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Yamareco

記録ID: 949902
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

兵庫県佐用町 大撫山〜植木谷〜大木谷 秋の訪れと棚田100選

2016年08月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:00
距離
7.9km
登り
377m
下り
371m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:52
休憩
0:07
合計
2:59
8:37
14
西はりま天文台公園駐車場
8:51
8:51
18
大撫山頂上
9:09
9:09
53
大撫山道標<写真48>地点
10:02
10:07
12
道満塚
10:19
10:21
21
三社八幡宮
10:42
10:42
18
大撫山道標<写真46>地点
11:00
11:00
15
大撫山道標<写真46>地点(2回目)
11:15
11:15
21
大撫山道標<写真48>地点
11:36
西はりま天文台公園駐車場
秋の訪れと棚田美を楽しむコース
歩行距離8km、歩行時間3時間、歩行数12,700歩
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西はりま天文台公園の駐車場(約50台駐車可)を利用。
コース状況/
危険箇所等
 大半がアスファルトやコンクリートの舗装道路です。一部砂利道は草が茂っていますが道ははっきりしています。ただし、大撫山から棚田までの未舗装道路は人が歩かなくなったせいか荒れており、大撫山道標<写真46>から東は途中から倒竹の斜面になったため引き返し、大撫山道標<写真48>から南下する道は途中でわからなくなり、少しヤブコギを強いられました。今回は運動靴でしたが、大丈夫でした。
 棚田周辺は電気柵で囲まれているため、うっかり触らないように注意が必要です。
 ヘクソカズラ撮影地点<写真11>でオオスズメバチの働き蜂1匹に絡まれましたが、こちらの顔を覚えるとすぐに飛び去りました。
その他周辺情報  兵庫県立大学西はりま天文台には、宿泊用施設として家族用ロッジとグループ用ロッジがあります。家族用ロッジでは、5名まで、グループ用では20名まで宿泊できます。宿泊料金は1室1泊6,400円(日〜木)、8,400円(金〜土)が基本料金ですが繁盛期や閑散期によって料金が上下します。
 宿泊者は天文台の「なゆた望遠鏡」で星空を観察できます。経緯台式の「なゆた望遠鏡」は日本国内最大(口径2m)で、一般の方が日常的に見学したり星を直接覗くことができる望遠鏡としては世界最大の望遠鏡です。100億光年以上の恒星まで見えるそうです。太陽も地球もまだ誕生して46億年程しか経っていないので、太陽系が生まれる前の恒星が見えるのでしょう!(=_=)
01西はりま天文台公園
西はりま天文台公園駐車場(スタート地点)の西にあるゲートの脇を通って敷地内に入ってすぐの景観です。左奥の白い建物は天文台南館でその右隣が北館です。南館には一般の方が日常的に見学したり、星を直接覗くことができる望遠鏡としては世界最大の「なゆた望遠鏡」があります。
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01西はりま天文台公園
西はりま天文台公園駐車場(スタート地点)の西にあるゲートの脇を通って敷地内に入ってすぐの景観です。左奥の白い建物は天文台南館でその右隣が北館です。南館には一般の方が日常的に見学したり、星を直接覗くことができる望遠鏡としては世界最大の「なゆた望遠鏡」があります。
02人間日時計
中央の長方形の石板には半月ごとの日付が刻まれています。その月日板で今日の日に近い所を探して、その横にまっすぐ立ちます。周囲の大きな楕円には20分ごとの時刻を刻んであります。立った人の影が時刻板まで伸びます。その影の場所が今の時刻です。
02人間日時計
中央の長方形の石板には半月ごとの日付が刻まれています。その月日板で今日の日に近い所を探して、その横にまっすぐ立ちます。周囲の大きな楕円には20分ごとの時刻を刻んであります。立った人の影が時刻板まで伸びます。その影の場所が今の時刻です。
03ミツバオオハンゴンソウ
おそらく、園芸品種のルドベキアのこぼれ種が発芽したものでしょう。この周辺にだけ2,3株ありました。ゴール直前にこの西の広場から周辺の1000m級の山々の動画を撮りました。
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03ミツバオオハンゴンソウ
おそらく、園芸品種のルドベキアのこぼれ種が発芽したものでしょう。この周辺にだけ2,3株ありました。ゴール直前にこの西の広場から周辺の1000m級の山々の動画を撮りました。
04アベリア
    &トラマルハナバチ
アベリアは周辺に並んで植えられていました。トラマルハナバチは我々には目もくれず、せっせと花の蜜や花粉を集めていました。
04アベリア
    &トラマルハナバチ
アベリアは周辺に並んで植えられていました。トラマルハナバチは我々には目もくれず、せっせと花の蜜や花粉を集めていました。
05貸出望遠鏡
天文台の敷地には様々な種類の屋外固定型望遠鏡があります。天体観望会の終了後も、宿泊される方が自由に天体観察を楽しめるよう、望遠鏡の貸し出しを行なっています。
05貸出望遠鏡
天文台の敷地には様々な種類の屋外固定型望遠鏡があります。天体観望会の終了後も、宿泊される方が自由に天体観察を楽しめるよう、望遠鏡の貸し出しを行なっています。
06大撫山頂上三角点
天文台南館のすぐ南西に目立たないように大撫山(おおなでさん)の頂上<標高436m>があり、三角点<435.5m>が設置されていました。この一角だけ少しこんもりしており、見上げると大撫山の白い標柱が見えます。三角点の説明板がある辺りからかすかに踏み跡がありました。天文台の方に戻り、きれいな砂利道を下ります。脇にはまだ小さな苗がたくさん植わっていました。園内案内図の花畑のゾーンのようでした。
06大撫山頂上三角点
天文台南館のすぐ南西に目立たないように大撫山(おおなでさん)の頂上<標高436m>があり、三角点<435.5m>が設置されていました。この一角だけ少しこんもりしており、見上げると大撫山の白い標柱が見えます。三角点の説明板がある辺りからかすかに踏み跡がありました。天文台の方に戻り、きれいな砂利道を下ります。脇にはまだ小さな苗がたくさん植わっていました。園内案内図の花畑のゾーンのようでした。
07大撫山より後山山系
        &日名倉山
砂利道の途中から見た風景です。奥の中央に後山、その左隣に船木山、右前方隣には日名倉山が見えています。中央に見えている建物は養鶏場で、今年4月に火事で6万羽の鶏が焼死した所だと思いますが、大丈夫でしょうか。
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07大撫山より後山山系
        &日名倉山
砂利道の途中から見た風景です。奥の中央に後山、その左隣に船木山、右前方隣には日名倉山が見えています。中央に見えている建物は養鶏場で、今年4月に火事で6万羽の鶏が焼死した所だと思いますが、大丈夫でしょうか。
08大撫山より植松山&荒尾山
真ん中左に見えているのは植松山で、その右隣りには荒尾山が見えています。標高が400m半ばからは1,000m級の山が高く、かつ大きく見えます。その代り、遠くの山は見えません。天文台公園の北側の舗装道路を西に進み、北に延びる砂利道に入りました。草が茂っていましたが、すぐにきれいな土の道(地形図の細い破線)に出て左折しました。大撫山道標(分岐)<写真48>から西に直進する道は砂利で、ため池の西を南下し地形図の黒い実線に合流すると再び舗装道路が続きました。
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08大撫山より植松山&荒尾山
真ん中左に見えているのは植松山で、その右隣りには荒尾山が見えています。標高が400m半ばからは1,000m級の山が高く、かつ大きく見えます。その代り、遠くの山は見えません。天文台公園の北側の舗装道路を西に進み、北に延びる砂利道に入りました。草が茂っていましたが、すぐにきれいな土の道(地形図の細い破線)に出て左折しました。大撫山道標(分岐)<写真48>から西に直進する道は砂利で、ため池の西を南下し地形図の黒い実線に合流すると再び舗装道路が続きました。
09クロアゲハ夏型♂
後翅にある赤い弦月紋はメスよりも少なく目立たなくなっています。表側から見るとほぼ真っ黒に見えます。
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09クロアゲハ夏型♂
後翅にある赤い弦月紋はメスよりも少なく目立たなくなっています。表側から見るとほぼ真っ黒に見えます。
10マルバルコウ
北米原産の帰化植物で、ヒルガオ科の一年草です。ルコウソウとは違い、葉がハート形です。フェンスに蔓を伸ばし巻き付いていました。写真を撮っていると、モズの高鳴きが聞こえてきました。
10マルバルコウ
北米原産の帰化植物で、ヒルガオ科の一年草です。ルコウソウとは違い、葉がハート形です。フェンスに蔓を伸ばし巻き付いていました。写真を撮っていると、モズの高鳴きが聞こえてきました。
11ヘクソカズラ
アカネ科の蔓性多年草で、茎や葉を傷つけると悪臭がするというのが名前の由来です。確かに、ドクダミなどと同様、クセのある臭いですが、屁糞の臭いとは違います。写真を撮っていると、オオスズメバチの働き蜂が1匹やってきて、連れの頭の周りをしつこく飛び回りました。最後は目に向かってきましたが、顔を覚えるとすぐ飛び去りました。
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11ヘクソカズラ
アカネ科の蔓性多年草で、茎や葉を傷つけると悪臭がするというのが名前の由来です。確かに、ドクダミなどと同様、クセのある臭いですが、屁糞の臭いとは違います。写真を撮っていると、オオスズメバチの働き蜂が1匹やってきて、連れの頭の周りをしつこく飛び回りました。最後は目に向かってきましたが、顔を覚えるとすぐ飛び去りました。
12乙大木谷の棚田1
田和集落の舗装道路に出てくると、いきなり広大な棚田風景が広がります。日本の棚田100選の一つ乙大木谷(おつおおぎだに)の棚田がどこからどこまでなのかがわかりませんが、ここを起点としました。稲穂が出て棚田全体がうっすら黄色く見えます。
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12乙大木谷の棚田1
田和集落の舗装道路に出てくると、いきなり広大な棚田風景が広がります。日本の棚田100選の一つ乙大木谷(おつおおぎだに)の棚田がどこからどこまでなのかがわかりませんが、ここを起点としました。稲穂が出て棚田全体がうっすら黄色く見えます。
13ツリガネニンジン(白花)
キキョウ科の多年草です。釣鐘型の花は先端が狭まらないことで、サイヨウシャジンと区別できます。白い花はシロバナツリガネニンジンと呼ばれることもあります。
13ツリガネニンジン(白花)
キキョウ科の多年草です。釣鐘型の花は先端が狭まらないことで、サイヨウシャジンと区別できます。白い花はシロバナツリガネニンジンと呼ばれることもあります。
14ツリガネニンジン
こちらは本来の淡い水色です。周辺にかたまって生えていました。
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14ツリガネニンジン
こちらは本来の淡い水色です。周辺にかたまって生えていました。
15乙大木谷の棚田2
周りの森林のグリーンと棚田の黄緑のコントラストがとても美しいです。9月にはさらに黄金色に輝くのでしょう。
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15乙大木谷の棚田2
周りの森林のグリーンと棚田の黄緑のコントラストがとても美しいです。9月にはさらに黄金色に輝くのでしょう。
16乙大木谷の棚田3
乙大木谷の棚田1<写真12>方向を振り返ってみました。この辺りの棚田は段差が大きく、耕作単位が狭い状態ですが、きれいに造られた石垣で水平に保たれた田が規則的に集積しています。ここから動画も撮りました。
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16乙大木谷の棚田3
乙大木谷の棚田1<写真12>方向を振り返ってみました。この辺りの棚田は段差が大きく、耕作単位が狭い状態ですが、きれいに造られた石垣で水平に保たれた田が規則的に集積しています。ここから動画も撮りました。
17ミソハギ
棚田の縁に生えていました。ミソハギ科の多年草で、湿地に群生していますが、きれいなので畦道に植えられることもあるそうです。
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17ミソハギ
棚田の縁に生えていました。ミソハギ科の多年草で、湿地に群生していますが、きれいなので畦道に植えられることもあるそうです。
18稲穂&ツユクサ
まだ未熟な稲穂に交じってツユクサの青色が点々と見えていました。夏から秋へ、季節の移ろいを感じます。
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18稲穂&ツユクサ
まだ未熟な稲穂に交じってツユクサの青色が点々と見えていました。夏から秋へ、季節の移ろいを感じます。
19ニラ
舗装道路の脇に数株生えていました。こぼれ種で生えてきたのでしょう。1cm程の可憐な花です。
19ニラ
舗装道路の脇に数株生えていました。こぼれ種で生えてきたのでしょう。1cm程の可憐な花です。
20ムラサキツユクサ
この周辺にだけありました。北米原産の園芸植物で、理科の教科書に気孔の観察の材料としてよく出てきます。実物は見たことがない人のほうが多いかもしれません。
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20ムラサキツユクサ
この周辺にだけありました。北米原産の園芸植物で、理科の教科書に気孔の観察の材料としてよく出てきます。実物は見たことがない人のほうが多いかもしれません。
21ケイトウ
周辺はこぼれ種で生えたような植物のプチ花壇のようでした。ケイトウはさまざまな品種ができ、最近は花の色も赤、黄色、オレンジ、ピンクなどカラフルになっています。花の形もいろいろあるようです。
21ケイトウ
周辺はこぼれ種で生えたような植物のプチ花壇のようでした。ケイトウはさまざまな品種ができ、最近は花の色も赤、黄色、オレンジ、ピンクなどカラフルになっています。花の形もいろいろあるようです。
22石垣からタカサゴユリ
      &ヒャクニチソウ
石垣の間からたくさん生えていました。タカサゴユリは台湾原産の帰化植物で、自生しているほうが多いと思います。ヒャクニチソウは育てやすく花期が長いので、花壇でもおなじみの植物です。
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22石垣からタカサゴユリ
      &ヒャクニチソウ
石垣の間からたくさん生えていました。タカサゴユリは台湾原産の帰化植物で、自生しているほうが多いと思います。ヒャクニチソウは育てやすく花期が長いので、花壇でもおなじみの植物です。
23乙大木谷の棚田4
棚田が左右に大きく広がっています。もう少し高い所から見るとわかりやすいのですが…台風の影響で午後から天気が崩れるとの予報だったためか、農作業中の方も数人いらっしゃいました。

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23乙大木谷の棚田4
棚田が左右に大きく広がっています。もう少し高い所から見るとわかりやすいのですが…台風の影響で午後から天気が崩れるとの予報だったためか、農作業中の方も数人いらっしゃいました。

24乙大木谷の棚田5
画像検索でよく出てくるのがこの辺りの風景です。東に少し上れる道があったのですが、電線などが邪魔になるため、ここから見たほうがきれいでした。
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24乙大木谷の棚田5
画像検索でよく出てくるのがこの辺りの風景です。東に少し上れる道があったのですが、電線などが邪魔になるため、ここから見たほうがきれいでした。
25乙大木谷の棚田6
周辺の雑草の緑色がいいアクセントになっています。
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25乙大木谷の棚田6
周辺の雑草の緑色がいいアクセントになっています。
26乙大木谷の棚田7
左奥の白い壁の建物の前に乙大木谷の棚田の看板<写真40>があります。
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26乙大木谷の棚田7
左奥の白い壁の建物の前に乙大木谷の棚田の看板<写真40>があります。
27キツネノカミソリ
ヒガンバナ科の多年草で、おしべが花弁よりも突き出ないことでオオキツネノカミソリと区別できます。この周辺だけでした。
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27キツネノカミソリ
ヒガンバナ科の多年草で、おしべが花弁よりも突き出ないことでオオキツネノカミソリと区別できます。この周辺だけでした。
28乙大木谷の棚田8
休耕田もまだあるようです。三社八幡宮(写真中央左上)付近に家屋が集まっていました。ここへ向かおうとコンクリートの細道を下りたら、電気柵で通行止めになったので引き返しました。棚田の周辺の細道は電気柵で通れない所がほとんどでした。
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28乙大木谷の棚田8
休耕田もまだあるようです。三社八幡宮(写真中央左上)付近に家屋が集まっていました。ここへ向かおうとコンクリートの細道を下りたら、電気柵で通行止めになったので引き返しました。棚田の周辺の細道は電気柵で通れない所がほとんどでした。
29栗のイガ
秋の訪れを感じる風物詩の一つです。直径は5cm程でした。
29栗のイガ
秋の訪れを感じる風物詩の一つです。直径は5cm程でした。
30道満塚分岐
晴明塚宝篋印塔はこの分岐をそのまま進み、次の分岐のすぐの所にあります(後で気づきました)。この道標に従って折り返して、次の道標がある急な坂道を上ると、道満塚宝篋印塔がありました。
30道満塚分岐
晴明塚宝篋印塔はこの分岐をそのまま進み、次の分岐のすぐの所にあります(後で気づきました)。この道標に従って折り返して、次の道標がある急な坂道を上ると、道満塚宝篋印塔がありました。
31アキノノゲシ
キク科の一年草で、花の直径は2〜2.5cm程あり、ヒヨコのような淡い黄色なので覚えやすいです。
31アキノノゲシ
キク科の一年草で、花の直径は2〜2.5cm程あり、ヒヨコのような淡い黄色なので覚えやすいです。
32ヤブランの花穂?
つぼみなのではっきりわかりませんが、色合いからヤブランではないかと思いました。雑草が茂って葉はよく見えませんでした。周辺の高い石垣の上からクズ<写真43>の花がたくさんぶら下がっていました。民家の脇にあった道満塚の道標に従って北上し、北側にフェンスのある細道を進みました。
32ヤブランの花穂?
つぼみなのではっきりわかりませんが、色合いからヤブランではないかと思いました。雑草が茂って葉はよく見えませんでした。周辺の高い石垣の上からクズ<写真43>の花がたくさんぶら下がっていました。民家の脇にあった道満塚の道標に従って北上し、北側にフェンスのある細道を進みました。
33道満塚宝篋(きょう)印塔
陰陽師の双璧、安倍晴明と芦屋道満は兵庫県佐用町で最後の死闘を繰り広げたといわれています。道満は藤原道長暗殺を請け負いましたが、その呪法を安倍晴明に見破られて播磨へ追放されてしまいました。
33道満塚宝篋(きょう)印塔
陰陽師の双璧、安倍晴明と芦屋道満は兵庫県佐用町で最後の死闘を繰り広げたといわれています。道満は藤原道長暗殺を請け負いましたが、その呪法を安倍晴明に見破られて播磨へ追放されてしまいました。
34道満塚宝篋印塔
現在の石塔は寛政9年(1797年)に再建されたものだそうです。人気のある晴明塚は「君子南面す」と上位者視点で南を向いており、一方、道満塚は「西方浄土」の西を向いているともいわれます。京都(都)に背を向けているのかも…このすぐ東にある道満堂という東屋で休憩しました。引き返す途中、東側のフェンスに晴明塚の道標があり、奥に林の間の細道が見えましたが、今回は訪問しませんでした。
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34道満塚宝篋印塔
現在の石塔は寛政9年(1797年)に再建されたものだそうです。人気のある晴明塚は「君子南面す」と上位者視点で南を向いており、一方、道満塚は「西方浄土」の西を向いているともいわれます。京都(都)に背を向けているのかも…このすぐ東にある道満堂という東屋で休憩しました。引き返す途中、東側のフェンスに晴明塚の道標があり、奥に林の間の細道が見えましたが、今回は訪問しませんでした。
35乙大木谷の棚田9
コンクリートの道から見下ろした所です。佐用町が春に乙大木谷棚田のオーナーを募集していました。会費は1年間1口30,000円、個人または家族での参加限定、田植え(5月)・稲刈り(10月)・収穫祭(11月)は参加必須が条件です。
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35乙大木谷の棚田9
コンクリートの道から見下ろした所です。佐用町が春に乙大木谷棚田のオーナーを募集していました。会費は1年間1口30,000円、個人または家族での参加限定、田植え(5月)・稲刈り(10月)・収穫祭(11月)は参加必須が条件です。
36柿の実
道満塚<写真33>へ行く途中には気づきませんでしたが、直径5cm程の実がたくさんなっていました。
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36柿の実
道満塚<写真33>へ行く途中には気づきませんでしたが、直径5cm程の実がたくさんなっていました。
37三社八幡宮鳥居
乙大木谷(おつおおぎだに)集落の三隣保にあった荒神さんを一つに合祀した神社です。灯籠には嘉永6年と刻まれていましたので、ペリーが来航した辺りに造られたのでしょうか。
37三社八幡宮鳥居
乙大木谷(おつおおぎだに)集落の三隣保にあった荒神さんを一つに合祀した神社です。灯籠には嘉永6年と刻まれていましたので、ペリーが来航した辺りに造られたのでしょうか。
38三社八幡宮拝殿&本殿
年に4回(初祭り、春祭り、夏祭り、秋祭り)、神主さんが来て祭礼を行っているようです。
38三社八幡宮拝殿&本殿
年に4回(初祭り、春祭り、夏祭り、秋祭り)、神主さんが来て祭礼を行っているようです。
39三社八幡宮本殿彫刻
向拝正面の頭貫(かしらぬき)と直角に交わる虹梁の両方に彫刻が見られました。 獅子鼻と獏鼻の組合せでしょうか。
39三社八幡宮本殿彫刻
向拝正面の頭貫(かしらぬき)と直角に交わる虹梁の両方に彫刻が見られました。 獅子鼻と獏鼻の組合せでしょうか。
40乙大木谷の棚田の看板
約1000枚の広がりを見せる乙大木谷の棚田は、農林水産省の「日本の棚田百選」に認定されています。
40乙大木谷の棚田の看板
約1000枚の広がりを見せる乙大木谷の棚田は、農林水産省の「日本の棚田百選」に認定されています。
41乙大木谷の棚田10
今でも十分美しいですが、9月中旬には、山肌に連なる棚田が秋の実りを迎え、黄金色に輝く美しい風景を見ることができます。ここから少し細い舗装道路を南東に下りました。
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41乙大木谷の棚田10
今でも十分美しいですが、9月中旬には、山肌に連なる棚田が秋の実りを迎え、黄金色に輝く美しい風景を見ることができます。ここから少し細い舗装道路を南東に下りました。
42クサギ
シソ科の落葉樹で、淡いピンク色の袋状の萼から花が突き出たような変わった形の花を咲かせます。コバルトブルーの実が熟すと萼は星形に広がりよく目立ちます。葉を傷つけると臭いといいますが、茹でて乾燥させた若葉を使った郷土料理はいくつかあり、岡山県吉備中央町には「くさぎなのかけめし」というのがあります。
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42クサギ
シソ科の落葉樹で、淡いピンク色の袋状の萼から花が突き出たような変わった形の花を咲かせます。コバルトブルーの実が熟すと萼は星形に広がりよく目立ちます。葉を傷つけると臭いといいますが、茹でて乾燥させた若葉を使った郷土料理はいくつかあり、岡山県吉備中央町には「くさぎなのかけめし」というのがあります。
43クズ
マメ科の多年草で秋の七草の1つです。葉の裏側は白く、裏返るとよく目立つことから、「恨み」や「裏」にかかる枕詞「葛の葉の」ができたといわれています。また、地下茎から取り出したデンプンはくず粉と呼ばれくずもちに使われるなど、古来から親しまれてきた植物です。
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43クズ
マメ科の多年草で秋の七草の1つです。葉の裏側は白く、裏返るとよく目立つことから、「恨み」や「裏」にかかる枕詞「葛の葉の」ができたといわれています。また、地下茎から取り出したデンプンはくず粉と呼ばれくずもちに使われるなど、古来から親しまれてきた植物です。
44フロックスの仲間
園芸品種の宿根フロックス(クサキョウチクトウ)だろうと思います。雑草に紛れて野生化していました。
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44フロックスの仲間
園芸品種の宿根フロックス(クサキョウチクトウ)だろうと思います。雑草に紛れて野生化していました。
45タマサンゴ
ブラジル原産のナス科常緑低木で、明るいオレンジ色に色づく実を楽しむ観賞用植物です。色づき始めでした。舗装道路沿いに3本ほど生えており、こぼれ種で生えて野生化しているようでした。
45タマサンゴ
ブラジル原産のナス科常緑低木で、明るいオレンジ色に色づく実を楽しむ観賞用植物です。色づき始めでした。舗装道路沿いに3本ほど生えており、こぼれ種で生えて野生化しているようでした。
46大撫山道標と棚田
舗装道路を引き返すつもりでしたが、この道標に従って東に延びるコンクリートの細道から土の道に入りました。途中で道が二股に分かれ、先に左に進むと、愛宕山の道標が取り付けられたフェンスがありました。引き返し、右に進むと、防獣フェンス<写真47>に行きつきました。
46大撫山道標と棚田
舗装道路を引き返すつもりでしたが、この道標に従って東に延びるコンクリートの細道から土の道に入りました。途中で道が二股に分かれ、先に左に進むと、愛宕山の道標が取り付けられたフェンスがありました。引き返し、右に進むと、防獣フェンス<写真47>に行きつきました。
47防獣フェンス
フェンスには簡易な留め金がありましたが、硬くて開閉がたいへんでした。このすぐ先にあるお墓から先の道が不明瞭で、竹藪に突っ込む羽目になりました。倒竹の斜面を上って南東に進めば地形図にある道に合流しそうでしたが、運動靴だったため、大事を取って引き返しました。
47防獣フェンス
フェンスには簡易な留め金がありましたが、硬くて開閉がたいへんでした。このすぐ先にあるお墓から先の道が不明瞭で、竹藪に突っ込む羽目になりました。倒竹の斜面を上って南東に進めば地形図にある道に合流しそうでしたが、運動靴だったため、大事を取って引き返しました。
48大撫山道標(分岐)
往路では向かって左側の道から下りてきましたが、復路では右の道を進みました。最初は土のきれいな道で、ササで足元が見えないのは距離にして2m程でした。地形図の破線の道は途中でなくなってしまい、南東へと進路を変えて斜面を上りました。生い茂るササを避けるため樹林帯に入る所が滑りやすかっただけで、あとは適当に木々の間を進めば楽でした。最後にプチヤブコギになるとは思いませんでした(*_*;
48大撫山道標(分岐)
往路では向かって左側の道から下りてきましたが、復路では右の道を進みました。最初は土のきれいな道で、ササで足元が見えないのは距離にして2m程でした。地形図の破線の道は途中でなくなってしまい、南東へと進路を変えて斜面を上りました。生い茂るササを避けるため樹林帯に入る所が滑りやすかっただけで、あとは適当に木々の間を進めば楽でした。最後にプチヤブコギになるとは思いませんでした(*_*;

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 運動靴 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 この日は台風の接近で気象がぎりぎりまで読めなかったこともあり、比較的天気が安定した地域を選び、不意の豪雨でも安全なコースを想定しました。
 大撫山(おおなでさん)は山登りとしてよりも、天文台として有名です。一般観賞用の望遠鏡としては世界一大きい「なゆた望遠鏡」があり、宿泊者以外では土日祝日(土祝日は予約必要)に一般観望会に参加できます。写真や動画でも紹介していますように、天文台の前の広場がビューポイントとなっており、パノラマ展望を楽しむことができます。突発的な大雨や雷の場合は天文台や管理棟などの施設が近くにありますので、安心です。
 
 今回の目玉は日本の棚田100選に認定されている乙大木谷(おつおおきだに)の棚田風景です。9月頃がもっとも見ごたえがあるとは思いますが、8月末のこの頃も十分美しい田園風景が広がっていました。絶滅が危ぶまれているタガメの生息区域でもあり、多様な動植物の生息空間として大きな役割を担っています。散策のつもりがにわか自然観賞会と化してしまいました。モズの高鳴きや秋の七草の1つであるクズの花、栗のイガや柿の実など、秋の到来を感じさせる動植物に交じって、ミンミンゼミやツクツクボウシの鳴き声がまだ夏が終わっていないことを訴えていました。季節の移ろいを感じられるさわやかなコースでした。
 
 想定外だったのは歴史との出会いです。“安倍晴明(あべのせいめい)”と“芦屋道満”、共に歴史上有名な陰陽師(おんみょうじ)です。夢枕獏さんの大ヒット小説「陰陽師」やそれをコミックにした岡野玲子さんの「陰陽師」シリーズで話題にもなりました。陰陽師の中でも、スーパースターだった安倍晴明が、播磨(今の佐用町)で芦屋道満との間に何があったのか?「藤原道長暗殺を請け負った芦屋道満が、その呪法を安倍晴明に見破られて播磨へ追放された・・・」といわれていますが、陰陽師というふだんあまり取り上げられることがない歴史にまさかこの地で触れられるとは思ってもみませんでした。聖徳太子が活躍した飛鳥時代から少しずつ政治に影響力を及ぼし、平安時代には安倍晴明など有力者の出現で全盛期を迎えました。平安遷都や国風文化…一見、陰陽師とは何の脈絡もない大きな出来事が実は深く関わっているというふうに考えると、様々な史実がおもしろいほど、つながってきます。今回の訪問をきっかけに、歴史を辿る山行も増やしていこうと思いました。



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