長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
◎山岳遭難発生状況(週報)
・10月27日、単独で飯山市の万仏山に入山し、登山道を整備中の男性(67歳)が、倒木により負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・10月29日、単独で南アルプス甲斐駒ヶ岳に入山した男性(45歳)が、北沢峠に下山途中に浮石でバランスを崩して転倒し、負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・10月30日、上田市別所温泉の山林内に、6人できのこ採りのために入山した女性(77歳)が、足を滑らせて滑落する遭難が発生し、上田地域広域連合消防本部員が出動して救助しました。
○令和4年10月30日現在の遭難状況は
262件(死者33人、行方不明3人、負傷者129人、無事救出122人)となりました。
前年比は、発生件数が+19件、遭難者が+26人です。
内)単独登山は、発生件数が−14件、遭難者が−14人です。
内)山菜きのこ採りは、発生件数が−4件、遭難者が−4人です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
10月5週は、3件の遭難が発生しました。
県内は、日に日に冷え込みが厳しくなり、山間部では降雪があったほか、平野部でも氷が張った地域もあります。各地では紅葉の見頃を迎えていますが、里山でも風雨にさらされると、低体温症のリスクが高まります。また、日没時刻も非常に早くなり、樹林帯の中では更に暗くなるのが早まります。「ちょっと紅葉狩りに行こうかな」というような観光の延長で入山すると、思わぬ遭難やトラブルに遭う可能性があります。
山(自然)は美しくも過酷な場所です。十分な下調べと装備品の準備を行い、自身や仲間の技量に見合った計画を立て、無理のない行動をしましょう。
北アルプス等の山域では、11月上旬にかけて多くの山小屋が今シーズンの営業を終了します。「登山に行ったら営業していなかった。」「水場がない。」ということにならないように、事前に山小屋の営業期間等を確認しましょう。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【令和4年長野県SAFETYBOOK】
【令和4年秋山山岳情報】
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(秋山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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