記録ID: 830603
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無雪期ピークハント/縦走
東海
黒法師岳 〜 寸又峡温泉から 〜
2016年03月20日(日) [日帰り]
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 13:22
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 3,136m
- 下り
- 3,116m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:54
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 13:18
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【寸又峡温泉⇔前黒法師岳】 ▼標高1800m以上で登山道に残雪あり。シャーベット状の雪が数cm程度。アイスバーンと化している所は僅かで、慎重に歩けば滑り止めの着用は必要ない状況でした。 【前黒法師岳⇔廃道となった林道との合流点】 ◆前黒法師岳から西側へ下る際は、前黒法師岳から黒法師岳につながる尾根への分岐点が分かりにくいです。「山と高原地図」に「『迷』、『下り方向注意』」との記載があります。(誤った)南西方向に派生する尾根の方へ踏み跡が続いるため、うっかりすると誤った尾根に引き込まれます。二つの木に赤色で「×」の印がペイントしてあるので、「×」印のペイントを見つけたら、直進せずに、北側(右手)の斜面を下っていきます。木々が邪魔で展望が効かず、正しい北西側に伸びている尾根が分岐点付近で明確に派生しているわけではないので、地形的に非常に分かりにくいと思います。前黒法師岳に西側から登る際は特に問題ありません。 ◆前黒法師岳からの下りではシラビソの幼木が邪魔になるところがあります。 ◆「山と高原地図」に、上記の表記とは別に、西側にもう一ヶ所「『迷』、『下り方向注意』」と記載がありますが、こちらは下りでも道迷いする危険性はそれほど高くはありません。下る際には、木にペイントされた赤色の「●」印とピンクテープを頼りに下っていけば大丈夫です。 ◆所々、赤いペイントや赤やピンクテープで登山道であることを示してあります。 ▼前黒法師岳からの下り部分に残雪があり、アイスバーンと化している歩きづらい所が何ヶ所かありました。 【廃道となった林道との合流点⇔ヘリポート】 ◆「山と高原地図」では尾根沿いに登山道を示す赤の破線の記載がありますが、林道を歩いたほうが歩きやすく、短時間で歩くことが可能です。 【ヘリポート⇔黒法師岳】 ◆ヘリポートからは登山道であることを示す印がほとんどなくなります。 ◆ヘリポートから標高にして50mほど登った地点は、尾根が広がった平坦地となっており、登山者のものと分かる踏み跡もないため、何処を歩いたら良いのか少し分かりづらいです。西(黒法師岳)に向かう際は二ツ山の東峰を目印に、東(前黒法師岳)に向かう際は、前黒法師岳を目印に適当に歩きます。 ◆二ツ山西峰から一度下って登り返した付近(標高1812m付近、「山と高原地図」で「立ち枯れのあるササ原」と記載がある地点付近)は、腰丈ほどの少し深い笹藪が広がっています。踏み跡が少し不明瞭で、獣道等もあるため、どこを歩いたら良いかはっきりとは分からない所もあります。踏み跡が不明瞭な所は、黒法師岳に向かう際は黒法師岳を目印に、前黒法師岳に向かう際は二ツ山の西峰を目印に笹薮を漕ぎながら適当に歩きます。笹薮の中に倒木があるため、倒木に躓かないよう注意が必要です。 ◆黒法師岳手前の鞍部から黒法師岳山頂への登りは激藪漕ぎです。登山者が使用していると思われる踏み跡はほぼ分かりません。獣道が錯綜しているため安易に踏み跡を辿らない方が良いと思います。登山道を示す印もほぼ目に入りません。標高の高い方へ高い方へと適当に登っていきます。笹薮が逆目になるので非常に登りにくいです。文字通りの藪「漕ぎ」を体験できます。目を保護するためのサングラスやメガネ、手を保護するための手袋を着用することをお奨めします。 ◆黒法師岳山頂から黒法師岳手前の鞍部への下りでは、木に一定間隔で赤丸がペイントしてあるので、目印の赤丸を頼りに下っていきます。下りでは、笹薮が順目になることから、藪を漕ぐ必要もなく、次のペイントまでの踏み跡も比較的分かり易いため、歩きやすいです。 ▼黒法師岳手前の鞍部から黒法師岳山頂までは雪が溶け残っていて、ずるずる滑り落ちやすい状態でした。チェーンスパイクを着用したら、かなり歩きやすくなりました。 |
その他周辺情報 | ☆寸又峡温泉「翠紅苑」で入浴。 ・大人500円。 ・21時まで入浴可(この日は清掃のため20時まで) |
写真
感想
天気がイマイチ読めないので、近場でガッツリ歩こうと考え、寸又峡から黒法師岳に登ることにしました。
前黒法師岳と黒法師岳の区間は破線ルートとなっていたので、道迷いをさけるため慎重に歩くことにしました。
普段以上に地形図を頻繁に確認しながら、慎重に歩いたおかげで、大きな道誤りをすることもなく、無事に歩き通すことができました。
しかし、慎重に歩きすぎたせいで、時間がかかり過ぎ、下山時はヘッドランプを使用することになってしまいました。
ヘッドランプ使用の山行も、二週間前に前黒法師岳まで偵察山行をしていたことから、不安はありませんでした。
今回は、トレーニングがてら寸又峡と黒法師岳の間のルートを踏破することが目的だったのですが、日中は天気にも恵まれ、景観を楽しむこともできました。
特にヘリポート(跡地)からの風景は絶景でした。
南側には沢口山から蕎麦粒山へ連なる稜線が見え、東側には黒法師岳から不動岳まで連なる稜線が、北側に目をやると光岳などが見えました。南アルプス核心部は雲に包まれがちだったことは少し残念でした。
そして、二ツ山と黒法師岳の間にある1812mピーク付近の雰囲気も非常に良かったです。笹原に立ち枯れの木という典型的な深南部の風景が広がっており、往路ではその奥に聳える黒法師岳が何とも印象深かったです。
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寸又峡から黒法師岳ピストンとは恐れ入ります。それも3月に。 私はは寸又峡からヘリポート跡のピストンは経験ありますが。このレコお気に入りに登録しました。私もぜひこのレコを参考にさせて頂き、寸又峡から黒法師岳のピストンに、挑戦したいと思います。大変繊細で分かり易いレコ有り難うございます。
yamaken4148さん、コメントありがとうございます。
ヘリポートからの展望が最も見応えがあると思いますが、ヘリポートから先も深南部を歩いていると実感できる区間も多く楽しいですよ。
自分以外のレコも参考にして、是非チャレンジしてみてください。
「大変詳細で分かり易い」と言っていただけて、正直に嬉しいです。
文才もなく、登山経験も浅く、独りよがりなレコとなってしまうことも多いですが、登った山の魅力を伝えられるように、加えて参考となる情報も提供できるように、今後も精進したいと思います。
よかったら、またレコを覗きに来てください。
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