岩手山、8月後半の花と、実と、きのこを賞でる山旅
岩手県
tanigawa
その他1人 - GPS
- 119:42
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,405m
- 下り
- 1,389m
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都内 13時30分 発 車→
岩手山・柳沢コースの馬返し登山口 21時40分 着(泊り)
19日
馬返し登山口(標高630m、5時29分発)→1合目(910m 6時14分着、21分発)→新道四合目(1250m 7時17分着)→新道五合目(1390m 7時41分着)→新道六合目(1567m 8時21分着)→七合目(1722m 8時47分着)→八合目避難小屋(1770m 9時15分着、25分発)→不動平(1820m、不動平避難小屋、御神坂コースへの分岐 9時30分)→外輪山(9時58分)
→岩手山山頂(薬師岳2038m 10時09分着 25分発)
→外輪山周回(10時52分)→八合目避難小屋(11時17分着、30分発)→七合目 (11時40分)→旧道コース・六合目・御蔵石(11時58分着)→旧道四合目・連絡道で新道四合目へ(12時50分着)→新道三合目、二合目、一合目経由→馬返し登山口(13時55分)
車→
網張温泉で入浴→国見のキャンプ場が使えず、温泉(泊)
20日
国見温泉→秋田県の角館町、横手市、湯沢市などで「道の駅」などを回る。山形県新庄市を経て、月山のふもと・肘折温泉泊。
21日
天童市、山形市、寒河江市などを回り、小国町を経て、新潟県・関川村、荒川町経由で、新潟市で日没。北陸道、関越道から夜帰京。(走行1450キロメートル)
| 天候 | 晴れ、ときどきガス。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
コメントで指摘をいただきました。
蕾みではなく、実でした。
シロオニタケか、そのモドキ。
強い毒。
進む新道と、旧道とは平行しています。4か所ほどに連絡道があり、トランスポートが可能。かんかん照りのこの日、岩尾根はたまらないので、私たちは日陰が多い新道を上がりました。
かんかん照りのこの日、岩尾根はたまらないので、私たちは日陰が多い新道を上がりました。
タマゴタケが出ていました。私は、カメラを、特殊な雲台で、一脚に固定し、接写をします。
一脚は、足が伸縮し、カメラの高さを自在に変えられます。
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私は、カメラを、特殊な雲台で、一脚に固定し、接写をします。
一脚は、足が伸縮し、カメラの高さを自在に変えられます。
イグチの仲間。きゅうくつそうな場所から生えだしていました。傘の裏側の管孔の色を確認できない生え方をしていました。もし、管孔もダイダイ色だと、最近注目の恐るべき毒キノコ、バライロウラベニイロガワリの可能性があります。
傘の裏側の管孔の色を確認できない生え方をしていました。もし、管孔もダイダイ色だと、最近注目の恐るべき毒キノコ、バライロウラベニイロガワリの可能性があります。
このきのこは、先行の登山者が抜いて、ひっくり返して行ったものらしい。カヤタケ似。きのこは森の栄養と更新の担い手ですから、保護区域では植物同様に大切に扱ってほしい。
きのこは森の栄養と更新の担い手ですから、保護区域では植物同様に大切に扱ってほしい。
アケビの実が割れた姿を連想しました。ミヤマシシウドなどは、葉の基部が茎を抱き、膨れます。そこがタテに裂けて、枝(茎)を分枝するので、ぱっくり口を開いてしまう。
ミヤマシシウドなどは、葉の基部が茎を抱き、膨れます。そこがタテに裂けて、枝(茎)を分枝するので、ぱっくり口を開いてしまう。
コメントで指摘をいただきました。
イワテヒゴタイ! 岩手山にいって、この山の名前を冠した花に会えました!!
3合目あたりまで、下りてきたところ、ちょうど手がかりになる顔の正面の枝に、子ザルがしがみついていました。一瞬、ドキっとしました。
一瞬、ドキっとしました。
馬返しの登山口へ降りてくると、地元の方でしょうか? アイスクリームを売っていました。これでは、食べない手はありません。
このあと、網張温泉の白い美しい湯に入り、汗を流しました。
これでは、食べない手はありません。
このあと、網張温泉の白い美しい湯に入り、汗を流しました。
下山後、国見温泉のキャンプ場に泊まろうと思ったら、現場はずっと誰も泊まらず、荒れ放題。草も伸びて、サイトも湿地状態。急きょ、国見温泉の石塚旅館に頼んで、自炊の湯治扱いで泊めてもらいました。露天風呂からは、星空が見事。
若い方々が頑張っていました。
「ヌキウチ」という、このタコウキン科のきのこは、まず茹でて、塩漬けに1週間して、ついで味噌漬けにして、頃合いを見て食べるそうな。
感想
岩手山は、そばを通り過ぎたり、飛行機の窓から眺めたりするだけでした。学生時代から何度も何度も。
ある時期には噴火活動で登山ができなかったことも、登ることができないできた理由の一つでした。
2年ぶりの東北の山と温泉の旅を組むにあたって、山は岩手山に登ろうと決めました。山頂部のコマクサなどの花が、ぐんと増え出しているという情報にも気を惹かれました。
8月18日、夜、10時すぎに馬返しの駐車場に着き、車中泊。
ここまで東京の西端の私のところから、600キロほどの走行でした。
19日朝、朝食のあとコーヒーを淹れているうちに、霧が晴れだしてきました。
5時30分、出発。
林を5分も行くと、キャンプ場の管理棟と、駐車場よりも立派な水洗トイレと、水場がありました。
登山道は、小さな涸れ沢地形を越えるため、いったん下降して、対岸の尾根状を登って行きます。ニカワタケ系のキノコや、タマガワホトトギスのつぼみなど、花とキノコが道端で次々と迎えてくれて、撮影しながらのんびりと登りあがりました。
1合目までは長いけれど、標高はあまりかせげない緩い登りでした。
新道を行くか、旧道にするか? 岩手山のこのコースは、並行する2本のルートがあります。地元の登山者は尾根筋を行く旧道が、見晴らしがいいと言います。しかし、今日はかんかん照りになりそうだし、湿った森の道の方が花もキノコも多いのではと考えて、私たちは新道をたどることにしました。
日差しを避けられる点では、新道は今日は当たりでした。表土が50センチかそれ以上も削り流された登山道は、灌木なども頭上にえだを広げて、ちょうどいい日除けになってくれました。
キノコが多い道でした。タマゴタケや、早く生え出すイグチの仲間など、まだ夏のキノコが中心。
花では、2合目でホツツジが多く、トチバニンジンの線香花火のような実の付き方が、目を楽しませてくれました。
4合目あたりは、キノコの密度がぐっと濃くなりました。これに、タケシマランの赤い実、シラネアオイの実、マイヅルソウの若い実が、秋の入り口の風情。
おもしろかったのは、ウメバチソウは、8合目あたりよりも5合目あたりで、つぼみが多く見られたことでした。夏の訪れは、標高が低いところから始まり、山頂部が一番遅いはずなのに、それでいて秋は、逆に標高が高いところから、花が急いで咲き終わるからでしょうか。8合目あたりのウメバチソウは、花が終わりだしていました。
5合目から7合目にかけて時期を迎えていたヤマハハコは、花により、また株によっても、花弁の咲きだし方や色合いが様々で、これにも何度も足が止まりました。
6合目からはハイ松が現われ、8合目に立派な避難小屋がありました。
9時15分着。
予想を越える大きな小屋です。小屋前の御成清水は、ここに引かれた分だけで1分で20リットルぐらいの勢いで流れ落ち、しかもとびきりの冷たさとうまさでした。
ここか、不動平の小屋に泊まるのも、いいでしょうね。
霧が立ち込めたなか、不動平への平坦な道は、初夏のころはさぞや!というお花畑の様相。その名残を感じとりながら、次は、外輪山へのガレ、ザレの登りです。
風衝地帯のため、イワブクロ、コマクサ、オヤマソバ、キバナノコマノツメなどが見られました。花の盛期は、ここもすばらしい道になると想像しました。
登るうちに、霧がどんどん消えて行きます。
外輪山に立ち、岩手山の山頂部の全貌が、初めて姿を現しました。山頂の薬師岳は、外輪山の北北西の一端の、一番の高みにありました。ここから距離にして700メートルくらいでしょうか。
外輪山の中には、砂丘が盛り上がったような新山の妙高山があり、その手前に深い断崖の一部をのぞかせて、新しく活動した火口が口を開けています。
妙高山は、新規の噴火活動で、地中からドームのように押し上げられる一方、火山岩と灰とを表面に厚く積もらせた様子です。
そのため、この山の地表に植生はほとんど見られず、「砂丘」のような姿をしていると想像しました。
さあ、山頂へ最後のひと登りです。
左手、西のずっと下方には、濃いブルーの御釜湖が見えます。地形から、これも昔の火口の名残らしい。
不動平から伸びる岩のヤセ尾根が、その火口を大きく囲むように、さらに西へと伸びています。もしかしたら、この岩尾根は、以前の岩手山の外輪山の一角が、姿を現したのかもしれません。
10時09分、山頂へ。
楽しみの遠望は利きませんでした。でも、この山の山頂部が一望できる天候で、幸せでした。
帰りは、外輪山を周回するコースへ。
下りかけて、この日見たうちで一番、若い、コマクサたちに出会えました。この北の斜面は遅くまで残雪があり、また日差しもそれだけ不足してきたのでしょう。
北に回り込むと、山頂部はもっとも立派に見えてきました。
周回を終えて、もときた道を、8合目小屋へ。
また、まずは、うまい水を味わいました。
やっぱりこの小屋に、泊まりにきたいな。
小屋を11時30分に出発。
今度は旧道コースをたどりました。はるか下に、キャンプ場と駐車場が望めます。ここまできても、なかなかの高度感。
眺めはばつぐんですが、ザレで滑りやすい場所があり、浮石が多く、さらにかんかん照りで、すぐ、これはいかん!
5合目で分岐するコマドリ清水への「連絡道」で、新道に乗り換えようと思いましたが、ここは沢への下降が眺めで、入り口でやめて、また旧道を下降。
4合目で、ほとんど高低差がない、短い連結道を使い、新道へ乗換えました。
13時55分、馬返しの登山口に降り立ちました。
岩手山は大きな山でした。写真は450枚ほども撮影。きのこがこんなに多いのにも驚きました。
まず汗を流すため、網張温泉に立ち寄りました。ここのお湯は白く、香りが良く、とっても気に入りました。
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岩手山登山、お疲れ様です。
きのこの写真が沢山ありました。
たまごたけ（食）と書かれていましたけれど、たまごたけは食べられるという意味でしょうか？
赤くて勇気がいりそうです。
tanigawa さん
こんばんは
キノコ
きのこの写真が沢山あって、わくわくしながら見てました(笑)
登山を始めて間もないのですが...
色んなキノコがある事にビックリです
今ではキノコを発見すると、つい足を止めて写真を撮りまくっております
タマゴタケ...素晴らしいですね
岩手山いいですね、是非行ってみたいと思います。
またお邪魔します
こんにちは，tanigawaさん。東北山の旅，お疲れ様でした
トッテモいい旅だった様子が伝わってきました
山の記録の中にあるキノコちゃん達は，お花と同じように勉強にもなりますし
しかも分かりやすいコメント付きなので，見ていて楽しいです
先日，金華山に登ってきましたが(記録は書いていません
大きなキノコや可愛いキノコがあちこちに沢山出ていました
キノコにとっていい環境と同時に，腐葉土だからこそ生息しやすいのかとも
思いました
キノコも面白いですね
タマゴタケはあんなに毒々しい色をしているのに食用なんですから
走行距離，1450�劼任垢�
道中，お疲れ様でした
citrusさんへ
ご近所へ、おじゃましました。
やっぱり東北は、温泉の湯がいいですね。
岩手山は、スケールが大きな山でした。
タマゴタケですが、きのこの色と、毒かどうかは、まったく関係がありません。
タマゴタケの楽しさと、色あいをいかした料理２品については、下記の私のページをごらんください。
http://trace.kinokoyama.net/fungi/tamagotake.htm
サラダと、ピザです。
koro525さんへ
福島は私の故郷です。地の利がありますね。
＞色んなキノコがある事にビックリです
今ではキノコを発見すると、つい足を止めて写真を撮りまくっております
花が終わっても、きのこは春から晩秋まで、次々と現れますから、楽しみは途絶えませんね。
写真で記録する、そして家で図鑑と見比べるのは、一番、確実な覚え方、楽しみ方ですね。
会津駒で撮影された写真のものは、いま見ましたが、アシベニイグチで、毒ですね。
kayo-pi さんへ
東京の西端から、盛岡市までは、まっすぐ高速を使っても６００キロ近くありました。
逆に、東北から北アへ行くのは、それだけ往復のアプローチがたいへんということですね。実感させられました。
＞キノコにとっていい環境と同時に，腐葉土だからこそ生息しやすいのかとも思いました
生きている木にとりついて、ついには枯らしてしまうキノコもいっぱいありますね。
ヒトの肺にすみついてしまうキノコもいます。
キノコは、動物界、植物界と並ぶもう一つの、世界、菌界を、つくってます。
保護地域の登山道で見かけるキノコたちにも、花や動物たちへと同等の気持ちを注いでほしいと思っています。
蹴飛ばされたり、抜かれたりしているキノコが多くて、悲しい気分になるときがあります。
tanigawaさんこんにちわ
＞会津駒で撮影された写真のものは、いま見ましたが、
アシベニイグチで、毒ですね。
わざわざ調べてくださって有難うございます。
毒キノコだったんですね(･_･;
会津駒でも色んなキノコの写真を撮ったのですが、
どれもピンボケで...
tanigawaさんの様に綺麗な写真が撮れる様に頑張ります
koro525さんへ
ついでにいま、日光白根山の記録も訪問してきました。今度は記録にコメントしますが、こっちの白いキノコは、テングタケ科のなかでも強い毒性があるタイプですね。
デジカメで撮影するときに、マクロ撮影（接写）モードにすると、ぐっと近寄れてクローズアップ撮影ができると思います。
キノコは花にくらべると、被写体が比較的大きめで、しかも風で揺れないので、その点は撮影しやすいです。
ただ暗い場所の場合は、カメラを適当な方法で固定して、遅いシャッター・スピードを使う必要がありますね。
tanigawaさん
こんばんわ
日光白根山のキノコは見た感じ食べれそうだなぁって思ったのに...
見た目じゃないんですね
日光白根山は本当に沢山のキノコがあって最高でした。
アドバイス有り難うございます
確かに暗い所だと必ず失敗してました
私はデジカメを使用しているんですが、
次回からはキノコ撮影の時は旦那様の一眼を使って撮影してみます。
登山の楽しみが増えて益々山に行きたくなりました
本当に有り難うございます
またキノコの写真記録にUPするので
また色々教えて下さい
tanigawaさん
岩手山にいらしてたんですね〜！
しかも我が家の近く、馬返しから登られたんですね。
２合目付近、ホツツジ多いですね。
蕾のピンクが好きです。
タマガワホトトギスの蕾ではなく実だと思います。
このコース、タマガワホトトギスの大群生があります。
それから・・・
”トウヒレン系”ですが、”イワテヒゴタイ”かと思います。
キノコの写真はさすがです！
次の山行では、もう少しキノコに目を向けますね
あ、そうそう、岩手山焼走りコースの下部には
ハナイグチがたくさん出ます。
そろそろ見に行こうかな・・・
mitugasiwaさん。
＞それから・・・
”トウヒレン系”ですが、”イワテヒゴタイ”かと思います。
やった！ イワテの名前がやっと一つ、出ました。
イワテヒゴタイは、手持ちの何種類かの図鑑にありません。
タマガワホトトギスの「実」とともに、直しておきます。
岩手山の周囲は、秋田駒も、そこへいたる山々や湿地も、とても魅力的でした。今度は、ルート上の避難小屋泊まりで、おじゃましたいです。
tanigawaさん こんばんわ
tanigawaさんの山行記録で見たタマゴタケに一目惚れしてしまい岩手山に登って来ました
しかし残念ながら発見出来ず...
しかも最悪な事に登りの五合目付近で一眼レフが故障してしまい
そこからずっとiphoneで撮影しました
やっぱり携帯のカメラなので暗い所だとブレてしまいキノコ撮影してもイマイチの写真ばかりになってしまいました...
岩手山でも沢山のキノコを見る事が出来て満足でした
そんな中青色の不思議なキノコを見つけたのでキノコ博士のtanigawaさんに
見てもらおうと山行記録にUPしたので是非見てみて下さい
koro525さんのところからは、岩手山はずっと足を伸ばしやすいですね。東北の独立峰としては、鳥海山と肩を並べる、スケールの大きな山と思いました。高度感がありますよね。
一眼レフの故障、残念でしたが、キノコはちゃんと様子が写ってました。
tanigawaさん
写真さすがですね！
一眼は重くてどうも出動機会が少ないですが、やっぱり写りは良いですね。
もちろん腕前あってのことですが・・・。
岩手山は一回だけ登りましたが、大きな山でした。
細かいことで恐縮ですが「角館市」はありません。
元は「角館町」でしたが、合併で「仙北市角館町」となってしまいました。
nardisさん、コメントありがとうございます。
プロフィールに訪問させていただきましたが、大曲は花火大会
のメッカですね。そこの道の駅で、地元の米のおいしい煎餅を
食べました。
森吉、焼石、秋田駒、鳥海と、記録も地元の山々を四季に登る
だけでも、花に紅葉にと楽しみが尽きないエリアですね。
角館は、記録を直します。ありがとうございます。仙北市を
走り、湯沢市へ向かい、稲庭という地域でうどん屋を探したの
ですが、そこには食べさせてくれるところがなく、湯沢市の街中
でうどんを食べました。
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