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長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。
長野県 山岳情報サイト https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html
天気・防災情報https://www.jma-net.go.jp/nagano/
を確認し万全の準備で入山を!
◎山岳遭難発生状況(週報)
・11月23日、上田市前山の独鈷山に単独で入山した男性(54歳)が、帰宅せずに行方不明となり、警察・消防の捜索により、24日、発見・救助しました。
・12月4日から単独で南アルプス塩見岳に入山した男性(33歳)が、下山中に足を負傷して行動不能となる山岳遭難が発生し、6日、飯田警察署員、飯田広域消防本部救助隊員及び下伊那地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動し、救助しました。
○令和3年12月5日現在の遭難状況は
255件(死者47人、行方不明2人、負傷者115人、無事救出109人)となりました。
前年比は、発生件数が+76件、遭難者が+80人です。
前々年比は、発生件数が-6件、遭難者が-13人です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
11月4週は、1件の山岳遭難が発生しました。県内は厳しい冷え込みとなり、平野部でも降雪がありました。また、標高が高い山域では、数十センチの積雪となり、本格的な冬山シーズンを迎えています。今後は降雪により、登山者のトレース(足跡)が消失するため、ラッセルやルート判断を行わなければならず、夏山登山以上に時間や体力、知識や技術が必要になります。特に単独登山は、その全てを一人で行わなければならないことから、慎重な計画と無理のない行動をお願いします。
なお、県内は平地でも氷点下を観測する季節となっています。里山でも稜線などで強風に見舞われると、一気に低体温症となり、行動不能となる場合があります。観光気分の登山は、思わぬ遭難につながることから、しっかりとした装備を携行しましょう。
12月1週は、1件の山岳遭難が発生しました。県内の標高が高い地域ではまとまった降雪があり、本格的なスキーシーズンを迎えようとしています。しかし、このシーズンに例年発生するのが、バックカントリーエリアでの遭難です。同エリアは、非圧雪、非整備の斜面を滑走できることが醍醐味ですが、スキー場とは異なり、雪崩をはじめ、立木や岩への衝突、沢などに転落するリスクが伴うほか、転倒などにより深い雪に埋まった場合には、自己脱出が困難になる場合があります。これらのリスクを認識するとともに、単独での入山は控え、雪崩対策装備(雪崩ビーコン・プローブ・ショベル)を携行しましょう。また、スキー場を利用する際には、必ずルールを確認し、滑走禁止エリアには立ち入らないようにするとともに、マナーを守って楽しく安全に滑りましょう。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【安全で楽しい登山〜山岳遭難に関する現状と防止対策〜(動画)】
準備編/実践編
【山岳遭難救助活動における新型コロナウイルス感染防止対策(動画)】
【令和3年長野県SAFETYBOOK】
【令和3年冬山山岳情報】・・<NEW>
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(秋山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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