二子山 中央稜
天候 | 2015/11/3(火・祝)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
さらに林道の先を15分程行った岩場よりの登山口(股峠北側直下)近くに10台程駐車可。周辺は路肩も広い。(ここから股峠まで5分程度) |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年の夏はスズメバチが多いとの情報がありましたが、11月は問題なしでした。 1ピッチ目終了点に、空になった巣があったとのこと(by KYP)。 |
その他周辺情報 | <トイレ> 299号線近くの登山口に、バイオトイレ1基あり。 岩場近くの登山口周辺にはトイレなし。 <登山届ポスト> 登山口にポストなし。写真にあるのは登山者人数カウント用のカウンターです。 埼玉警察に電子提出。 |
写真
感想
Kenzoさんと二子山中央稜へ。
10月に一度企画が上がったのですが、スズメバチが多いという情報があったため断念。
今回はリベンジ。
「連れて行ってもらう山行」を脱出するための全員初見エリアのCL。
他の方の記録やブログ(岩の写真がありがたかった!)、沢山参考にさせてもらいました。
●アプローチ
駐車場から取付まで40分程度という近さ。
祠エリアを過ぎてから右の斜面に入る踏跡が若干分かりにくいですが(1度通り過ぎた)、ローソク岩の分岐標識で行き過ぎたことが分かります。
●中央稜登攀
今回、核心の3ピッチ目にカムが必要だった為、KYPに奇数ピッチをお願いしました。
先行パーティーが1組(2人)いたので、その方々が2ピッチ目に出ていくのを待ってam10:05に登攀開始。
・1ピッチ目(III〜IV+/30m)kenzoリード
フェース。ピッチ後半に、右手のフレーク状の岩を頼りに岩を抱くようにして右に回り込み、右上のバンドに乗り込む箇所あり。
私としては、スラブよりこちらのほうが怖い。身体の下に何もないという宙に浮いている状態が何とも。
・2ピッチ目(V−/30m)yachimayuリード
オリジナルルート(IV+)ではなく左カンテを登るルートへ。
出だしに1つ、カンテ上に見える限りで2つハンガーボルトあり。
スラブ状のカンテを抜けた先は、そのまま左上すると手がなく行き詰まるというレポートがあったので、何もなさそうだが右手を探ると遠くにガバあり。
右から回り込み少し上がると、軽くハングした岩の下を左へトラバースできる。
その先がピッチの終了点。
終了点は、ハンガーボルトで2ケ所あり。
・3ピッチ目(V+/40m)kenzoリード
凹部直登が本ルートの核心。
クラックは足が滑り難儀するが、下部は左手にジムのホールドのように持ちやすいものがあったりする。ハンガーボルトやハーケンもある。上部は次のホールドまでが遠い。カム必要。
KYPがA0用スリングを付けてくれてたので、それを使って突破。感謝ですー!
3ピッチ目終了点は大テラス。灌木があるが、確かにソロテントも張れそうな広さ。
支点はないので、木でセルフをとってビレイ。
・4ピッチ目(IV+/30m)yachimayuリード
右手から回り込んでバンドに登り、左へトラバース。小ハングを乗っ越せば、ほぼ終了。大きく周りこむため、ロープの流れに注意。
終了点は広目のテラス。目の前の壁に支点あり。
・5ピッチ目(V−/45m)kenzoリード
右側から3m程上のバンドに上がる。
KYPは、上がってすぐ直登と数m先の斜めに走るクラックで迷っている模様。クラック沿いにルートをとった。
クラックを抜けてから、右に移動し、浮石のように見える岩3つの上に支点あり。
・6ピッチ目(III〜IV/30m)yachimayuリード
あちこちにボルトやリングがあったため、5ピッチ目終了点から数m上がったバンドからのルートに迷う。
右側の垂直フェース壁に引上用の支点があり、そのまま真上にハンガーボルトもあるが、これはさすがにないだろうと判断。
垂直壁の左隣にわずかな凹角があり、ハーケンがいくつか見えたのでそちらを行く・・・が、けっこう辛い?!
もたもたしていたら、KYPより、
「III級ならそんなに辛いはずがないから。厳しいなら間違ってるんじゃない?」との声。
可能な限り体を岩から離し見回すと、さらに左奥に階段状のゆるやかな壁がありそうな気配。
2ピン分クライムダウンし、左奥を進むと階段状のリッジあった。こっちだった模様。
・7ピッチ目(II/30m?)yachimayuリード
ほとんど一般登山道と変わらない感じだが、終了点が懸垂支点1つしかなく、木がない状況だったので、支点の作り方・セカンド引上方法に戸惑った。
浮石小石も多いため、ロープを固定し、KYPにロープを回収しながら登ってもらった。
●中央稜終了点〜西岳山頂〜下山
西岳山頂までは岩場歩きで、所々に鎖あり。
一般登山道(一般コース)は、中央稜終了点と西岳の間のコルに詰め上げるようだ。下山はここから。
下山は一般道でなんと30分。落ち葉がつもっているので滑らないよう注意が必要。
<反省点・学んだこと>
・カラビナがテコとなってしまう状態のハーケンへのヌンチャクのかけ方。
・特に屈曲する際は落ちた場合を想定し、ロープの流れに注意。
・課題:登攀力はもちろんのこと、とにかくルーファイ。あとは終了点の状況判断。これは本当に場数だと思う。
・2ピッチ目以降は陽が当たり寒くはなかった。
長袖+Tシャツ+フリースでOK。岩場までと下山はフリース不要。
<感想>
ほぼほぼゲレンデ化しているとのことだが、ゲレンデ岩トレ以外の荷物を背負ってのマルチ。課題も沢山見えたけれど、自身が思っていた以上に嬉しかった。
3ピッチ目を自力でリード出来れば、初級者同士の良い練習になると思う。
今度は奇数ピッチを登れるようになって、また来たい。
今回体調が万全でない中、付き合ってくれたKYP(しかも物足りない)、本当にありがとうございました!
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