「今度、山連れて行ってよ」と言われたのが3年くらい前。社交辞令かなと思っていたが、毎年言われるので、本気らしい。
声を荒げることもない穏やかな人柄。雪割草の咲く角田の桜尾根コースが喜んでもらえるのではないかと、今日の日を待っていた。
ソロ歩きが身上であるが、たまにこんな日があってもいい。
雪割草も良かったが、カタクリの群生にびっくり。
「この山になんて名前を付けますか?」と聞かれたら、今日、角田山に登った人の10人に9人は「カタクリ山」と答えるのではないか。右に左に、あっちの斜面に、こっちの斜面にカタクリの大群生。「カタクリ山」というか、もう「カタクリ」と呼びたいくらい。
当たり年というのがあるのか、それとも今までタイミングを逃していたのか。
同行のAさんも無事登頂できて満足している様子。
高校時代に登山部に入っていたというAさんも80歳間近。
「角田に来るのもこれが最後かもなあ」とつぶやいている。
家に帰ってきて写真を見ると、一面のカタクリは周囲と同調して際立たず、見た通りの感動が全く収まっていない。
Aさんのつぶやき。一期一会の花たち。今日一日が白昼の夢だったかのよう。
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