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日記
連日35度前後の暑い日が九州地方は続く。山はどうであろう、直接陽がさすところは暑いであろう。男池駐車場で朝食を食べて、白泉荘へ向けて歩く。夜中中空に浮かんでいた満月は、山の端へ落ちていく。かわりに太陽が赤く輝きながら昇る。白泉荘から前岳までは急登の連続だ。岩場あり、ガレ場ありで音をあげそうになる。飲み水を3リットル担いでいるので、ザックが重いことこの上なし。途中何度も立ち止まって飲む時水がのどの奥を通るときは何とも言えず幸せ感はあるが、しばらく歩くとまたのどが渇いて仕様がない。前岳に着く。衣類はすっかり汗でぬれてしまっている。10分ちょっと休憩する。ツクツクボウシの蝉の鳴き声が聞こえてきた。こんな山奥で、しかもこんな時間にとちょっと驚く。前岳を後にして、しばらく歩くと10mほどある岩場の上(鷹巣(たかんす)溶岩の露出した場所)にさしかかる。ここはぐるり展望がよい。これから進む方向を見ると、衝立のような山が見え、山肌には踏むわけのような一本の立て筋が見える。そこも急登である。後ずさりしたい気分になる。「上台ウツシ」と書かれた標識の所にくる。この名前の由来、意味はなんだろうと見るたびに思う。さて、我慢に我慢を重ねて登りきる。やっと勾配が緩やかになり、行く手右方向に大船山、黒岳の山塊が見え始めた。ここまで来ればもうあと少しという気持ちになり一安心といったところだ。この後2度ほど軽いアップダウンを繰り返して、高塚山山頂に立つ。2人の先客がいた。夏草の藪のためだろうか、山頂広場が狭く感じられた。ズボンのなかの手ぬぐい、財布ともしっとりと濡れていた。しばらく眺望を楽しんだ後、軽く昼食をとる。そして風穴へ下る。今日みたいな夏の暑い日に黒岳に登る人はあまりいないだろうと思っていたが、さにあらず。風穴までの下りで8組くらいのグループ、50人ほどの登山者と出会う。その多さにびっくりだ。風穴から男池までのルートは岩場も数か所あり、深い森もありの変化に富んだコースでゆっくり高度を下げていく。涼感も感じられた。午後1時過ぎにかくし水に着いたが、ここに至るまでに持参の3リットルの水は全部飲み干していた。チョロチョロと流れる水口でペットボトル1本に給水する。男池では、空になったボトルに水を汲みいれたが、その冷たさにすぐさま表面に露をうつ。そしてその冷たさは格別の味だった。
2016年8・20前岳、高塚山登山
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