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長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
◎山岳遭難発生状況(週報)
・11月1日、単独で長野市平柴地籍の朝日山観世音を訪れた男性(72歳)が、下山中に道に迷い、行動不能となる山岳遭難が発生し、長野中央警察署山岳高原パトロール隊員及び長野市消防局中央消防署高度救助隊員が出動して救助しました。
・11月2日、単独で北アルプス北穂高岳に向けて南陵を登山中の男性(47歳)が、宿泊予定の山小屋に宿泊せず、行方不明となっていたところ、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動して男性を発見し、県警ヘリで救助しましたが、死亡が確認されました。
・11月3日、2人パーティで独鈷山に入山した女性(62歳)が、宮沢コースを下山中に枯れ葉で足を滑らせて転倒負傷し、行動不能となる山岳遭難が発生し、上田地域広域連合消防本部の消防署員が出動して救助しました。
・11月5日、2人パーティで風越山に入山した男性(69歳)が、登山中、体調不良により意識不明となる山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しましたが、その後死亡が確認されました。
・11月6日、単独で北アルプス赤岩岳に入山した男性(20歳)が、天狗のコルから西穂高岳に向けて登山中、技量不足により行動不能となる山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
・11月6日、単独で中央アルプス恵那山に入山した男性(74歳)が、広河原登山口に向けて下山中、バランスを崩して転倒・負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリが出動して救助しました。
○令和4年11月6日現在の遭難状況は
268件(死者35人、行方不明3人、負傷者131人、無事救出124人)となりました。
前年比は、発生件数が+22件、遭難者が+29人です。
内)単独登山は、発生件数が−11件、遭難者が−11人です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
11月1週は、6件の遭難が発生し、うち2件は死亡遭難です。
県内の標高が高い山域では、本格的な冬山シーズンを迎えようとしています。既に積雪がある山域もあり、ルートが雪で不明瞭になっているほか、凍結している場合もあります。入山にはアイゼンやピケルが必要になりますので、装備品のメンテナンスとともに、アイゼン歩行やピッケル操法を身に付け、致命的な転倒や滑落遭難を防ぎましょう。
各地の里山では、紅葉が一層深まり見頃を迎えていますが、ルートによっては落葉で登山道が非常に不明瞭になっているほか、滑りやすくもなっています。「ちょっと紅葉狩りに行こうかな」というような観光気分の延長で入山すると、思わぬ遭難やトラブルに遭う可能性がありますので、事前の下調べのほか、防寒衣(雨衣)やヘッドライト、食料などを携行しましょう。
山(自然)は美しくも過酷な場所です。少しの油断や判断ミスが、重大な遭難の原因となる場合があります。十分な下調べと装備品の準備を行い、自身や仲間の技量に見合った計画を立て、無理のない行動をしましょう。
北アルプス等の山域では、多くの山小屋が今シーズンの営業を終了しています。「登山に行ったら営業していなかった。」「水場がない。」ということにならないように、事前に山小屋の営業期間等を確認しましょう。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【令和4年長野県SAFETYBOOK】
【令和4年秋山山岳情報】
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(秋山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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