記録ID: 77394
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積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂
富士山・吉田口五合目合宿・元旦登頂
1961年01月01日 [日帰り]
Ainaka Ren
その他11人
コースタイム
日帰り
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
2:42
0分
スタート地点
2:42
ゴール地点
雪渓直登・通過点記録困難。
ルートは夏道と全く異なる。
ルートは夏道と全く異なる。
天候 | 登頂の1月1日は快晴、西よりの強風にて突風も多く気温は山頂にて午前10時時点にて-21度C、山頂より8合5尺まで雪面は油氷状に凍結し危険。 アイゼン歩行に特に注意を要す状況。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
行動時間約9時間強は、休息時間を特に設定しないため、実働時間である。 厳冬期装備の他、ザックを背負わず、ウインド・ヤッケのポケットにコンデンス・ミルクの小缶と飴を携帯す。 強風、雪面凍結のためザイルによる相互確保を敢て行はず。 頂上滞在時間は5分未満であった。 行動中に座しての休息、食事は不可能であり、飲料は携帯したとしても凍結して飲用不可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
8合5尺から頂上直下の油氷と突風に特に注意を要す。ainakaren |
写真
感想
恒例の正月合宿の富士登山であったが、この年は快晴にも関わらず風が強く、突風の頻度も多かった。
例年より時間を要したのは、突風の回避に時間を取られ、連続風に煽られて歩行速度が遅くなってしまった事が原因。
又、気温が低く雪面の凍結状態が堅く、アイゼンが効きにくい事も、時間を浪費した原因の一つである。
この合宿が事実上、自分最後の冬富士登山となった。
写真は5と12は同じ画面であるが、5は画面中央に重点をおき、12は眼下に見える山中湖の遥か遠方の山の稜線を含め、且つ斜面の上方まで広く含めてコピーした。
写真6は頂上を見上げた情景だが、西からの強風で激しく雪煙をあげている様子が撮影されている。
掲載すべき写真は他に数多くあるが、個人のプライバシーに配慮した修整の後に掲載したい。ainakaren
*冬富士関連日記
『朱色の滑落痕』 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-29199
『朱色の滑落痕から半世紀の後に〜』 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-86774
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renさん、こんばんは!
すごい臨場感です!
元旦に富士山に登る人がいるとは聞いていましたが・・・・
まさか、こんな身近におられるとは・・・・
他の山の記録でも我々ではとうてい体験出来ないもののアップをお願いします。
kenpapaさん・こんばんは!
正月の富士山合宿には5回参加しましたが、そのうち4回登頂することが出来ました。
この回は、そのなかでも最悪の状況での登頂でした。
他の記録については個人で持っている写真が少なく、ご期待に副えるかわかりませんが2,3件はアップ出来そうです。
1枚でも写真のある山行だけをアップする方針ですので、総件数は少ないものとお考え下さい。ainakaren
(追記9月25日)4回の登頂は1回の合宿で2回登頂もあり、必ずしも元日とは限りません。
三が日のいずれかです。
5回の合宿に参加して、そのうち3回の合宿で4回の登頂です。
冬富士は色々な危険が多く、リスクが高い割には景観も登山も単調ですから、1度登れば充分の思いがあります。
新人の訓練に一緒に登ることも有りました。
*年号の記憶違いがあり、一部の字句を削除しました。(2013年9月22日)
前のコメントのレスポンスにも書きましたが、厳冬期の富士山は辛くリスクが高い割には、景観も登山そのものも単調です。
快晴でも西からの強風が強い日が多く、同時に突然体を前後左右に揺さぶる突風も発生します。
7合目以上には定まったルートはありません。
夏道は全く使えません。
雪渓の直登が基本です。
8合目以上の雪渓は油氷状でアイゼンの効きにくい箇所が多いです。
気温が低く、強風との相乗効果で体感温度は想像以上に低下します。
途中に休んだり食事をする場所も避難場所もありません。
独立単峰ですので気象条件によってはヒマラヤの7000米峰に匹敵する場合も在り得ます。
夏富士の簡便さからは想像出来ない厳しさです。
厳冬期登頂を目指す人は充分にご注意下さい。
低温強風下の高山の氷雪登攀がどのようなものかを理解するのに最適な本がありますので、紹介しておきます。ainakaren
・「処女峰アンナプルナ」モーリス・エルゾーグ著、近藤 等訳、白水社(1953年初版)新刊あり
http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-13031
プライバシー配慮のため修正した写真を、追加掲載しました。
8合目より上では、低温強風のため、オーバー手袋が外せず、カメラの操作は困難で、現実問題として写真撮影は不可能です。
カメラは純機械式で低温に強く、凍結もせずに良く動いていました。ainakaren
いつも訪問ありがとうございます。
この装備で登るのですね。今の時代の装備に慣れた自分からは想像できません。
冬富士のあの魔性の美しさの心を奪われて3シーズン程通いましたが、あの月明かりに照らせれた山肌とダイヤモンドダストは生涯忘れないと思います
yasuo12さん、こんにちは。
コメント深謝です。
冬富士登頂は我慢比べのような登山になりますね。
低温と強風、油氷と突風、それに単調な景観と長時間の歩行〜
自らの訓練と後輩の訓練に何度も登頂しましたが、いつもそう感じました。
眼前の滑落事故に遭遇したことがあります。
その時の朱色の滑落痕が今でも目に浮かびます。
皆さんの安全登山をお祈りします。ren
*朱色の滑落痕 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-29199
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