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Yamareco

記録ID: 753569
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アルパインクライミング
赤城・榛名・荒船

妙義山相馬岳(相馬岳北稜の途中まで)

2015年10月29日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:55
距離
18.9km
登り
1,900m
下り
1,891m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:21
休憩
2:35
合計
13:56
5:15
45
スタート地点
6:00
6:00
340
相馬岳北稜取り付き部
11:40
14:15
256
鼓岩近傍のP11(推定)
18:31
18:31
40
相馬岳北稜取り付き部
19:11
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国民宿舎裏妙義近傍の広河原(15台)へ駐車。
駐車場から尾根取り付き部までは徒歩。
朝5:50の中木ダム
この日は5:43頃から明るくなり始めた。
2015年10月29日 05:50撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 5:50
朝5:50の中木ダム
この日は5:43頃から明るくなり始めた。
道路がぐぐ〜っと折れた部分が相馬岳北稜の先端。
2015年10月29日 05:55撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 5:55
道路がぐぐ〜っと折れた部分が相馬岳北稜の先端。
6:00取り付き開始。
2015年10月29日 06:00撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 6:00
6:00取り付き開始。
進路の東側にそびえるピーク。
(P2だそうです。)
2015年10月29日 06:38撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 6:38
進路の東側にそびえるピーク。
(P2だそうです。)
道中
2015年10月29日 07:41撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 7:41
道中
突然足元が切れ落ち、向こうに先の尖ったピークが見える。
推定P5の上からP6を見ている図。
2015年10月29日 08:14撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 8:14
突然足元が切れ落ち、向こうに先の尖ったピークが見える。
推定P5の上からP6を見ている図。
(P5を)巻いて西側に降りたところから、尖ったピーク(P6)を見る。
2015年10月29日 08:20撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 8:20
(P5を)巻いて西側に降りたところから、尖ったピーク(P6)を見る。
ひよこ饅頭型のピーク、推定P6をパノラマで。
ひよこ饅頭型のピーク、推定P6をパノラマで。
先に進むと別のピーク。(推定P7)
2015年10月29日 08:38撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 8:38
先に進むと別のピーク。(推定P7)
推定P7をパノラマ。P6よりも丸っこい。
推定P7をパノラマ。P6よりも丸っこい。
P7を先に進むため、切れ目より進入。
2015年10月29日 09:59撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 9:59
P7を先に進むため、切れ目より進入。
岩稜尾根上に戻るため、適当な切れ目から登った。
2015年10月29日 10:45撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 10:45
岩稜尾根上に戻るため、適当な切れ目から登った。
ハサミの形をしたハサミ岩。当り前か・・・
2015年10月29日 11:06撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 11:06
ハサミの形をしたハサミ岩。当り前か・・・
ハサミ岩周辺をパノラマで。
ハサミ岩周辺をパノラマで。
さらに20分ほど前進。
2015年10月29日 11:27撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 11:27
さらに20分ほど前進。
参考につけた「山行概略図2」のピーク11cよりハサミ岩を撮影。
写真右側(西側)が恐ろしい。
2015年10月29日 11:49撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 11:49
参考につけた「山行概略図2」のピーク11cよりハサミ岩を撮影。
写真右側(西側)が恐ろしい。
パノラマにする。さきほどのハサミ岩と、手前に推定P12。
パノラマにする。さきほどのハサミ岩と、手前に推定P12。
遥か彼方の別尾根に、穴が2つ開いている山。
・・・ケツ穴岳だっけ?
2015年10月29日 12:09撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 12:09
遥か彼方の別尾根に、穴が2つ開いている山。
・・・ケツ穴岳だっけ?
「山行概略図2」のピーク11aと11bのコルより、P12らしきものを撮影。
2015年10月29日 14:15撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 14:15
「山行概略図2」のピーク11aと11bのコルより、P12らしきものを撮影。
そしてパノラマ。
向こうまで進めるのかな?
そしてパノラマ。
向こうまで進めるのかな?
帰り道、岩稜の基部を撮影。削れている。
2015年10月29日 16:20撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 16:20
帰り道、岩稜の基部を撮影。削れている。
巻き道には誰かが歩いた跡があった。
2015年10月29日 16:34撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 16:34
巻き道には誰かが歩いた跡があった。
岩稜の基部。やはり削れている。
2015年10月29日 16:35撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 16:35
岩稜の基部。やはり削れている。
18:31、ようやく舗装路に降り立った。
写真は取り付き部の踏み跡。
2015年10月29日 18:31撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 18:31
18:31、ようやく舗装路に降り立った。
写真は取り付き部の踏み跡。
18:37の中木ダム。
2015年10月29日 18:37撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10/29 18:37
18:37の中木ダム。
山行概略図1
かなりポイントをついた絵と思いますが、この手のものは他人からはいい加減と批判されがち。
なんちゃって。本当にいい加減です。
2015年10月30日 17:57撮影 by  CanoScan LiDE 210, Canon
1
10/30 17:57
山行概略図1
かなりポイントをついた絵と思いますが、この手のものは他人からはいい加減と批判されがち。
なんちゃって。本当にいい加減です。
山行概略図2
いい加減です。
2015年10月30日 20:11撮影 by  CanoScan LiDE 210, Canon
1
10/30 20:11
山行概略図2
いい加減です。

装備

個人装備
ロープ10m 50m 水と弁当 ツエルト ヘッドライト

感想

※ピークの番号は他の方のレコを参照して個人的推測値をつけました。間違っていたらごめんなさい。(ですが、このレコの中では一貫しています。)


当初、相馬岳北稜の尾根取り付き部から相馬岳へ登り、その後一般登山道(相馬岳コース)にて国民宿舎裏妙義へ戻る行程(約12時間)を想定していたが・・・
結果14時間かかり、目的地に到達できなかった物語。


長丁場の山行を予想し早朝から出発。
駐車場から尾根取り付き部の徒歩は真っ暗だったが、取り付き時には明るくなっていた。ナイス・タイミングに親指を突き立て、自画自賛しながら尾根に取り付く。
登り始めてすぐは水はけの良さそうなサラサラの砂で足元が悪い。三歩進んで二歩滑る(水前寺清子)をくり返し、ようやく尾根に乗った。
完全に尾根のド真ん中に乗ってしまったため、しばし岩をアップダウン。なんか無意味だな〜と思っていたら、なんと、少し逸れたところに踏み跡(巻き道)があった。

気を取り直し、推定P5までくると突如足元が切れ落ち、向こうに推定P6が見える。
前進困難なので来た道を少々戻ると、(行きには気付かなかった)巻き道を示す赤テープを発見。ここから西側を巻いてP5の基部まで降りた。

眼前のP6(推定)の形がひよこ饅頭かリーゼントパーマに見えた。
このP6を見上げながらしばらく進むと今度は推定P7の手前で行き詰まる。
P7を越えるにはさらに下巻いて行かなければならないようだが、ふと見ると近くの立ち木に残置スリングが見えた。ここからロープで下るのか。
単独行だと出すのが面倒くさいロープを用意し下降準備にとりかかったが、この後、悲しい出来事が訪れる・・・
50mロープをスリングではなく、立ち木に直接かけて25mほど下降。
ヨイショっと。
そして、ロープを回収しようと引っ張ったところで目が点・・・。う、動かない。
引っ張ってもビョンビョン伸びるだけでロープが落ちてこない。ならばと、バシバシ叩いてみたり、ぐりんぐりん回してみた。だが、ロープが動く気配はまったくなかった。
ロープの値段が頭をよぎる。1万6千円也。チーン。
(レジの決算の音だか、おりんの音だかわからない音が、頭の中で共鳴。)

何とか楽にロープを回収する方法はないかと立木の方向を睨みつけ、シックス・センスが働きだすのを待った。そして時間の無駄だと悟った。
意を決し、ご祝儀にも包んだことのない高額のロープを回収すべく、鬼の形相で登り返した。
どこに引っかかったのか? 俺の行く手を阻むのは何者なのか!?
と見ると、支点にした立木の根元と地面の摩擦でロープが動かないだけだった。
立木は地面から垂直に伸びており、根元部分は地面と鋭角をなしている。
自分の無知を呪い、今度は残置スリングを利用して下降。
(見るとこのスリングはだいぶんすり減っていた。)

降り立ったところからP7の先に進むには、岩の切れ目を乗り越えていくか、さらに下巻いて行くか。
ショートカット志向により、目に入った近場の切れ目を越えていったが、結局その先で下に落とされてしまったので、最初からもっと下降すべきかも知れない。

しばらく岩稜尾根を見上げながら基部の横を歩くが、どこまで続くかわからないので我慢できずに適当な切れ目から岩稜尾根に登る。

途中様々な突出した岩(偽ピーク?)に方向感覚を乱されながらも推定P11に到着。
すると前方に、これまでよりもいっそう切り立った岩が現れた。P12(しつこいようだが推定)とハサミ岩だ。
このとき既に12時目前。

ここからP12へ行くには稜線伝いに行けるか否か、先がよく見えず、さらに行った先で行き詰まると事なので、まずは周辺調査。
とりあえず、ここより西にあるピーク11c(山行概略図2参照)に登り推定P12方面を撮影。西側は険悪な岩肌。
今度はピーク11bを東から巻き、ピーク11aと11bのコルへ出た。
あれ、もうP12の下に来た?意外と簡単だな?と思い、P12と勘違いして登ったところが山行概略図のP11a。
イエス!と喜び進行方向(北側)を見ると何もない。恐る恐る振り返ると、なぜかさっきいたP11bが南側に見えた。
なんでそーなるの。一瞬方向感覚を失いP11bまで戻ってきた。神を呪い、天に向かって唾を吐いた。

今度はどこからか西側のずっと下へ降りられないかと思い、さっき赤テープを見たP11bとP11cのコルからロープで下ってみた。
すると下降地点がまずかったのか、50mほど降りてもランディング地点が見えず、かえって斜度がきつくなっている。遥か下方に着地地点が見える気もするが、支点となる灌木も心許ない。
きゃ〜! こりゃいかんと思い、近くの灌木帯に逃げ込みP11bに登り返した。
(今思うと、この灌木帯を利用すればもっと下に行けたかもしれないが、登るのに必死で、残念ながら下を覗かなかった。)

すったもんだしているうちに14時間近。明るいうちに帰れるリミットは過ぎている。(たぶんとっくに)
ここで大逆転的な何かが起こらないかと、再びシックス・センスが働くのを期待したが、当然それはなかった。

もういいや。山の上で寒い一夜を過ごしたくない(もしくは谷底で永遠の安らぎを得られたかもしれないが。)ので、ここで引き返すことにした。
最後にもう一度だけP11aとP11bのコルへ。落ち着いて見てみると、さらに奥にP12が見えた。
あそこまで行くのか。簡単には行けなさそうだが?
とりあえず写真撮影だけして引き返し、下山開始した。

かなり深追いしすぎたのでカモシカのごとく猛ダッシュで下山したい。
それは無理としても、少なくとも日暮れ前に岩稜部を脱出したい。そうすれば、あとはスマホのGPS(山と高原地図)で何とかなる。
適当なところから10mロープをつぎはぎして岩稜尾根から外れて西側へ下降。
あとは比較的傾斜が緩く、地図に崖マークのない尾根沿い(相馬岳北稜の岩稜基部沿い)を歩くことにした。
しばらく進むと、途中から誰かの踏み跡に合流した。先ほど天に向かって吐いた唾が、天使の羽根を生やして舞い降りた瞬間だった。神は寛大なり!サンク・ゴッド!

道中、岩稜尾根の基部を見るとえぐれていた。そのうち根元からポッキリ折れそうだ。
そして巻き道の性、張り出した支尾根を上り下りしながら進むと、無事、行きに歩いた登山道へ合流した。
18:31、舗装路に降り立ったのだった。

次回は・・・たぶんない。

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