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記録ID: 878420
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ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良

磐梯山 穏やかさと荒々しさ(裏磐梯コース)

2016年05月20日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.8km
登り
936m
下り
931m

コースタイム

日帰り
山行
5:40
休憩
0:40
合計
6:20
8:30
30
スタート地点
9:00
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30
9:30
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10
9:40
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10:20
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10:40
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10:50
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11:00
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12:20
12:40
5
12:45
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5
13:20
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20
13:40
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30
14:10
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10
14:20
14:10
30
ゲレンデ頂上
14:40
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
危険箇所はなし
裏磐梯スキー場から、登りは荒々しい火口壁を登る火口コース、下りは樹林帯の中ノ湯コースを利用。山頂までの歩行距離はほぼ同じ。
磐梯山の優しさと荒々しさの2面性を実感できるコースで、とても良かったと思いました。
その他周辺情報 弘法清水小屋で山バッジを購入。
トイレは小屋隣接のトイレがありますが、携帯トイレ(小屋で購入可能)となります。

下山後に立ち寄った磐梯山噴火記念館で、磐梯山の変遷を詳しく知ることができました。
また、この地方に伝わる4つの民話が何とも面白かった。
磐梯山
水田に逆さ磐梯山(偶然)
磐梯山
水田に逆さ磐梯山(偶然)
奥に磐梯山(大磐梯)
左が赤埴山、左が櫛ヶ峰
奥に磐梯山(大磐梯)
左が赤埴山、左が櫛ヶ峰
8時半ごろ、1台も止まっておらず・・
登山口に誰もいないのは、ちょっと不安
8時半ごろ、1台も止まっておらず・・
登山口に誰もいないのは、ちょっと不安
裏磐梯スキー場の向こうに磐梯山
裏磐梯スキー場の向こうに磐梯山
良かった、3台止まってた!
と思ったら山菜取りの地元の方の車でした
良かった、3台止まってた!
と思ったら山菜取りの地元の方の車でした
地味にキツイ、ゲレンデの登り
地味にキツイ、ゲレンデの登り
右へ進めば中ノ湯コース、左へまっすぐ行けば火口コース
右へ進めば中ノ湯コース、左へまっすぐ行けば火口コース
振り返ると檜原湖
振り返ると檜原湖
まっすぐ進む先には櫛ヶ峰
まっすぐ進む先には櫛ヶ峰
火山口へ分岐を左に進みます
火山口へ分岐を左に進みます
しばらくは気持ちのいい新緑のなか
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しばらくは気持ちのいい新緑のなか
徐々に櫛ヶ峰が近づいてきます
徐々に櫛ヶ峰が近づいてきます
右手には天狗岩と続く火山壁
右手には天狗岩と続く火山壁
生まれたばかり?せみ
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生まれたばかり?せみ
櫛ヶ峰の荒々しい壁面
櫛ヶ峰の荒々しい壁面
迫力の火山壁
噴火口の大断層
山がえぐられた跡が生々しく
山がえぐられた跡が生々しく
この辺はまだ序の口
この辺はまだ序の口
だんだんと荒涼とした感じに
だんだんと荒涼とした感じに
どっから登るんだろうと思わせる絶壁
どっから登るんだろうと思わせる絶壁
川上登山口ルートと合流
川上登山口ルートと合流
このあたりが、噴火口の底
このあたりが、噴火口の底
荒々しい大地を進んで行きます
荒々しい大地を進んで行きます
イエローフォールを過ぎたあたりから、本格的な急登開始
イエローフォールを過ぎたあたりから、本格的な急登開始
あの噴火口の火山壁を登るので、かなりの急登
あの噴火口の火山壁を登るので、かなりの急登
一気に高度が上がっていきます
一気に高度が上がっていきます
この鉄手すりを掴み掴み登って行きます
この鉄手すりを掴み掴み登って行きます
天狗岩が同じような高さになってきた
天狗岩が同じような高さになってきた
エメラルドグリーンの銅沼
エメラルドグリーンの銅沼
耳を澄ませば、カラカラカラカラ、コロコロコロコロと落石音が響く
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耳を澄ませば、カラカラカラカラ、コロコロコロコロと落石音が響く
火山壁を乗り切るまであと一息
火山壁を乗り切るまであと一息
櫛ヶ峰の荒々しい斜面
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櫛ヶ峰の荒々しい斜面
尾根が見えた!
やっと沼ノ平分岐につきました
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やっと沼ノ平分岐につきました
登って来た道のり、かなりの高度感
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登って来た道のり、かなりの高度感
大断層の先には吾妻山
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大断層の先には吾妻山
目指す山頂、大磐梯のパノラマ
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目指す山頂、大磐梯のパノラマ
磐梯山の山頂
天狗岩から連なる火山壁
いまだに落石があり(崩落中)、落石の音が響きます
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天狗岩から連なる火山壁
いまだに落石があり(崩落中)、落石の音が響きます
磐梯山の荒々しい側面を味わうことができました
磐梯山の荒々しい側面を味わうことができました
荒々しい櫛ヶ峰
この山はまだ活きた火山である
この山はまだ活きた火山である
山頂目指して
オオヤマザクラがきれい
オオヤマザクラがきれい
黄金清水の湧水
冷たくておいしー
冷たくておいしー
天狗岩とお花畑、これからがシーズンです
天狗岩とお花畑、これからがシーズンです
天狗岩分岐
山小屋が見えてきました
山小屋が見えてきました
弘法清水
こちらも冷たくておいし―!
弘法清水
こちらも冷たくておいし―!
安達太良山がよく見えます
安達太良山がよく見えます
弘法清水からは30分ほどで山頂
弘法清水からは30分ほどで山頂
鐘をひと鳴らし
山頂付近からみた沼ノ平
レンズが曇ってる・・;
山頂付近からみた沼ノ平
レンズが曇ってる・・;
山頂につきました!
磐梯山1,816.29mに登頂です
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山頂につきました!
磐梯山1,816.29mに登頂です
三等三角点
山頂の祠ごしの猪苗代湖
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山頂の祠ごしの猪苗代湖
こうやって猪苗代湖を見下ろすのも感慨深い
こうやって猪苗代湖を見下ろすのも感慨深い
こちらは会津盆地
こちらは会津盆地
山頂の標識と猪苗代湖
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山頂の標識と猪苗代湖
標識の後ろは会津盆地
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標識の後ろは会津盆地
弘法清水小屋に戻ってきました
弘法清水小屋に戻ってきました
なめこ汁をいただきました
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なめこ汁をいただきました
安達太良山
吾妻山
遠くには朝日岳、飯豊連峰も見えました
吾妻山
遠くには朝日岳、飯豊連峰も見えました
弘法清水小屋を後に、下山開始
弘法清水小屋を後に、下山開始
ヤマザクラが綺麗でした
ヤマザクラが綺麗でした
天狗岩からお花畑を経由して八方台方面へ
天狗岩からお花畑を経由して八方台方面へ
飯豊連峰はまだ雪に覆われていました
飯豊連峰はまだ雪に覆われていました
八方台、中ノ湯方面は普通の登山道でした
八方台、中ノ湯方面は普通の登山道でした
八方台ルート展望台
八方台ルート展望台
ここからの展望も素晴らしい
ここからの展望も素晴らしい
檜原湖と遠くに雪に覆われた朝日岳
檜原湖と遠くに雪に覆われた朝日岳
中ノ湯の分岐を裏磐梯スキー場へ
硫黄のにおいがしてきました
中ノ湯の分岐を裏磐梯スキー場へ
硫黄のにおいがしてきました
沢沿いに下ります
沢沿いに下ります
お花には詳しくないのですが、いろとりどりの花が咲いていました
お花には詳しくないのですが、いろとりどりの花が咲いていました
この滝は自然のものなのか?
この滝は自然のものなのか?
銅沼付近へ降りてきました
銅沼付近へ降りてきました
銅沼、噴火でできたカルデラ
銅沼、噴火でできたカルデラ
銅沼と火山壁
噴気が上がっています
噴気が上がっています
ゲレンデまで戻ってきました
ゲレンデまで戻ってきました
磐梯山と岩なだれの解説
磐梯山と岩なだれの解説
小磐梯が吹き飛んで、岩なだれが起きて、周囲の川の流れをせき止め、檜原湖、五色沼をはじめとする湖沼群ができました
小磐梯が吹き飛んで、岩なだれが起きて、周囲の川の流れをせき止め、檜原湖、五色沼をはじめとする湖沼群ができました
吹き抜ける風が気持ちいい
吹き抜ける風が気持ちいい
吾妻山、近いうちにここも登ろう
吾妻山、近いうちにここも登ろう
吹き飛んで、えぐられた跡が生々しいですね
吹き飛んで、えぐられた跡が生々しいですね
自分以外、一台しか停まっていませんでした。
すれ違った登山者の人がひとりだけいたけど、大丈夫かな・・
自分以外、一台しか停まっていませんでした。
すれ違った登山者の人がひとりだけいたけど、大丈夫かな・・
裏磐梯の登山口に戻り
裏磐梯の登山口に戻り
せっかくなので磐梯山噴火記念館へ
せっかくなので磐梯山噴火記念館へ
磐梯山の噴火のことや火山活動について、いろいろと展示がありました
磐梯山の噴火のことや火山活動について、いろいろと展示がありました
こちらは向かい側にある3Dシアター
映像で噴火の様子を再現
ちょっとピンボケ・・、いや何でもありません!
こちらは向かい側にある3Dシアター
映像で噴火の様子を再現
ちょっとピンボケ・・、いや何でもありません!
噴火記念館からみた磐梯山
噴火記念館からみた磐梯山
裏から見た磐梯山は実に荒々しい
裏から見た磐梯山は実に荒々しい
猪苗代湖からみた磐梯山
1
猪苗代湖からみた磐梯山
こちらからみるその姿は秀麗で美しい山
1
こちらからみるその姿は秀麗で美しい山
ずっと眺めていたい光景
3
ずっと眺めていたい光景
磐梯山の山バッジ
磐梯山の山バッジ
弘法清水小屋で購入
弘法清水小屋で購入

感想

登る前と登った後の印象がずいぶん違った山でした。

登る前は、美しい山容で名峰ではあるけれども、リゾート地にあって観光化された山という印象を持っていました。
一応、百名山だし、いつか登ってみようかというぐらいで、決して自分の中での登りたい山の優先順位が高かった山ではありませんでした。

ところが今回、実際に登ってみると、、、

一見、優しそうに見える山容は仮の姿で、実は激しく荒々しい本性を隠し持った現役の活火山というのが本来の姿。表の顔と裏の顔を併せ持ち、その激しいギャップにすっかり魅了されてしまったのでした。

磐梯山は猪苗代湖や会津若松市から仰ぎ見る姿が端麗雄大でとても優美な印象を受けます。特に猪苗代湖から見る磐梯山は風光明媚で、時が経つのも忘れるほど癒されます。
一方、裏磐梯の方へ回ってみると、ぽっかりと口をあけたかのような爆裂火口がまず目に飛び込んできて、表とまったく違った光景を目にすることになります。

この爆裂火口は、ココにもう一つの山(小磐梯)があったのが、山が丸ごと全部吹き飛んだ跡で、自然の力の凄まじさを実感させられます。
吹き飛んだ山の岩崩れで、裏磐梯の川がすべてせき止められるほどの威力。それにより、村が埋没し、今当たり前のようにある檜原湖や五色沼を始めとする湖沼群がその時はじめて出来た。それも大昔の話ではなくて、いまから128年ほど前の明治21年の出来事で、山が吹き飛ぶなんて、にわかに信じがたいほどの凄まじさです。

実際に裏磐梯スキー場から火口コースを辿り、荒涼とした噴火口を歩いていると、山がえぐられた傷跡のような大断層が大迫力で目の前に立ちはだかります。時折、カラカラカラカラカラカラ、コロコロコロコロ、ガラコロガラコロと落石の音が響いています。風向きによって漂ってくる硫黄の臭い。一見鎮まって見えるのですが、よくよく見ると噴気を上げているところもあり、この山はまだ活きた火山であるということが強く感じられます。

櫛ヶ峰の直下、大迫力の火口壁にとりつくと急登となり、まるでハシゴのような急階段を息を切らしながら登って行きます。使わないつもりだった鉄の手すりがとても助かります。
喘ぎながら火口壁を登りきると、爆裂火口の全容や、山が吹き飛んだ際にできた檜原湖や五色沼を初めとする湖沼群が眼下に広がり、檜原湖を挟んで吾妻山を望むことができる絶景が広がっていました。

そこからしばらく、天狗岩を右手に見ながら高度を上げて行くと、黄金清水の湧水が出ており喉を潤し、あと一息のところで弘法清水小屋に辿り着きます。ここでも弘法清水の湧水が力を与えてくれます。
この弘法清水からの眺望がまた良く、櫛ヶ峰の右手に安達太良山、左手に吾妻山、檜原湖の向こうに遠く朝日岳、左に未だ雪に覆われた飯豊連峰の峰々と東北の名峰を一望することが出来ました。

山頂へは弘法清水から30分ほど。
山頂からは猪苗代湖と会津盆地が広がっていて、磐梯山の素晴らしい展望を楽しむこと出来ました。

下山は八方台方面へ、中ノ湯を経由して裏磐梯スキー場へ。
こちらは樹林帯の中を緩やかに高度を下げて行くコースで、色とりどりの花が咲いており荒々しさの火口コースとは違った穏やかな側面を感じることができる登山路でした。

銅沼を過ぎ、スキー場のゲレンデまで戻ってくると、再び展望が開けます。
穏やかに吹き抜ける風がとても爽快でした。

端麗雄大な山容、抜群の眺望、荒々しさと穏やかさの正反対を併せ持つ2面性とそのギャップ。
すっかり魅了された磐梯山の山行となりました。

「天にかかる磐の梯子」またいつか必ず登ろうと思います。

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