21
以東岳から
大朝日に延びる稜線
2015年10月04日 09:31撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 9:31
大朝日に延びる稜線
2015年10月04日 09:32撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 9:32
2015年10月04日 10:06撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 10:06
合同メンバーは三角峰コースから登り合流する。
2015年10月04日 10:12撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
10/4 10:12
合同メンバーは三角峰コースから登り合流する。
以東岳を振り返る
2015年10月04日 10:39撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 10:39
以東岳を振り返る
ムツノカリヤス(ヌマガヤとは違うらしい)
2015年10月04日 10:47撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
1
10/4 10:47
ムツノカリヤス(ヌマガヤとは違うらしい)
三角峰(Pで撮る)
2015年10月04日 11:10撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 11:10
三角峰(Pで撮る)
自動で撮る
2015年10月04日 11:10撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 11:10
自動で撮る
化穴山
2015年10月04日 11:11撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 11:11
化穴山
少し下って撮る
2015年10月04日 11:11撮影 by  FinePix S9200 S9250 S9150, FUJIFILM
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10/4 11:11
少し下って撮る

感想

 10月3日(土)午前7時鶴岡市役所集合・出発。健康スポーツクラグ「楽しい山歩き教室」の方々と合同の登山。途中大鳥・タキタロウ館でトイレタイムをとり泡滝ダムに着く。楽しい山歩き教室の方々より先に出発してまずは順調に歩いてゆく。冷水沢手前で熟したコクワ(別名サルナシ猿梨)を採る。熊や猿が大好き。蔓が50mも伸びて非常に丈夫で腐りにくく「祖谷(いや)のかずら橋(吊り橋)」の材料に使われている。隣には赤い実のマユミ(真弓)が鈴生りに付けている。この枝はよくしなり文字通り弓をつくったと言われている。このマユミさん毒らしい。冷水沢を過ぎてからサワフタギ(沢蓋木)の瑠璃色の小さい実が鮮やかに目に映る。沢におおいかぶさるように生い茂ることからの名称らしいが、「ルリミノウシゴロシ(瑠璃実の牛殺し)」という物騒な別名をもらっている。これは瑠璃色の名前にふさわしい実の色。その後に付く「牛殺し」の名は、牛の鼻輪を作るくらい木が硬く、頭をたたくと死んでしまうということから付けられた,という。植物の名称はほとんどカタカナで表示されているが漢字で表すとそこに名付けの由来や物語が必ず存在している。それがまた楽しい。七曲りの坂に登るとまもなく道沿いに食べごろの「モダシ(ナラモダシ)」が風倒木に群生していた。4人では採りきれないほど生えている。先週の県民登山・六十里越街道でもこのキノコが多かった。今年はキノコの当たり年なのだろうか。
正午頃大鳥池に着いた。いつもの見慣れた風景だが今年は以東小屋が解体されると聞いているので気になって以東岳を見上げたら山頂付近は雲の中。タキタロウ山荘の入口に解体中の張り紙が貼られている。じつは何年前だったか以東小屋の建設中に出会ったのである。大工さんが昼食中でラーメンが余っているので食べないかと声をかけられたこと。また夏季合宿で管理人から水汲み(小屋から10分ほど下った名水・碧玉水ヘキギョクスイとして有名)を頼まれ駄賃にウイスキーをいただいたことなどが思い出し愛着を抱いていた。改築した小屋に来るのが楽しみだ。
昼食後一休みしてから山荘周辺のブナハリダケを採り行ったが見つからなかった。14時半ころ夕食準備にとりかかる。高橋シェフによる芋煮(モダシ入り),サラダ,鶏カラアゲとシシトウと玉葱の炒め物,大根おろしにいくら入り。そしてビール,焼酎,酒など。隣の楽しい山歩き教室もモダシとカヌカ入りの芋煮を中心とした献立のようだ。お互い山談義などで酒を交わす。19時消灯。
4日(日)5時に起床。うどんに餅を入れ,トマトとトーモロコシやりんごと生野菜。朝食後,外に出たら深夜降雨があったようだが以東岳の山頂が見える。小屋は解体されて作業小屋が小さく見えた。雨の心配はないようだ。山荘の主人・佐藤さん(前朝日村村長)から記念写真を撮ってもらい出発。楽しい山歩き教室は深夜降雨のため東沢の渡渉が懸念されオツボ峰コースをとり,わがパーティは以東岳直登コースを行くことにした。東沢に着いたら東北学院大学ワンゲル部のパーティに会う。渡渉にはなんら支障はなかった。渡るとまもなくサワフタギが列をなして瑠璃色にたくさん実っている。ここで休まず標高差150mを一気に登り1100mの稜線に出た。出発してから約1時間で最初の休憩。ここから紅葉のトンネルをくぐりときおり三角峰を視野に入れながら上がって行く。途中東北学院大学ワンゲル部に追い越されしばらく最後尾についてゆくが3人の女子部員がかなり足にきているようだ。追い越して森林限界の1200m付近に出たら船越氏が待っていてくれた。風が冷たい。雨具を着ていたら標高1500m付近から高橋,駒澤の両氏が手を振っているのが見える。それにしても毎日孫だましをしている駒澤さんの健脚ぶりには舌を巻く。彼女とは何回か同行したことがあるがへたばった姿は一度も見たことがない。振り返ると熊皮を敷いたような大鳥池とヌマガヤの草紅葉が見事である。紅葉を堪能しながら以東岳が見える稜線にたどり着く。以東小屋はすべて解体され資材がヘリに搬送できるように作業員の方々が梱包していた。同じ町内に住んでいる作業員K氏から声をかけてきたのにはビックリ。
以東岳では先行の二人が冷たい風のなかを待っていてくれた。風を避けて大朝日に連なる尾根が一望できる少し下ったところで休憩。この長い尾根が米沢と庄内を結ぶ朝日軍道。大勢の人と馬が往来していた。なんとも想像し難い光景が頭をかすめる。さあーここらは下るだけ。とはいっても2週間前,月山・柴燈森の下り道で顔面着地しているから十分注意しなければ,と気を引き締める。左の以東岳を眺め斜面のハイマツの緑と紅葉の織りなす錦繍に目が奪われる。オツボ峰の手前の鞍部で楽しい山歩き教室と会う。以東岳から30分くらいで下りてきたので彼らは以東岳に11時半ころ着くかな。ここで別れてからオツボ峰に着き昨年の登山道整備合同保全作業を思い起こす。土砂流出防止のためシュロ網が機能していた。植生の再生はこれから効果が出てくるだろう。水場を通り三角峰をトラバースして最後の短い急登を登る。頂で振り返えると日に照らされて錦繍織りなす三角峰の紅葉黄葉が鮮やかな光景を見せてくれた。化穴山と大鳥池を正面に下りてブナ林に入る。急坂を慎重に下ってタキタロウ山荘に着く。昼食をとって泡滝ダムに向かう。途中休憩をしたのは七つ滝橋でキノコには目もくれず無事駐車場に到着した。
 

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