小川山烏帽子岩左稜線〜後続パーティに迷惑かけたような旅
天候 | ガス、曇り、後・・・晴天!! |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前日は早めに夕方に都内出発し、9時頃に廻り目平到着。 キャンプ場はとってもこみこみでしたが、普通のキャンプ客が多かったみたい。車止めぎりぎりのエリアは駐車スペースがあり、最奥部に駐められました。テン場も、そこから下に降りたところに適地にスペースが空いており、ラッキーでした。トイレはちょと遠かったけれども。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
朝方はガスっていて、烏帽子岩の姿が探せずアプローチに不安を持ちながら歩きました。また、アプローチについて、WEBでは有名なマラ岩へのアプローチを知っていることを前提とした記述しかみつけられず、そもそもマラ岩へのルートをだれもしらない我々パーティはそれが故に迷いました。 右へ右へ、と進んだ結果、「烏帽子岩アプローチボルダー」の方まで進んでしまったようで、無理矢理そこから左方面へ登り、石の堆積した小尾根に上がることができました。 「石の堆積した小尾根」では、松原氏のアプローチ詳細紹介http://uobmm.exblog.jp/23372544/ で 「ガレ沢の上部が見通せるあたりまでガレ尾根を詰め、ケルンとテープを頼りに右の樹林に入る。」 という記述があったものの、ガスってそもそも沢全体を見渡すことができず、ケルンも小さなものがたくさんあってどれが正解かよくわからず、ちょっとうろうろ。登りすぎたらガレ&歩くとすぐに落石、というのがあまりにひどくなり「これは違うだろう」と登るのを止めたあたりで、踏み後らしきものがあったので入ったところ、正解で、結果オーライ的なアプローチとなりました。 |
その他周辺情報 | 下山後、徒渉ですべって沢に落ち、早く風呂に入りたかったため、最寄りの「川上山荘」で風呂。なんと300円。女子風呂は洗い場6つと思ったより広めでした。ちょっとお湯がぬるかったかな・・。でもシャンプー、コンディショナー、ボディソ完備、ドライヤー完備で、たいへん気持ちよく過ごしました。 |
写真
装備
個人装備 |
登攀装備多すぎたくらい
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感想
この3連休は、先々週に雨天敗退した北岳バットレスのリベンジを計画していました。が、またも天気予報が悪く計画は中止。
そこで、唯一天気予報のよい3連休最終日、前夜入りでないと厳しいロングのマルチピッチルートであるためなかなか計画できなかった小川山烏帽子岩左稜線にロックオン!
ここは個人的にちょっと思い入れがありました。(て、知識も少ない中、なのですけど)。この7月に敗退した「太刀岡山左岩稜」を計画したときに「そこは難しいから、まずは小川山烏帽子岩左稜線あたりがいんじゃない?」とアドバイスをいただいたことがありまして。実際、太刀岡は敗退となったこともあって、「では是非とも烏帽子左稜線に行かなければ!」と思い続けた3ヶ月。北岳諦めは残念でしたが、ここで一つの目標を完遂できて、うれしい夏山の締めとなりました。
今回、我々は、3人だし遅いので、とにかく早めに取り付くことをめざし、暗いガスガスの中アプローチし、なんとか1番乗りを果たせました。その結果、明るいうちに全ピッチ完遂することができました!!うひょーい!
が、申し訳ないのは、後続のパーティ皆々様。きっと「おっせーな!」とどれだけ思われたことでしょう。ほんと申し訳ない限りです。
遅い上に、我々はトポをほぼ無視してピッチを切った結果、後続パーティも皆様がた同じようなところでピッチを切るしかなく。しかも、我々がもたもたしているのに直後パーティのリーダーの方はめちゃくちゃ判断早く、動きも速く、あっという間に支点を作ってしまうのです。ものすごいプレッシャーを(勝手に)感じておりました。
さらに、私がいろいろ今回アホで、ACTを1回、エイト環を1回落としてしまったのを、両方とも見事キャッチしてくださり、まじで命の恩人!さらにはチョークバックが落ちそうなのも指摘してくださったりなど、遅くて申し訳ない上に感謝も重ねることになりました。たいへんすがすがしい、素晴らしい方でした。お名前も伺いませんでしたが。。
ちなみに、最後のチムニーで、私が登っている間、その方が同じパーティの方に登り方をご指導されていた声が私にも聞こえまして、「そっか、わかりました、そう登るんですね、了解です!!」と心の中で別の感謝もしておりました次第です。何重の意味で頭が下がります。
さて。
ルートに関しては、いろいろWEBなど見て、難しいところの記述は読んでおりましたが、今回私が一番困難だったのは、日本百岩場トポの15p「クラックの走ったリッジからぼろいチムニーを登る」の箇所(たぶん)。ついているグレードが5.5だと思うと、たぶん登る箇所が違ったのかも知れません。岩を抱える感じになって足場がなく、身動きが取れなくなってしまいました。ザックを降ろして荷揚げしてもらい(それもロープをつないだまま束ねて担いでいたので無駄に時間がかかった)、その上で手で引っ張り上げてもらうという体たらく。なんなんだったんだろう、あれは。他のルートは、一部、A0しながらもなんとかしたのだけども。情けない。。
そして、まだまだ外岩マルチや本チャン経験少ないためか、とにかく恐怖心で体動かない。「落ちたら絶対ダメ!」と思うと、1手、1歩が出せない心理。。これは経験で克服できる物なのでしょうか。もちろんジムで登り上達重ねるのは必須なのですが、高度感ある外岩だと、それだけでは克服できない何かがあるような。基本的に高所恐怖症なのでその克服がまずは第1ですorz。ただ、p13クラックだけは、ハンドジャム、フットジャムがちゃんと決められ、唯一、「グッジョブ、オレ!」と思えたかも。三鷹ジャムセッションに通った甲斐があったというものです。ぐふふ。
そしてそんな辛い?申し訳ない?1日の、罰が下ったのが、おしまいの出来事。徒渉で落ちたのはまあ笑えるとしても、腰に付けたままだったチョークバックがみごと沢で濡れ、とってもひどいことになりました。チョークボールはもちろんダメになりましたが、チョークバッグも洗っても洗ってもヌルヌルと白い水が出てくる・・・。けっこう買ったばかりなのに、「罰」ですね。
といっても、サイコーに楽しい、気持ちいい、充実の体育の日を過ごすことができました!メンバーの皆様、今回もとても感謝です★
>まだまだ外岩マルチや本チャン経験少ないためか、とにかく恐怖心で体動かない。>「落ちたら絶対ダメ!」と思うと、1手、1歩が出せない心理。。これは経験で克服>できる物なのでしょうか
そういう葛藤のあるほど、意識もモチベーションも高いということではありませんか?
ヘタクソな私がいうのもなんですが、怖いとおもう程に登りたい気持ちも強い
ということだと思ってます。
pahottiさん、
力強いお言葉、ありがとうございます!モチベーション空回り状態とも言えますがw、とにかく必死に経験重ねていきまっす!
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