おかめ山 - 北壁開通!これで周回ルートも安心だ?
- GPS
- 07:23
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 599m
- 下り
- 585m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 3:54
- 合計
- 7:24
07:56 尾根取り付き
08:47 稜線(標高約390)
09:25 鞍部
10:31 西峰西のピーク(標高約429)
10:48 西峰から正規ルートで下降開始
11:17 鞍部(2回目)
(テープ回収)
11:53 鞍部(3回目)
11:57 正規ルートで登攀開始
(テープを結びながらの登攀)
13:02 おかめ山西峰
13:13 見晴らし台(ランチ1時間)
14:34 合掌の木
15:00 宝明P
天候 | だいたい晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 一般登山道ではありません。 下記情報は、経験者向けとご理解ください。 <登った尾根> 特に危険な場所はないが、意外にもヤブ(低木)がうるさい。上部には踏み跡も見られたので、正規ルートがあるのかもしれない。 <おかめ山北壁> 登り口は、鞍部から50mほど北東に下った辺り(杉か松の大木そばにピンクテープあり)の沢筋から、地形図からは見て取れない左の支尾根に乗り、西峰直下で右(西)を巻いて登頂する。 降り口は、西峰西の岩斜面を降りた2mほどの松がある場所ですが、ピークから直接降りず、南から回り込んだ方が安全(ピンクテープあり)。西峰を左(西)から巻いてから降りていく感じ。 斜面ルートは、ロープは不要ですが言うまでもなく急峻です。踏み跡、ピンクテープあり。 <下った尾根> 宝明の登山口に「おかめ山入口」の案内がありますが、一般向けルートではありません。登りは何とかなっても下りは危険です。 一部に補助ロープはありますが、捉まる木が少ない点では、おかめ山北壁よりも滑落のリスクは高いでしょう。 |
写真
感想
明けてまして、おめでとうございます。
諸般の事情により、2015年最後の山行は31日の大晦日となった。
山行と言っても、今回はチョット違う。おかめ山の北壁ルートを確定させること、その目的を持って向かったのだ。
おかめ山の北壁ルート、実はマニア(?)の間では認知されていたようなのだが、私の情報収集力の低さが故、2回も動物的勘だけで降りていき、大変な目に合っている。まずは、その正規ルートを確認すること。
それと、前回(11/28)に降りた際に見た明瞭な踏み跡が、もしかしたら上まで続いていてルートの候補になるんじゃないかと気になっていたので、それを見届けること。
まずは、前回見た踏み跡を北壁下から登って確認するため、西の尾根から登る。少し遠回りになるが欲張って未踏の尾根を選択したところ、前半はトゲトゲの木があるヤブで参った参った。
北壁下の鞍部に到着すると、さっそく前回降りてきた斜面を登り、あの明瞭な踏み跡を辿ろうとしたが、見つけた踏み跡はどうも記憶と一致しない。ま、正直見つからないかもとは思っていたので、どこかで進めなくなれば戻るつもりで、とりあえずその踏み跡を辿り登っていったが、結局最後まで登り切ってしまった。
さて、どこを下るか。今登ってきたルートはホールドが少ない場所もあって下るのは少々危険だ。仮に降りたとしても正規ルートを初めて下から登るには取り付き場所がわかり辛いらしいので、正規ルートを探して下ることにした。
正規ルートは、西峰の西側から西峰の下に回り込むようにあるらしいので、西峰から西に降りてみると意外とあっさり見つかり難なく沢まで降りることができた。
歩いてみると、なるほど私が今日を含めて歩いた3ルートに比べ、はるかに安全だった。踏み跡は思った以上に明瞭だし赤や黄色のテープも散見したので、それなりに認知されているルートであることが伺われた。
鞍部に戻るとルート内に結ぶためのテープを準備し、今降りたばかりの正規ルートを、木にテープを結びながら再び登った。テープを結ぶなんて初めてのことだったが、いざやってみると、左右どちらに付けるべきかとか、ここは登りには効果的だが下りには逆効果だとか、色んな事が気になって意外に難しいことがわかった。それと、現在の濃い踏み跡から外れた場所に見つけた赤テープ一つを以前のルート用だと判断し撤去させてもらった。
※ 北壁ルート内の約20ヶ所にピンクテープを付けました。基本的には山に人工物は残すべきではないのですが、ある程度以上に危険な場所には安全を優先し許されると考えます。がしかし、もし支障があるようでしたらご連絡ください。責任を持って撤去します。私が付けたピンクテープには「K」のマークを付けてあります。
一仕事終えた後は、東尾根上の見晴台に向かい、大晦日とは思えないポカポカ陽気の中でランチ休憩し、下山地点の合掌の木に向かった。
今まで何度か降り口を覗いた印象では、急峻な岩尾根で登りはともかく下るのはロープが必要かもしれないと感じていたが、見るとそこには補助ロープが垂れていた。上部の3ヵ所ほどに付けられていて、下降時には効果的ではあったが、それでも全体としては(下りは特に)やはり最大限の注意を要する尾根には違いなかった。
正規の北壁ルートが確定できたことで、おかめ山とその西側の山域を安心して行き来できるようになった。初心者の安易に踏み込む行為は控えて欲しいが、今まで躊躇していた経験者の計画の幅が広がり、この山域を安全に楽しめるようになれば何よりです。
今時点で既に2016年になってますが、今年も「人生、楽しんだモン勝ち!」の精神で自由気ままに山を楽しもうと思う。
コメント
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kinoeさん、あけましておめでとうございます。とってもkinoeさんらしい〆の山行きになりましたね!
この山域は車が無いとアクセスは難しそうですが、大変興味をそそられます。地形が本当に険しいのと、ヤブが煩い感じですね。トゲトゲのヤブは特に…。
そうですね、ピンクテープと言う手がありましたね。自分の場合はピストンは殆どしないことから、中々回収する手段が確保出来ないので、普段はテープを貼ることは無いのでしょうが、遭難しかかった際等、万が一の時にテープがあると役立つなぁと思いました。登山用品点でテープは販売されているものなのでしょうか?
前回の課題を見事にクリアーし、モヤモヤが晴れたものと思います!良い締めくくりになりましたですね!
本年も引き続き宜しくお願い致します!(^^)
Takeshi1108さん、
明けましておめでとうございます。こちらこそ今年も宜しくお願い致します。
年内最後だと思うと、やはりやり残したことを、と今回の山行になりました。(でもやり残しはもう一つあるんですけど)
前にも言ったかもしれませんが、奥久慈はTakeshi1108さんが好きそうな山域ではないかと思いますよ。確かに車でないと日帰りは難しいですが、 を我慢すればいいだけのことですよ。
ピンクテープは普通にホームセンターとかにあるんじゃないでしょうか。ガーデニングのコーナーとかに。私はコメリで買いました。
今年も怪我無く山を楽しみましょう。
kinoeさんこんにちは。
地元民大歓喜レコありがとうございます。
少しだけ下見をした者ですが、目で見てきた印象と、上げてくださったレコの写真を見比べて、あそこからいくのかぁ〜〜と、少し興奮してしまいました。ポイントポイントごとの写真がとても参考になりそうです。
kilkennyさんとkinoeさんお二方のレコは見ていたものの、新緑の時期のせいか、いまいちイメージがつかめずでした。(あ。masaokanoの頭が悪いのもあったか。 )
kinoeさん達が開拓したというわけではないのでしょうけれど、ここを通過する時は心のなかで「K新道」と呼んでしまいそうです。
テープをつけていただいたということは、テープを頼りに歩く者もいた方がいいのかな?と、思ったので、近々訪問させてもらおうかなぁと思います
危険なのは理解しているので慎重に
ビビりなので、やばいと思ったら逃げますが
次のレコも楽しみにしています
masaokanoさん、
明けましておめでとうございます。コメありがとうございます。
あのルート、入口さえ見つければ後は問題ありません。ただし今の時期は、です。途中にテープを付けたのは、葉が付いた時期のためです。 (おかめ山北東尾根も、今の時期であればよく見通せますが、私がトライした昨年5月にはまるで見えず、下るのを断念していますので。)
あの北壁から想像するよりはるかに安全ですので、是非歩いてみてください。masaokanoさんなら問題ないでしょう。このルートを全体の中にどう組み込んで歩くのか楽しみにしています。
今年もお互い安全に注意して山を楽しみましょう。
キノエさん
今年もヨロシクお願いします
レコは相変わらずキノエワールド全開で・・・え!?
お気に入りをポチリした人がいるんですかぁ
この地域まで行くのも大変だろうし、ピンポイントで・・・
レココメではなくご挨拶のコメントとご理解ください
>少々変わり者ですが、よろしくお願いします。
と
>「人生、楽しんだモン勝ち!」の精神で自由気ままに山を楽しもう
は大きくうなずき同感です
改めて今年もヨロシクお願いします
ビギさん、
明けましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
また奥久慈に行ってしまいました。
自分が見つけたルートが最良のモノだったら、などと卑しい期待を持って確認しに行ったんだけど、やはり先人には敵いません。古いテープが残るルートが、他のどれよりも間違いなくベストなモノで、あっさり完敗。(当ったり前田のクラッカー!)
このルートが確定するまでにどれだけの労力を費やしたのか・・・そう思うと、ここに限らずルートの開拓って相当な根気がいるんだろうなぁ、と素人ながら思い知らされたのでした。
>少々変わり者ですが、〜
に大きくうなずき同感とは、
ビギさんが、「自分もそうだ」とご自身のことを言っているのか、
私が変わり者だということに納得しているのか、
どっちのことかなぁと、ちょっと考えてしまった。ま、どっちでも異論はないんだけど。
また確定申告の時期ですね。あー、めんどくさっ!
明けましておめでとうございます
締めの山行はやはり久慈山域でしたか。
kinoeさんの山歩きを理解するにはこの山を登るのが
一番と思いMAP見ましたが、自分のところからだと水戸から水郡線?
でも那須に転居されたら、ますますこのエリアにハマってしまいそうですね
迷いやすいルートでは、進みながら赤テープを貼る人がいますね。
正しいルートならまだしも間違ったルートに貼ってそのままにしておくと
次に来た方がそのテープを見て・・・
自分も変なところにあるテープは極力撤去しています。
少しヤバいところに進むときは、自分にしかわからないように
石を置いたり、枝を立てたり
おかめ山もkinoeさんのテープで少しは歩きやすくなったのかなあ〜
今年もよろしくお願いします。
ワルさん、今年もヨロシクです。
テープ付けるのは、自分専用というわけにはいかないので本当に難しいですね。尾根筋の場合でさえ、登る時には目障りと思っても、下りやガスの場合を考えれば、やはりあった方がいいかなぁとか。。。
今回のルートですが、明確になったと言っても、ココを通っても特に目指す場所がないので、残念ながら利用する人はごく僅かでしょう。
那須から奥久慈ですか?あり得ますね。那須連山は標高が高いせいか地形が単調で、少々面白みに欠けるかなぁという気がしているので。
そもそも、山と高原地図に奥久慈が無いのはおかしい!(ヤマレコMAPにはあり)
前にも言った気がするけど、一度は行ってみて欲しい山域ですね。
kinoeさん、こんにちは 。
正規ルートが見つかって佳かったです 。しかも整備までしていただきまして感謝でございます 。と云いますのも、私、竜神湖一周を山行計画に挙げたまま一年以上実行に移していないのですが、おかめ山北壁登口を見つけられるかどうかが不安だったんです(鳥頭なので)。なので当に「今まで躊躇していた経験者の計画の幅が広がり」ですね 。でも、今回一度付けたピンクテープを外すという御配慮をされた鞍部からの直登が気になってしまい、そちらに挑戦してしまいそうですけど 。
今年も奇抜なVルートをご紹介いただければ幸甚です。そしてご安全に山を楽しみましょう 。
kilkennyさん、
明けましておめでとうございます。私にとっての奥久慈のパイオニアとして今年も宜しくお願い致します。m(__)m
正規ルートを既に把握しているkilkennyさんにとっては、邪魔なテープだったかもしれませんね。ご了承ください。それにしても、あの斜面に存在するとは思えないほど安全なルートだったのでビックリでした。
鞍部からの直登ルートは登りは問題ないと思います。登り始めたら踏み跡(獣道)っぽい筋を右へ右へと辿り、西峰の更に西のピークの西側を回り込む感じで登ります。(地形図とログを重ねるとピークに乗っていないように見えますが乗っています。)ピーク直下にホールドが少ない場所があり滑ったらアウトなので、下る場合は要注意です。
竜神湖一周(反時計回り?)のレコ、楽しみにしています。
遅ればせながら新年のごあいさつを申し上げます。
北壁って言葉はかっこいいですね。
おおみそかに同時に入山していたようですが、おかめ山と男体山ではさすがにお目にかかることもできず、残念です。
本年もわくわくするレコを楽しみにしております。
takahashisunさん、明けましておめでとうございます。
北壁、意識はしてませんでしたが、確かに東西南北の中では最もシックリきますね。当初の印象のまま「壁」という表現をしましたが、安全なルートを知ってしまった今となっては、少し大袈裟かもしれません。
奥久慈は、低山ながら変化に富んだ地形で、なかなか楽しめる山域だと思っているので、おかめ山周辺だけでなく他の場所にも足を延ばしたいと思っているのですが、歩きたい場所が多くてなかなか行けてません。
似たような印象の山域として「前日光」にも興味があるのですが、こちらは全く手付かずです。
明山北東尾根は、尾根上の岩稜帯を避け南側の山腹を巻くように歩けそうとの情報もあるので、(木さえあれば、何とかなるので)いつか降りてみたいのですが、これもいつになるやら・・・
ま、特にスリルを求めているわけではありませんが、今年も面白そうなルートを探しては自分なりの山歩きを楽しもうと思います。
コメントありがとうございました。
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