【薮山レコ】千石平〜赤津山〜西ノ峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 1,378m
- 下り
- 1,389m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根取付きから千石平さらに赤津山までは登山道の無い薮尾根です。特に赤津山手前の稜線部は強烈な薮こぎを強いられます。薮の間に時々現れる草原には癒されます。 |
写真
感想
当ルートは登山道の無い薮尾根を通るオリジナルルートで、過去に季節を変えて何度かチャレンジ済み。赤津山からは登山道利用で下山です。登山道は赤津山から西ノ峰の少し先までが最近刈り払われたようでとても歩きやすいです。
(登山状況)
赤津沢左岸尾根の末端に取り付くと踏み跡程度がついていますが797m付近から薮が濃くなり歩きにくくなります。1000mあたりから、シャクナゲやイヌツゲが混ざりさらに薮は強烈になり通過に相当の体力を使います。今回は1000m付近よりトラバース気味に下降し東ノ沢(赤津沢支流)を遡行します。少しでも薮こぎを軽減するためですがどれだけ時間短縮と体力温存に効果があったのかは自己満足の世界です。東ノ沢は優しく最後まで詰めることができ、殆ど薮こぎなしで1212m峰北西の鞍部で尾根に出ます。
尾根にはうっすらと踏み跡は存在しているがやはり薮が濃く辿るには相当体力を消耗する状況です。途中で尾根右側から上がってきている、彦兵衛沢支流の源流の涸れ沢に移動します。涸れ沢は途中、草原の通過や別方向に延びる溝との交差があり進路に注意しながら進む必要がある。それでもほぼ薮こぎなしで千石平(1318m)直下まで導いてくれ、利用価値はありだと思う。
千石平は強烈な潅木薮に覆われたなだらかなピークで、潅木に登らない限り視界は悪い。千石平からは胎内市と新発田の市境となる無垢の薮稜線を進む。地図上で僅かな距離に相当な労力と時間をかけないと進めず忍耐の薮こぎが続く。それでも尾根上に時々現れる草原には癒されいくらか苦労が報われるようだ。紅葉は稜線では若干遅いがまだ十分に楽しめる。赤津山が近づくと蔓が混ざり薮はさらに難易度を増す。もがきながら一番高い最後のピークへ上がるとそこには赤津山の三角点があった。
赤津山は訪れる登山者が少ないらしく、色あせたピッケル風の山頂の標識が倒れていた。山頂から雨量計のある広場までは、踏み跡はあるものの前回よりさらに薮化が進んでいるように感じた。雨量計のある広場は広く刈り払われ360度の大展望を眺めながらしばらく休憩をとった。ニ王子岳よりもさらに飯豊に近い赤津山からの眺望はやはり迫力が違う感じがした。大日岳から西に延びる稜線上にある不遇の山、烏帽子山が飯豊川を挟んで近くに見える。マイナー12名山の中でもトップクラスに難易度の高い一座だ。
赤津山から西ノ峰方面へ向かう登山道は幅広に刈り払われていた。おそらく雨量計の管理目的のためだろうが、登山者の僅かな山ではもったいない感じがする。三本槍の岩場は両側が切れ落ちアップダウンがあるので通過に慎重を要する。西の峰へ向かう途中で振り返る赤津山はどっしりとした山容で越後百山に相応しいと思う。西ノ峰の手前に焚火跡のある広場が突然現れるがおそらく刈り払い隊の拠点だったのであろう。
西の峰は尾根上の通過点に過ぎない特徴のないピーク。内ノ倉川方面へ延びる踏み跡を少し歩いてみた。すぐに運が良いのか悪いのか倒木にびっしり生えたナメコを発見してしまった。これからまだ標高差1000m近く下らなければならない状況において、採るか迷ったが初物なので採ることにした。やや乾燥気味だったがトータル2キロ強はあっただろうか。水が減って軽くなっていたのにまた重くなった。
幅広の刈り払いは標高1200mあたりまでで終わり、その先は通常の刈り払い状況。中腹の登山道はまさに紅葉のトンネル、鮮やかな色彩を目に焼き付けながら尾根を下った。標高が下がるにつれ刈り払いが手薄になっている感じはするが、通行には支障はなかった。隠れた名山、赤津山、今回も遭遇した登山者はなかった。
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