僕が勝手に北アルプスと付け足して呼んでいるベンチの話。
年に数回、スクーターに跨り北アルプスへ通う。
広大な北アルプスにはご存知のように多数の登山口がある。
中でも上高地や新穂高は主要な登山口だ。
埼玉県に住む僕からすると、この2カ所は距離があり、それだけスクーターに跨る時間が多くなる。
上高地、新穂高へ向かう行動パターンは…
仕事が終わり帰宅。
すぐに入浴、そして夕飯。
ザックを担いでスクーターに跨りレッツゴー!
数時間後、高崎のある場所に駐輪し1回目の休憩を取る。
休憩と言ってもザックは降ろさない。
降ろしたザックを担ぐという行為は体力を使うからだ。
それに立ちショ◯するだけだしね(男の特権)
ズボンの中へ大事に収めチャックを閉じたら、すぐに18号へ戻る。
峠を越え数時間後…
野麦街道沿いのコンビニで2回目の休憩。
(沢渡の30〜40分手前にある)
コンビニに到着するのは午前2〜3時頃。
このコンビニ、なんと店外にベンチが隣接されている。
しかも背もたれ付き。
僕にはベンチに後光が射して見える。
数時間担いだザックを降ろしベンチに座らさせて頂く。
正に至福の瞬間だ。
申し訳ないと思いながら毎回ベンチで1〜2時間仮眠を取らさせていただく。
仮眠から目覚めるとガラス越しに店員さんへ一礼しスクーターに跨る。
僕が無事に山から上高地、新穂高へ戻ってこられるのは言うまでもなく北アルプス・ベンチのお陰だ。