伊吹山に多く自生しているイブキジャコウソウ(伊吹麝香草)。香りが雄のジャコウジカから採る動物性香料に似ていること、幾種類のジャコウソウの中で伊吹山に多く分布している品種をイブキジャコウソウと名付けられ、別名ヒャクリコウ(百里香)といい、香りが遠く百里まで届くという意味で、岐阜県側では薬草として栽培され「かすがモリモリの湯」ではイブキヨモギやミヤマトウキなどと一緒に入浴剤として使われております。この香りの成分は香水にも使われております。
イブキジャコウソウは草花ではなく樹木で、茎を切って顕微鏡で見ると年輪があり、性質は丈夫で上に伸びるのではなく横に広がるタイプです。多少紅葉はするも常緑樹で冬は雪布団の下で春を待ちます。花のない今は手のひら全体で葉を押さえ移り香を嗅いでみてください。開花時期も花を避けて触ってみて下さい。素敵な香りが登山者を癒してくれます。
写真1枚目は7月登山道8合目先の群生。2・3枚目は10月山頂の弥勒堂(弥勒菩薩)周辺で撮りました。
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