直感のチャーハン作り

「これで夕飯ヨロシク！」
封筒を置きカミさんが出かけて行った。

封筒の中を確認すると1,000円札が一枚。

1,000円で家族４人分（大人）を用意しなければならない。
2,000円ならば弁当を買うことが出来るが1,000円では無理。

1,000円を超えると私が自腹を切らなければならないため、越えないように細かく分析する。

まずはコストコに行きホットドック（180円）を４個購入。
セットのジュース（４個）は持参した容器に入れる。

私とカミさんはホットドックとジュースでお腹が５〜６割方膨れる。

残金では肉・ウィンナーも買えないので280円はコッソリ登山貯金へ回そう。
（確信犯）

帰宅してご飯を炊き、家にあった長ネギを適当に切る。
炊きあがったご飯をフライパンに載せ切った長ネギと卵を入れ炒める。

味付けはガスレンジの下にある調味料群の中から複数個を取り出し、直感で適量を入れる。
不思議と昔から料理に関しては根拠のない自信はある。

おぉ〜いい香りだ。
一旦、火を止め味見をする。

ムムム・・

（美味しくない）

隠し味で入れた麵つゆが隠れず前面にアピールしている。
ご飯が麺つゆを吸ってしまいパラパラ感がなくベッチョリ感満載だ。

「これが山男の作るチャーハンだ。ガハハハッ」
では許されないだろう..

アァ〜憂鬱だ。