重大事項と思い西穂山荘さんが運営協力している(昨日の)FB『やさしい山のお天気教室』より引用させて頂きました。
問題あれば削除致します。
<厳重警戒!北アルプス南部は非常に雪崩が発生しやすい状況です>
西穂山荘前の斜面で雪崩がありました。
私がこの仕事に入って30年以上になりますが、このようなことは初めてです。
通常は雪崩がないような場所でも発生するくらい、雪の状態が不安定だということです。
雪崩とはあまり縁のない西穂高でも起きうるということは、北アルプス南部の雪崩の発生しやすい場所については推して知るべしです。
お知り合いの方で、本日北アルプス南部へ入山予定の方がいらっしゃいましたら、この情報をお伝えいただけますでしょうか。
山荘付近で弱層テストを行ってみました。
上に乗っている雪がフワフワなので、引くと崩れてしまうのですが、30cmほど下に明らかな弱層があります。
更に30cmほど下にもう一つ弱い層があるのですが、山荘付近の雪崩は上の層が崩れたものです。
一昨日から昨日の未明にかけて降雪がありました。昨日午前の早い時間は一時晴れましたが、昼からは舞う程度の雪が降りました。
夕方から夜の初め頃に再び晴れ、夜遅くなってから今度は本格的に降り始めて今朝まで降り続きました。
雪崩を引き起こしやすい弱層の形成は、昨日の夕方から夜にかけて一時晴れたことに起因するものと思われます。
弱層テストの破断面をよく見ると、霜らしきものが見られました。
昨晩、晴れたことによって放射冷却が起こり、西穂山荘付近では気温が‐15℃まで急降下しました。
風がなかったために霜が降りやすい気象条件となり、このタイミングでできた霜が弱層を作ったと思われます。
西穂山荘では、本日中は山荘より上へは登らないようにお伝えしています。
明日は状況を見てになりますが、行っても丸山まで。丸山から独標へ登る斜面はリスクが大きいのでやめておいた方がいいと思っています。
ロープウェイ〜山荘間につきましても、目印の赤布を付した竹の棒を立ててある正規のルート以外のところを歩くと危険ですので、ルートどおりに歩いていただくようにお願いいたします。
西穂山荘付近の今朝の最低気温は-13℃、午前10時30分現在の気温は-10℃です。
積雪は山荘周辺で250cm程です。
( 粟 澤 )
今の時期はパウダー雪崩と違って水分の含んだ全層雪崩となるため破壊力のリスクが高く、重大事故へと直結するので特に気を付ける必要があります。(パウダー雪崩も危険には変わりは無い)
温暖化&暖冬の影響力、恐るべし!
春みたいな陽気が続いていますものね。
ホント異常気象です。
コメントありがとうございました。
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